2022年9月11日、世界耐久選手権(WEC)第5戦「富士6時間」決勝が富士スピードウェイで行われ、ハイパーカークラスの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が優勝。2位にはポールポジションスタートの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が入り、トヨタは凱旋レースでワン・ツー・フィニッシュを達成した。3位にはアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソン(アンドレ・ネグラオ/ニコラ・ラピエール/マシュー・バキシビエール)が入った。(写真:井上雅行)

アクシデントもなくトヨタが実力を発揮

WEC第5戦富士6時間の決勝レースは、快晴の下、路面ドライ、気温は28度、路面温度は44度というコンディションでスタートが切られた。

画像: レース中盤までは94号差、93号車の順で順調に総合4、5番手を周回するプジョー9X8。

レース中盤までは94号差、93号車の順で順調に総合4、5番手を周回するプジョー9X8。

レースはまずポールポジションの7号車トヨタGR010ハイブリッドの小林可夢偉が順当に首位を守ってスタート。序盤はトヨタ2台がランデブー走行を展開、その数秒後方にアルピーヌが追走し、さらにその数秒うしろで2台のプジョーが続く形となる。

第2スティントでトヨタの2台が順位を入れ替えて、レースは8号車先頭で後半戦に突入していく。プジョーは94号車がリヤカウルの白煙を吹いたり、93号車がピットで修復作業に入ったりとペースがなかなか上がらない。

結局、レースは大きな波乱やアクシデントもなく、終盤はトヨタ2台がリードを広げ、8号車がトップでゴール。7号車は8号車から1分8秒遅れの2位フィニッシュ、36号車アルピーヌが2周遅れで3位チェッカーを受けた。

プジョーは93号車がトップから7周遅れの総合4位。94号車はペナルティストップもあって総合20位でレースを終えた。

この結果、ドライバーズタイトル争いは、トヨタ8号車の3人とアルピーヌ36号車の3人が同点で並び、最終戦バーレーン8時間(11月10日〜12日)を迎えることとなった。

画像: トヨタ8号車の最終スティントを担当する平川は、僚友7号車を1分以上引き離し首位を独走。

トヨタ8号車の最終スティントを担当する平川は、僚友7号車を1分以上引き離し首位を独走。

■2022年WEC第5戦富士6時間 決勝結果

優勝 8 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド 232周
2位 7 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド+1:08.382
3位 36 アルピーヌ・エルフ/アルピーヌ A480-ギブソン +2周
4位 93 プジョー・トタル・エナジーズ/プジョー9X8 +7周
・・・・・・・
20位 94 プジョー・トタル・エナジーズ/プジョー9X8 +15周

■2022年WECハイパーカークラス マニュファクチャラーズランキング

1位 トヨタ147
2位 アルピーヌ121
3位 グリッケンハウス70
4位 プジョー24 

■2022年WECハイパーカークラス ドライバーズランキング

1位 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ)121
1位 アンドレ・ネグラオ/ニコラス・ラピエール/マシュー・バキシビエール(アルピーヌ)121
3位 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス(トヨタ)95

This article is a sponsored article by
''.