2023年1月10日(独・現地時間)、ポルシェは「911ダカール」のカラーリング「ラリーパッケージング」に、パリ-ダカールラリー仕様に加え新たにサファリラリー仕様3種類を加えたと発表した。

「911」のサファリラリーでの活躍をオマージュ

画像: 1971年仕様。ゼッケン19は5位入賞車両のものだ。

1971年仕様。ゼッケン19は5位入賞車両のものだ。

2022年11月17日、米・ロサンゼルスモーターショーでワールドプレミアムされた世界限定2500台のポルシェ「911ダカール」。日本でも予約受注が開始されているが、なかでも話題を呼んだのが、1984年パリ-ダカールラリーの優勝車をイメージしたカラーリングの「ラリーデザインパッケージ」だ。そして、このほどその「ラリーパッケージ」に70年代のサファリラリー参戦時のカラーリングをリスペクトした3種類の仕様が登場した。

「911」とラリーの関係でいえば、パリ-ダカールラリーでの活躍が注目されがちだが、70年代に参戦したサファリラリーでの活躍も忘れてはいけないといことで追加されたようだ。

まずは、1971年仕様。5位に入賞した「911S」を模したもので、ボンネットとフロントウイング、ドアに施されたブラックのデカールがポイントのいたってシンプルなものだ。価格は4165ユーロ(約58万3000円)。

ビヨン・ワルデガルドの愛車がモチーフに

画像: 1978年仕様。なんといっても、マルティにレーシングカラーのインパクトは大きい。

1978年仕様。なんといっても、マルティにレーシングカラーのインパクトは大きい。

次が往年の名ラリードライバーのビヨン・ワルデガルドが、優勝寸前で、サスペンショントラブルで2位に甘んじた「911カレラ2.7RS」ベースの1974年仕様。ショルダーラインのブルーのストライプを参戦車両より細め、ドアの下部にポルシェのロゴが追加されている。価格は4165ユーロ(約58万3000円)。

最後の3種類目が1978年仕様。ベースとなる「911SCグループ4」は、この年2台体制での参戦となった。結果、ビヨン・ワルデガルドがドライブする1台はサスペンショントラブルに悩まされてリタイアとなるものの、もう1台のビック・プレストン・ジュニアとジョン・ライヤルの南アフリカコンビが見事2位をゲットしている。

ということで、1978年仕様のカラーリングは、参戦車両に施されたマルティニレーシングカラー。モータースポーツファンなら心躍るカラーリングではないだろうか。そして、ゼッケン14のデカールは、ビック・プレストン・ジュニアとジョン・ライヤルの駆った車両を記念したものだ。価格は5950ユーロ(約83万3000円)。

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