2023年6月7日(フランス現地時間)、アルピーヌはル・マン24時間レースの100周年を記念した限定モデル「A110R ル・マン(Le Mans)」を100台限定で発売するとル・マン24時間レースの会場で発表。しかも、時期は未定だが日本への導入も決定した。

A110Rをベースに、軽量化と空力特性を追求

画像: カーボンパーツを多用して軽量化を図り、アルピーヌが特許を取得した車高調整システムも装備している。

カーボンパーツを多用して軽量化を図り、アルピーヌが特許を取得した車高調整システムも装備している。

1955年にジャン・レデレが創設したアルピーヌは、1963年に「M63」でル・マン24時間レース(以下、ル・マン)に初参戦。1978年には「A442」で念願のル・マン初制覇を果たした。そして2023年、「A480」で2度目の優勝を目指している。

そんなアルピーヌが、ル・マン24時間レースの100周年を記念した限定車「A110R ル・マン」を発表した。A110シリーズのホッテストモデル、A110Rをベースに、ルーフやホイール、インテリアなどにカーボンパーツを多用。サベルト製のバケットシートや、ル・マンに参戦するA480を想起させるカーボン製のリアウイングも装着され、車両重量は1082kgにおさえられている。(日本仕様のA110Rは1090kg)

パワーユニットの最高出力はA110Rと同じ300bhpで、0→100km/h加速は3.9秒、トラック上の最高速度は285km/hとアナウンスされている。また、アルピーヌが特許を取得した車高調整システムを装備。トラックモードでは車高が10mm下がり、サスペンション剛性が5%上がってサーキットでのパフォーマンスを向上させる。

ホワイトのボディカラーにブルーをあしらう

画像: ホワイトのボディにブルーがアクセントカラーで用いられ、カーボン製リアウインドーのシャークフィンは、A480からインスパイアされている。

ホワイトのボディにブルーがアクセントカラーで用いられ、カーボン製リアウインドーのシャークフィンは、A480からインスパイアされている。

エクステリアでは、ル・マンをオマージュしてホワイトのボディカラーにブルーを配している。ボンネット/ルーフ/リアウイングには、ブルーのダブルストライプが入れられている。カーボン製ホイールのリムにもブルーのラインが入る。そしてカーボン製リアウインドーのシャークフィンは、A480からインスパイアされている。

インテリアでは、バケットシートのヘッドレストやサイドシルなどに、ル・マンの公式シグネチャーが入れられている。サンバイザーにはル・マンのサーキットのレイアウトがレーザー彫刻で入れられ、100台限定を示すシリアルナンバー入りのプレートも装着される。

世界限定100台のA110R ル・マンだが、アルピーヌ・ジャポンでは日本に導入すると発表した。導入台数や時期、車両価格や受注方法などは後日発表されるという。ちなみに、ベース車のA110Rは1500万円(税込)だった。ル・マンのレースでのアルピーヌA480の健闘に期待するとともに、A110R ル・マンの日本導入を心待ちにしたい。

画像: サベルト製のバケットシートが装着されたコクピット。日本仕様には右ハンドルが用意されるか?

サベルト製のバケットシートが装着されたコクピット。日本仕様には右ハンドルが用意されるか?

アルピーヌA110R(ベース車) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4255×1800×1240mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:1090kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1798cc
●最高出力:221kW(300ps)/6300rpm
●最大トルク:340Nm/2400rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム ・45L
●タイヤサイズ:前215/40R18、後245/40R18

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