これまでの「ワイスピ」ファミリーも勢ぞろい!
下世話な話になってしまうが、いったい、いくらするんだ?というクルマが次から次へとクラッシュしていくのだから、映画と分かって観ていても心配になってきてしまう(笑)。そんなシーンを撮影するための製作費は1本で250億円以上!という、今や世界一のアクション映画といっていいだろう。
今作では、これまでのワイスピ ファミリーが勢ぞろい。最強の敵であるサイファー(シャーリーズ・セロン)はもちろん、新たな敵となるダンテには「アクアマン」のアーサーでブレイクしたジェイソン・モモア。ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウは「ワイルド・スピード ジェット・ブレイク(2021年)」のラスト・シーンと同じシチュエーションで登場するし、ここでは詳しくは語れないが「あの人」の妹や、「この人」も顔見せする。
冒頭には、2013年に事故死したポール・ウォーカー演じるブライアンの姿も観れて、シリーズをずっと観ているワイスピ ファンなら思わず感慨深いこと間違いなし。話に聞くと、今回のダンテ役を演じているジェイソン・モモアは、前作でドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスの弟役でのオファーがあったのだとか。ルークは次回作でかなりの活躍が予想される展開があるようだし、ワイスピ ファンは、まだ数年はこの映画を楽しみにして生きていけること、間違いなし!(文:映画評論家 永田よしのり)
「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」
●2023年5月19日(金)全国ロードショー
●配給:東宝東和
●上映時間:141分
●監督:ルイ・ルテリエ
●出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・モモア、シャーリーズ・セロン、ほか
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