10年の集大成としてより上級な「大人の世界観」を表現
マツダ車のアイデンティティを物語るデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul ofMotion」の特徴は、停まっていても躍動感あふれるダイナミックで繊細な面構成にある。その魅力をさらに際立たせるためのボディカラー開発にもこだわり、独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」を2012年から展開してきた。
その第一弾である「ソウルレッドプレミアムメタリック」の誕生から10年の節目を迎えるにあたってマツダは、新しい赤の世界観を追求。新色を「アーティザンレッドプレミアムメタリック」(熟練した職人によって創り上げられた赤)と名付け、今後のニューモデル群へと展開していくことを発表した。
もともとブランドイメージそのものをけん引してきた「赤」の新機軸として、10年に渡る研究開発の集大成として位置付けられた気鋭の新色だ。2016年から展開された「ソウルレッドクリスタルメタリック」を超える「より上質で成熟した大人の世界観」というカラーテーマを実現するために、これまで展開されてきた「匠塗TAKUMINURI」の技術を組み合わせている。
意匠性、環境負荷低減に優れた三層構造(クリア層、透過層、反射・吸収層)を維持しながら、透過層には、ソウルレッドクリスタルメタリックで採用した「人間が最も赤みを感じる」高彩度顔料を採用。きめ細かく透明感のある赤によって鮮やかな輝きを放つハイライト感を表現した。
同時に反射・吸収層には、第2弾の「マシーングレープレミアムメタリック」や第3弾の「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」の新技術が盛りこまれている。具体的にはシェード部に、改良された漆黒顔料を使用、同時にアルミフレークの平滑な配置を徹底することで深みや濃厚さを際立たせているという。
「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」をイメージしたハイコントラストな色合いが、果たしてどんな新しい「魂動」を感じさせてくれるのか。ソウルレッドとの違いも含めて、「アーティザンレッドプレミアムメタリック」のインパクトを早く愛でてみたいものだ。