2023年4月28日(フランス現地時間)、ステランティスグループのシトロエンは7人乗りの新型「C3エアクロス B-SUV」を発表した。これは欧州で販売を予定されている新型とは、また別の仕様のモデルだという。

5人乗りに加え、7人乗りバージョンも設定

今回発表された新型「C3エアクロス B-SUV」は、インドや南米、東南アジア向けに開発されたモデル。シトロエンは世界各国の各市場のニーズにあわせて個別の開発を行っており、欧州向けのC3エアクロスはこれとは異なるものになる。

画像: インテリアには独特のソフトタッチの素材が使われ、7インチのTFTクラスターと10インチのタッチスクリーンも設定される。

インテリアには独特のソフトタッチの素材が使われ、7インチのTFTクラスターと10インチのタッチスクリーンも設定される。

インドや南米、東南アジアでは、手頃な価格で最大7人が乗車できるモデルの人気が高く、とくに優れた性能と最新のテクノロジーを備えたSUVモデルは大きな注目を集めている。

そんな市場向けに開発された新型「C3エアクロス B-SUV」は、全長4.32mのファミリー向けBセグメントSUVで、5人乗りに加え、7人乗りバージョンも設定されている。

現行の欧州や日本仕様のC3エアクロスよりも160mm長く、高いボンネット、広いトレッド、Y字型のライティングシグネチャー、強烈な個性のダブルグリル、アンダースキッドプレートを備えたフロントフェイスが印象的だ。シルエットでは200mmの最低地上高、大きなホイールとタイヤを備えた力強いホイールアーチ、弾力性のあるプロテクトクラッディングが際立っている。

室内は広く、5人乗りバージョンは快適な後席空間と482Lのラゲッジルーム容量を実現。一方、7人乗りバージョンは、複数の用途に対応するモジュール性を設定でき、3列目は2つの独立したシートを備えている。またその3列目シートは折りたたんだり個別に取り外したりすることができる。

シトロエンのプロダクト&ストラテジー ディレクターであるローレンス・ハンセン氏は「卓越した広さ、モジュール式の多用途性、そして5人または7人がゆったりと寛げるスペースを通じて、すべての人の快適さに全方位でアプローチをしています。また移動中のシームレスなコネクティビティを含め、ハイレベルな機能とテクノロジーも装備しています。各市場で提供される車両にはわずかな違いがありますが、それぞれの市場の条件やニーズにあわせて開発しています」と語っている。

新型「C3エアクロス B-SUV」は、2023年後半にインドと南米で発売を開始、2024年からは新しい市場であるインドネシアでも発売される予定となっている。

画像: リアコンビランプやCピラーのデザイン、室内に光と空間の感覚を与えるリアクォーターウインドウの形状も現行から大きく変わった。

リアコンビランプやCピラーのデザイン、室内に光と空間の感覚を与えるリアクォーターウインドウの形状も現行から大きく変わった。

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