開幕戦から1カ月、ポルシェ、フェラーリの反撃は？
トヨタ、ポルシェ、フェラーリ、プジョー、キャデラック、グリッケンハウス、ヴァンウォールが激突するハイパーカークラス。
最高峰ハイパーカークラスに、ポルシェ、フェラーリ、キャデラックなど新たなマニュファクチャラーが加わり、トヨタ、プジョーらがこれを迎え撃つ形となった今シーズンのWEC世界耐久選手権。その開幕戦はトヨタがディフェンディンングチャンピオンの力を見せつけて1-2フィニッシュを飾ったが、経験の少ないライバルのハイパーカー勢がメカニカルトラブルやペナルティに苦しめられたところもあり、第2戦がどんな戦いとなるのか興味深い。
このままトヨタの独走が続くのか、開幕戦でポールポジションを獲得したフェラーリが速さを見せるのか、それともプジョーやポルシェの反撃はあるのか。
ポルティマオ6時間では計11台のハイパーカーがグリッドに並ぶが、第3戦以降、さらに参加チームや車両が増えることがすでアナウンスされており、記念すべき100周年を迎える伝統の耐久レース制覇という栄誉をかけた戦いはさらに激しさを増していくことになりそうだ。
開幕戦セブリングとは全く違うレースとなるか
アルガルヴェ・サーキットの正式名称はオートドロモ・インターナシオナル・ド・アルガルヴェ（Autodromo Internacional do Algarve）。ポルティマオ サーキットとも呼ばれる。
ポルティマオ6時間が行われるアルガルヴェ・サーキットは、ポルトガルの最南端ファロ近郊に作られたレーシングコースで、施設内にはカートやオフロード用のコース、5つ星ホテルなども建設され、一帯はモータースポーツをテーマとしたリゾート地となっている。
コースは地形を生かした激しいアップダウンがあるのが特徴で、起伏がダウンフォースの効かないブラインドのコーナーを生み出し、強いブレーキングゾーンがないためオーバーテイクは簡単ではなく、とくにターン10と11の複合コーナーは入り口がブラインドで下り坂という難しいセクションになりそうだ。
アルガルヴェ・サーキットは平坦で粗い路面を特徴とするセブリングとは全く性格の違うコースであり、開幕戦とはまったく異なるレースとなり、ハイパーカーによる争いはさらに僅差となることが予想される。
ポルティマオ6時間は14日金曜日に開始され、フリー走行を経て、決勝のスターティンググリッドを決定する15分間のハイパーカークラス予選セッションは15日土曜日16時20分（現地時間）より行われる。決勝レーススタート時間は16日日曜日16時（日本時間20時）が予定されている。
アルガルヴェ・サーキットのコース図。ターン10と11の複合コーナーは入り口がブラインドで下り坂という難しいセクションになりそうだ。
2023年WE第2戦 ポルティマオ6時間 ハイパーカークラス主なエントリー
2 キャデラックVシリーズ・チップガナッシ
4 ヴァンウォール・バンダーベル680
5 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド
8 トヨタGR010ハイブリッド
50 フェラーリ499P
51 フェラーリ499P
93 プジョー9X8
94 プジョー9X8
708 グリッケンハウス007
2023年WEC第2戦 ポルティマオ6時間 タイムスケジュール
フリー走行1回目：4月14日金曜日10時30分〜12時（日本時間18時30分）
フリー走行2回目：4月14日金曜日15時30分〜17時（日本時間23時30分〜）
フリー走行3回目：4月15日土曜日11時15分〜12時15分（日本時間19時15分〜）
予選：4月15日土曜日15時30分〜16時35分（日本時間23時30分〜）
決勝：4月16日日曜日12時〜18時（日本時間20時〜）
2023年FIA世界耐久選手権 （WEC）カレンダー
第1戦：3月17日／セブリング1000マイル（USA）
第2戦：4月16日／ポルティマオ6時間（ポルトガル）
第3戦：4月29日／スパフランコルシャン6時間（メルボルン）
第4戦：6月10-11日／ル・マン24時間（フランス）
第5戦：7月9日／モンツァ6時間（イタリア）
第6戦：9月10日／富士6時間（日本）
第7戦：11月4日／バーレーン8時間（バーレーン）
