圧倒的なペースでレッドブル1-2、ペレスがフェルスタッペンを抑える
開幕戦バーレーンに続いて、またも王者レッドブルがライバルを寄せ付けない異次元の速さを見せた。
フェルスタッペンの猛追を凌いで優勝を飾ったレッドブルのセルジオ・ペレス。今季初勝利、自身5勝目となった。
50周の決勝レースは、路面ドライ、気温26度、路面温度29〜31度というコンディションで行われた。
ポールポジションのペレスはスタートこそアロンソの先行を許したものの、DRSを使って4周目にあっさりと首位へ。予選でのドライブシャフトトラブルによって15番グリッドからの追い上げとなったフェルスタッペンは、セーフティカー導入もあってレース半ばには早くも2番手に浮上し、さらにペースを上げてチームメイトを追い上げにかかる。
しかし、ここからペレスが粘った。フェルスタッペンとファステストラップを出し合いながらのぎりぎりの攻防を展開し、その差4.5秒前後でこう着状態となったバトルは、終盤ドライブシャフトに違和感を感じたフェルスタッペンがペースを落として決着した。
昨年のシンガポール以来となる勝利をあげたペレスは、「セーフティカーが出た時は“また今回も勝てないのか”と思ったりもしたし、本当に思ったよりタフなレースになった。週末の走り出しはトラブルもあったけど、チームが素晴らしい仕事をしてくれたよ。とにかく、車が速いことが何より素晴らしい」と今後のドライバーズ選手権争いにも色気を見せた。
アロンソ連続“表彰台”もペナルティで無念の降格
レッドブルの後方で展開された3位争いは、スタートで所定位置についていなかったとして5秒のペナルティをセーフティカー中のタイヤ交換機に消化したフェルナンド・アロンソが2戦連続で表彰台に登壇して笑顔をはじけさせた。
しかし、その直後、ペナルティの消化方法が正しくなかったとして、10秒のペナルティを課されて殊勲は幻に。アロンソは4位に降格し、ラッセルが3位に繰り上がることになった。
次戦第3戦オーストラリアGPは4月2日、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催される。
各ドライバーのタイヤ戦略。予想どおり、トップ4台はミディアム→ハードの1ストップとなった。
2023年F1第2戦サウジアラビアGP 結果
1位 11 S.ペレス（レッドブル） 50周
2位 1 M.フェルスタッペン（レッドブル）＋5.355s
3位 63 G.ラッセル（メルセデス） ＋25.866s
4位 14 F.アロンソ（アストンマーティン・メルセデス）＋30.728s
5位 44 L.ハミルトン（メルセデス） ＋31.065s
6位 55 C.サインツ（フェラーリ） ＋35.876s
7位 16 C.ルクレール（フェラーリ）＋43.162s
8位 31 E.オコン（アルピーヌ・ルノー）＋52.832s
9位 10 P.ガスリー （アルピーヌ・ルノー）＋54.747s
10位 20 K.マグヌッセン（ハース・フェラーリ）＋64.826s
・・・・・・・・・・・・・
11位 22 角田裕毅（アルファタウリ・レッドブル）+67.494s
14位 21 N.デフリース（アルファタウリ・レッドブル）+77.478s
・ファステストラップ： 1 M.フェルスタッペン（レッドブル）1:31.906
