2022年7月1日、F1第10戦イギリスGPがノーザンプトンシャーのシルバーストン・サーキットで開幕する。レッドブル優位でシーズンが進んでいるが、ここからフェラーリがどう挽回していくのか、レッドブルとフェラーリの2強に迫りつつあるメルセデスの動きも注目される。

2021年はフェルスタッペンを押し出したハミルトンが優勝

昨年の2021年イギリスGP決勝では、スタート直後の高速コーナーのコプスでアクシデントが起きた。

画像: 昨年2021年イギリスGP。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは1周目の接触でリタイア。

昨年2021年イギリスGP。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは1周目の接触でリタイア。

史上初の試みとなった土曜日のスプリント予選を制してポールポジションについたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと、2番グリッドに並びホームの大観衆を前に絶対に負けられないメルセデスのルイス・ハミルトンがまさかの接触。

アウト側にいて弾き出される形となったフェルスタッペンはコースアウトしてリタイア、一方のハミルトンはアクシデント直後にルクレールにはかわされたもののほぼ無傷で赤旗後の再スタートと、「明暗」が分かれることとなった。

その再スタート後、ハミルトンに接触の責任があると判断され10秒のタイムペナルティが課されることになったが、それでもハミルトンは残り2周でトップに立ち、シーズン4勝目、通算99勝目のチェッカーに飛び込んだ。

画像: 昨年2021年イギリスGP。ペナルティを受けながらも優勝を飾ったメルセデスのルイス・ハミルトン。

昨年2021年イギリスGP。ペナルティを受けながらも優勝を飾ったメルセデスのルイス・ハミルトン。

【参考】2021年F1第10戦イギリスGPスプリント予選 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)17周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+1.430s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+7.052s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+11.278s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+24.111s
6位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+30.959s
7位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+43.527s
8位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス) +44.439s
9位 63 G.ラッセル(ウイリアムズ・メルセデス) +46.652s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+47.395s
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12位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+48.763s
16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+53.567s
20位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)リタイア

【参考】2021年F1第10戦イギリスGP決勝 結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)52周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+3.871s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+11.125s
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+28.573s
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+42.624s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+43.454s
7位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+72.093s
8位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+74.289s
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+76.162s
10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+82.065s
・・・・・・・・・・
11位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+85.327s
16位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+1周
リタイア 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

勝敗の行方を左右する、タイヤ戦略の重要性

イギリスGP開幕に向けて、タイヤを供給するピレリは次のように分析している。

「日本の鈴鹿とベルギーのスパと並んで、シルバーストンはタイヤにもっとも大きなエネルギーを要求するサーキットです。そのため、ここでは最も硬いコンパウンドのタイヤが用意されます。昨年のこのグランプリではメルセデスのルイス・ハミルトンが2回のタイヤ交換で勝利しました。ほとんどのドライバーが赤旗中断中に1回目のタイヤ交換を済ませ、ミディアムで2スティント、ハードで最後のスティントを完了しています。 ただし、今年はコンパウンドと構造が完全に異なり、スプリントの予選もないので、戦略に変化が見られそうです。シルバーストンが要求する課題は、マグゴットやベケットなどの超高速で高エネルギーのコーナーだけではありません。天気は、明るい日差しから大雨まで、大きく変動する可能性があります」

画像: 昨年2021年イギリスGPのタイヤ戦略。タイヤに負担がかかるコースだけに、タイヤ戦略が勝敗を分けることが多い。

昨年2021年イギリスGPのタイヤ戦略。タイヤに負担がかかるコースだけに、タイヤ戦略が勝敗を分けることが多い。

さて2022年はどんなレースとなるのか。第10戦イギリスGPは7月1日13時(日本時間21時)から始まるフリー走行で開幕する。

2022年F1第10戦イギリスGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:7月1日13時〜14時(日本時間21時〜22時)
フリー走行2回目:7月1日16時〜17時(日本時間24時〜25時)
フリー走行3回目:7月2日12時〜13時(日本時間20時〜21時)
予選:7月2日15時〜16時(日本時間23時〜24時)
決勝(52周):7月3日15時〜(日本時間23時〜)

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