2022年10月9日、F1第18戦日本GP決勝が鈴鹿サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが2位に入り、レッドブルが1-2フィニッシュを飾った。この結果、フェルスタッペンのドライバーズ選手権2連覇が決まったが、タイヤを供給するピレリはこのレースをどう分析しているのだろうか。

スプリントレースで2位以下に27秒もの差をつける圧勝

日本GP決勝当日は、鈴鹿は正午過ぎから雨が降り始め、決勝スタート時点の午後2時には雨がさらに強くなっていた。気温17度、路面温度21度という低温だが、鈴鹿サーキットは路面グリップの高く、ピットスタートのガスリーをのぞく全車がインターミディエイトタイヤでスタートすることになった。

画像: フェルスタッペンは、タイヤチョイスでも「正解」。フェラーリとの差を一気に広げていった。

フェルスタッペンは、タイヤチョイスでも「正解」。フェラーリとの差を一気に広げていった。

しかし、ウェットコンディションで視界が悪く、フェラーリのカルロス・サインツがクラッシュするなどの混乱でレースは赤旗中断となる。

その後、雨がなかなかやまず、再スタートが切られることになったのは約2時間後。16時15分、鈴鹿はすでに薄暗くなっており、「レース開始予定時間から3時間で終了」の規定により、この時点で約40分間のスプリント勝負となることが決定した。

再スタート時はまだウエット路面で全車フルウエットタイヤでスタートしたが、すぐにインターミディエイトタイヤが状況に合っていることが明らかになる。ウェットコンディションでセーフティカーの後ろからスタートするスプリントレースでは、バリエーションの余地はなく、一部のドライバーをのぞいて大部分はためらいもなくインターミディエイトタイヤに交換した。

フェルスタッペンにとっては完璧な、そして最高の週末となった

画像: レース終盤、「もう一度インタミディエイトタイヤを交換して、ファステストラップも狙うか」と考えるほどの余裕があった。

レース終盤、「もう一度インタミディエイトタイヤを交換して、ファステストラップも狙うか」と考えるほどの余裕があった。

そんな中、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの速さはまさに圧倒的だった。シーズンを通して圧倒的でだったが、この週末のフェルスタッペンは別次元の走りをしていた。最初のスタートでは一瞬ルクレールに並ばれたものの、落ち着いて首位をキープ。再開後のローリングスタートは難なく決めて、状況を判断してインターミディエイトタイヤに素早く交換、2位以下に27秒もの差をつけてフィニッシュした。

フェルスタッペンは、ドライコンディションの予選でポールポジションを獲得し、そのアドバンテージをフルウエットコンディションでのリードに変える完璧な週末だった。

ちなみに、レース中のファステストラップは終盤に2セット目のインターミディエイトタイヤを装着してクリアラップをとった周冠宇(アルファロメオ)が記録。2ストップの戦略をとったのは5人、その最高位は7位のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だった。

結局レースは規定の53周の50%をわずかに上回る28周で終了となり、フルポイントが与えられるのかどうかはっきりせずやきもきさせたが、終了後、インタビュー中に、フェルスタッペンの2度目のワールドチャンピオンが決定した。

画像: F1グランプリはこの後、アメリカ大陸に向かい、アメリカとメキシコ、その2週間後にブラジルが続く。レッドブルにとっては、コンストラクターズタイトルを手にするための戦いが続く。

F1グランプリはこの後、アメリカ大陸に向かい、アメリカとメキシコ、その2週間後にブラジルが続く。レッドブルにとっては、コンストラクターズタイトルを手にするための戦いが続く。

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