007の秘密兵器も本物さながら?に再現
1964年の映画「007/ゴールドフィンガー」で、007ことジェームズ・ボンドが駆る「ボンドカー」として登場したアストンマーティン DB5は、さまざまなガジェット(秘密兵器)を搭載して、主役以上の活躍と印象を残した。
2020年、DB5のラインオフから55年を記念して、アストンマーティンのヘリテージ部門、アストンマーティン ワークスが世界25台限定で復刻したのが、この「ゴールドフィンガー コンティニュエーション」だ。オリジナルのDB5を徹底的に分解してスキャンして正確な3Dデータを作成し、エンジンやトランスミッション、細い鋼管を組み合わせたボディフレームにアルミパネルの外皮を貼り合わせた「スーパーレッジェーラ工法」のボディにいたるまで、すべてを完璧に再現した。
しかも、ボンドカーの特徴であるガジェット(秘密兵器)も再現。さすがにマシンガンは銃口からLEDを発光するだけ、オイル噴射装置から排出するのは水になるが、いずれもセンターコンソールのスイッチや車外からはリモコンで操作できる。
車両価格は日本円で約5億円!といわれるDB5 ゴールドフィンガー コンティニュエーションは、残念ながら安全基準の関係で公道は走行できない。さながら、1分の1リアルスケールの世界一高価で走行可能なモデルカーということになるのだろう。はたして、日本で購入した人はいるのだろうか?(写真:永元秀和)
アストンマーティン DB5(オリジナル) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4570×1680×1340mm
●ホイールベース:2490mm
●車両重量:1470kg
●エンジン形式:直6 DOHC
●排気量:3995㏄
●最高出力:290bhp/5500rpm
●最大トルク:39.8kgm/3850rpm
●燃料タンク容量:86L
●トランスミッション:5速MT