ダイハツ工業(以下、ダイハツ)は、軽乗用車最大の室内空間を誇るスーパーハイト軽ワゴン「ウェイク」を2022年8月11日をもって生産終了すると、ホームページ上で発表した。

OEM供給されるトヨタ ピクシスメガも生産終了

画像: 全高は1835mm、室内高も1455mmあり、広い室内空間がセールスポイントだったウェイク。

全高は1835mm、室内高も1455mmあり、広い室内空間がセールスポイントだったウェイク。

ウェイクは、見晴らしの良さや軽乗用車最大の室内空間を誇る、ダイハツのスーパーハイト軽ワゴンだ。2014年11月に初代となる現行型がデビュー。以来、小改良は行われたが7年半も生産が続けられたロングセラーモデルだ。ちなみに、ウェイクという車名は「タントの上を行く」から名づけられたという。

1835mmという高い車高による広い室内空間と、使い勝手の高い荷室などをセールスポイントとして、趣味やレジャーで活躍する遊びクルマとして一時は人気を集めた。だが、最近はモデル末期ということもあり、2022年6月の新車販売台数は1057台。2022年上半期(1〜6月)の販売台数も6625台で、軽乗用車の販売台数ランキングでは19位にとどまっていた。

画像: さまざまなアレンジが可能なラゲッジスペースは、荷物の大きさや量にフレキシブルに対応できた。

さまざまなアレンジが可能なラゲッジスペースは、荷物の大きさや量にフレキシブルに対応できた。

ダイハツには、ウェイクほど広くはないがハイトワゴンとしては十分な広さがあり、ミラクルウォークスルーパッケージなどを装備して使い勝手は高く、それにカスタムも選べる「タント」がラインナップしており、こちらはコンスタントに売れている。

アトレーの大幅進化が、時代の変化に追いついたため?

また、2021年12月に登場した新型「アトレー」は、商用車となったが積載量を高めて、趣味のために荷物を積む人たちに対応して人気を集めている。

画像: 2021年12月にフルモデルチェンジされたアトレー。ウェイクほど室内空間は高くないが、商用車として積載量を高めたので、趣味の荷物を積むには十分だ。

2021年12月にフルモデルチェンジされたアトレー。ウェイクほど室内空間は高くないが、商用車として積載量を高めたので、趣味の荷物を積むには十分だ。

この手の趣味でクルマを使う人は、リアシートに人を乗せる機会は少なく、むしろ荷物をたくさん積めるほうがありがたいのだ。しかも商用車とはいえターボエンジンも搭載し、安全&快適装備も十分なレベルにある。

こうした背景もあって、人気薄となり車両価格も比較的高めなウェイクは、次期モデルが開発されることはなくフェードアウトすることになったようだ。なお、トヨタにOEM供給されているピクシスメガも、同時に生産終了することになる。

なお、ダイハツのホームページでは

販売店での在庫がなくなりしだい、販売を終了させていただきます。
また、販売店在庫がある場合につきましても、ボディカラー、グレードやオプションなどお客様のご要望に沿えない場合がございます。 詳細については、販売会社へおたずねください。
※生産終了日は予告なく変更になる場合がございます。

とされている。

このユニークなスーパーハイト軽ワゴンを新車で手に入れるなら、これが最後のチャンス。気になる人は、早めにディーラーを訪ねてみるといいだろう。

This article is a sponsored article by
''.