2022年8月28日、F1第14戦ベルギーGP決勝がスパ・フランコルシャンサーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが14番グリッドから優勝、2位にはチームメイトのセルジオ・ペレス、3位にはフェラーリのカルロス・サインツが入った。アルファタウリの角田裕毅は13位でポイント獲得ならなかった。

グリッドダウンなんのその、フェルスタッペンが圧勝

年間使用規定数を超えたパワーユニットのエレメント交換によるペナルティによって14番手グリッドからのスタートとなったフェルスタッペンが、チームメイトのペレスを含む他のドライバーを圧倒するスピードを見せつけて楽々と逆転勝利を飾った。

画像: 予選最速タイム、ファステストラップ、14番グリッドからの奇跡的かつ大差の逆転勝利、と完璧な終末となったフェルスタッペン。ハンガリーに続く逆転勝利でチャンピオンシップでもリードを確固たるものとした。

予選最速タイム、ファステストラップ、14番グリッドからの奇跡的かつ大差の逆転勝利、と完璧な終末となったフェルスタッペン。ハンガリーに続く逆転勝利でチャンピオンシップでもリードを確固たるものとした。

画像: 決勝の天候は晴れ。気温24-28度、路面温度33-38度と、この週末で最も高温のコンディションとなった。

決勝の天候は晴れ。気温24-28度、路面温度33-38度と、この週末で最も高温のコンディションとなった。

後方グリッドからのスタートで懸念されたのは、オープニングラップの混乱に巻き込まれる可能性があること。しかし、ここを無難に切り抜けたフェルスタッペンは2周目のセーフティカー導入時には早くもポイント圏内に浮上。

セーフティカーが退去すると、そこからは異次元の速度差で前を行くライバルたちを1台また1台と捉え、12周目には早くも首位浮上。その後、1回目のタイヤ交換で一旦はポジションを落としたが、18周目に再び首位に立つとそこからは後続を突き放す独走体制を築き上げた。

最終的にペレスに17秒以上の大差をつけてトップチェッカーを受けたフェルスタッペンは「オープニングラップでトラブルを避けるのは大変だったけど、セーフティカーの後はクルマのフィーリングが最高で、適切な場所でオーバーテイクすることができた。首位に立ってからはペースマネージメントするだけでよかったよ」と余裕の表情。

フェルスタッペンは今季9勝目となり、ドライバーズランキング2位に浮上したペレスとのポイント差は93点となった。

またもトラブル続き、ルクレールは6位に沈む

フェルスタッペン同様にパワーユニット交換によるグリッドペナルティを受け、ひとつ後ろの15番手グリッドからの浮上を狙ったシャルル・ルクレールは、またしてもクリーンなレースとはならず、6位に入るのがやっとだった。

画像: 15番グリッドからスタートしたルクレールは序盤ブレーキダクトにバイザーが挟まるトラブルもあってなかなか上位に進出できず。終盤ファステストラップを狙ってソフトタイヤを履いたが、タイムを出せなかったばかりか、ピットインの際にピットレーン速度違反を犯して6位がやっとだった。

15番グリッドからスタートしたルクレールは序盤ブレーキダクトにバイザーが挟まるトラブルもあってなかなか上位に進出できず。終盤ファステストラップを狙ってソフトタイヤを履いたが、タイムを出せなかったばかりか、ピットインの際にピットレーン速度違反を犯して6位がやっとだった。

最初のトラブルは右フロントの異和感でわずか4周でソフトからミディアムへのタイヤ交換を余儀なくされたこと。そこからのロングランで挽回を狙ったが、今度はタイヤ交換を終えてピットから出てきたペレスとの攻防で軽く接触。

これが原因かその後はレースペースが悪くなり、最後はファステストラップポイントを狙ったタイヤ交換でピットレーンの速度違反を犯すというミスもしでかす始末。

結局一度も表彰台圏内に上がれないまま、わずか8点の獲得にとどまった。これでランキング首位フェルスタッペンとのポイント差は98点にまで広がってしまった。

タイヤを供給するピレリは「今日は多種多様な戦略がありました。フェルスタッペンは14番グリッドからソフトタイヤでレースを開始し、12周目にはトップに立ち16 周目にミディアムタイヤに交換するまでリードを維持、2周後に首位に返り咲いた彼はアドバンテージを失うことなく再びミディアムタイヤに交換して余裕を持ってフィニッシュしました。2位のペレスはソフトタイヤを使用せず、グリッド最前列からミディアムタイヤでスタートし、2セット目のミディアムに交換し、最後のスティントでハードを使いました。3位のサインツはソフトタイヤでポールポジションから12周目の最初のピットストップまでリードし、3つのコンパウンドすべてを使用して表彰台でフィニッシュしました。天候の変化、トラックの進化、タイヤマネージメントを考慮したさまざまな戦略は見応えのあるものでした」とコメントしている。

画像: ベルギーGPのタイヤ戦略。F1参戦100戦目のガスリーは9位入賞。

ベルギーGPのタイヤ戦略。F1参戦100戦目のガスリーは9位入賞。

次戦第15戦オランダGPは9月2日、ザントフォールト・サーキットで開幕、9月4日に決勝が行われる。

■2022年F1第14戦ベルギーGP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)44周 
2位 11 S.ペレス(レッドブル)+17.841s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+26.886s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+29.140s
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) +73.256s
6位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+74.936s
7位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) +75.640s
8位 5 S.ヴェッテル( アストンマーティン・メルセデス) +78.107s
9位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル) +92.181s
10位 23 A. アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+101.900s
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13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル ) +105.217s
ファステストラップ: 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)1:49.354

■2022年F1ドライバーズランキング(第14戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)284
2位 S.ペレス(レッドブル)191
3位 C.ルクレール(フェラーリ)186
4位 C.サインツ(フェラーリ)171
5位 G.ラッセル(メルセデス)170
6位 L.ハミルトン(メルセデス)146

■2022年F1コンストラクターズランキング(第14戦終了時)

1位 レッドブル 475
2位 フェラーリ 357
3位 メルセデス 316
4位 アルピーヌ・ルノー115
5位 マクラーレン・メルセデス 95
6位 アルファロメオ・フェラーリ 51 
7位 ハース・フェラーリ 34
8位 アルファタウリ・レッドブル 29

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