2022年11月16日に開幕する北米「ロサンゼルスオートショー」でのデビューは確定。ポルシェ初の2ドアクロスオーバー「911ダカール」が実戦的なテストを繰り返している。そのハンドルを握った名ドライバーたちは、かつてない911の「変節」に戸惑いながらも、その完成度に驚きを隠せなかったようだ。

オフロード1万km超を走破。砂漠や砂浜ではまさに全集中

911ダカールという名前の由来は、「パリ・ダカール・ラリー」でのポルシェによる最初の総合優勝にちなんでいる。その画期的な勝利は、1984年に初めて市販車に搭載される前の開発中の4WDシステムを搭載したスペシャルなポルシェ911(953)でもたらされた。

画像: ふかふかとした砂の上であっても、ABSの制御がサポートしてくれるというから驚く。

ふかふかとした砂の上であっても、ABSの制御がサポートしてくれるというから驚く。

だからこそ新しい911ダカールもまた、驚くような速さで砂が流れていく砂丘におけるその優れた性能を証明する必要があった。ドバイとモロッコでは、テストドライバーがオフロードを情け容赦なく走り回り、摂氏45度までの高い気温と、砂の流れだけでなく高さもまた半端なものではない50m級の砂丘を何度も登りおりしたという。

自らもそのタフなシーンでハンドルを握った、モデルライン副社長のフランク・モーザーも、その体験に心躍らせていたドライバーのひとりだ。

「軽いボディ、高められた最低地上高、強力なリアマウントエンジン、短いホイールベースの組み合わせによって生まれるドライビングエクスペリエンスは痛快そのものでした。911ダカールは、たとえばサハラ砂漠のようなところでこそ、その本来の優れたコンセプトを発揮することができるのでしょう」

ラリードライバーでなくても、ワークスドライバーでなくても、そのハンドルを握ればすぐに、新しい911ダカールの価値を実感することができる。クルマを運転する楽しさ、という普遍的価値を、911ダカールはまた新しい次元へと押し上げることになる存在なのかもしれない。

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