2023年4月7日、ホンダレーシング(HRC)は、スーパー耐久シリーズ2023に第2戦から参戦予定の「シビック タイプR CNF-R」のテスト走行をモビリティリゾートもてぎで行った。第2戦「富士SUPER TEC 24時間レース」は、富士スピードウェイで月27日(土)〜28日(日)に開催される。
ホンダはHRCとともにはカーボンニュートラル燃料で参戦
シビック タイプR CNF-Rは、ピュアスポーツ性能を追求した「シビック タイプR」をベースにしたカーボンニュートラル燃料(CN燃料)仕様モデル。CN燃料に適合する市販車ベースの用エンジン開発し、それをレースの現場で実証実験することで、「カーボンニュートラルの実現」に向けた研究開発を行っていく。
シビック タイプR CNF-Rが参戦するのはスーパー耐久シリーズ ST-Qクラスで、このクラスには主催者であるスーパー耐久機構が認めた先進技術の開発車両などが参戦できる。ここ数年、トヨタ、マツダ、スバルが水素燃料やバイオマス燃料を使ったマシンでエントリーして注目を集めている。今回ここにホンダがここに参戦することで、レースはおもしろいことになりそうだ。
F1は2023年からカーボンニュートラル燃料を使う方向で進んでいるが、ホンダは2021年シーズンにすでにF1の実戦でカーボンニュートラル燃料を使っていたという。
ホンダシビック タイプR CNF-R 参戦概容
参戦レース:スーパー耐久シリーズ2023 ST-Qクラス
車体ナンバー:271
チーム名:Team HRC
ベース車両:シビック タイプR
ドライバー:武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹
HRC 代表取締役社長 渡辺康治氏のコメント
「このたび、このような新生HRCならではの活動について発表できることをうれしく思います。HRCはスーパー耐久シリーズへの参戦を通じて、多くのお客様にレースを楽しんでいただくためのレースベース車両やレース用パーツの開発を行うとともに、日本のレースシーンを盛り上げていきます。また、HRCが目指すモータースポーツ活動を通じたカーボンニュートラルの実現や、将来のHRCブランドの商品化に繋げていきたいと考えています」