2023年3月18日(現地時間)、F1第2戦サウジアラビアGP予選がジェッダの市街地コースで行われ、セルジオ・ペレス(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が続いた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は予選Q2でドライブシャフトのトラブルのため脱落して15番手。角田裕毅(アルファタウリ)は0.01秒差でQ2進出を逃して16番手で予選を終えている。決勝は日本時間20日2時に開始される。
フェルスタッペンはドライブシャフトのトラブルで脱落
陽がすっかりと落ちた現地20時、サウジアラビアGPの予選は始まった。ところが、フリー走行までライバルを圧倒していたフェルスタッペンのアクシデントで、その予選は一転して予断が許されない状況となった。
フェルスタッペンはQ2最初のアタック中にわずかに挙動を乱すと、その直後スローダウン。なんとかピットまで戻ったものの、ドライブシャフトのトラブルでここで思わぬ脱落となる。
迎えた最終Q3は、フェルスタッペン不在の中、誰がポールを獲得するのか注目が集まるセッションとなった。
このチームの一大事に奮起したのがフェルスタッペンのチームメイトのペレス。いきなり最初のアタックで1分28秒265をマークして、自身通算2度目となる約1年ぶりのポールポジションを獲得してみせたのだ。ルクレールは最後のアタックで0.155秒差まで迫るものの2番手、アロンソは0.465秒差で3番手にとどまった。
なお、ルクレールはエンジンユニット交換により10グリッド降格ペナルティが決定しているため、決勝ではアロンソがフロントロウ2番グリッドからスタートする。また、角田裕毅(アルファタウリ)は0.01秒差でQ2進出を逃して16番グリッドから決勝レースにのぞむ。
決勝レースでのポイントは、15番グリッドからスタートとなるフェルスタッペンの巻き返し。マシンさえ修復されれば圧倒的な速さが蘇るのは明らかで、オーバーテイクが可能なコースでどこまで追い上げることができるか、チーム戦略も含めて興味深い。
6タイヤを供給するピレリは、決勝レースに向けて「最速の戦略はミディアム →ハードの1ストップとなるでしょう。この場合のピットストップウィンドウは13周目から20周目あたりとなるでしょう。たたし、ソフト →ハードの1ストップ、ソフト→ ミディアム →ソフトの2ストップもわずかな違いしかありません。 過去2回のグランプリで見られたように、セーフティカーが出るタイミングによってベストな戦略は大きく変わってきます」と分析している。
2023年サウジアラビアGP決勝(50周)は日本時間20日2時(現地3月19日20時)に開始される。
2023年F1第2戦サウジアラビアGP予選 結果
1位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:28.265
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:28.420
3位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)1:28.730
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:28.857
5位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:28.931
6位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス) 1:28.945
7位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:29.078
8位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:29.223
9位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) 1:29.243
10位 10 P. ガスリー(アルピーヌ・ルノー)1:29.357
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15位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)
18位 21 N.デフリース(アルファタウリ・レッドブル)
※ルクレールはエンジンユニット交換により10グリッド降格