ボッシュ株式会社は、新しい車両評価サービス「Bosch Car History Report(BCHR)」を発表、6月15日から東京ビッグサイトで開催される第37回オートサービスショーで、デモンストレーションを行う。中古車販売の信頼性を高める可能性を秘めた世界初の新技術は、一般のカスタマーにも大きなメリットをもたらしてくれそうだ。

「ダメージ予測範囲インジケータ」で、衝突履歴が一目瞭然に

画像: BCHRはオートオークションの会場などで活用が想定されている。当面は、一般社団法人 日本自動車車体補修協会(JARWA)の協力のもと、導入を進めていく予定だ。

BCHRはオートオークションの会場などで活用が想定されている。当面は、一般社団法人 日本自動車車体補修協会(JARWA)の協力のもと、導入を進めていく予定だ。

従来の中古車流通システムにおいて車両に加わったダメージの判定は、多くの場合、専門検査員の目視によって行われている。

今回、ボッシュ株式会社(代表取締役社長:クラウス・メーダー 以下 ボッシュ)が発表した車両評価サービス「Bosch Car History Report(通称:BCHR)」は、車載コンピューターに残された衝突記録を利用することで、そうしたダメージをよりわかりやすく数値化、見える化するための新技術だ。

具体的な利用シーンのひとつとして考えられているのが、大規模オークション会場での出品車の車両評価への活用。とくに、一見しただけでは判別がなかなか難しいと言われる車両骨格に対するダメージが、3段階の衝撃入力レベルと入力角度を図で表した「予測範囲インジケータ」によって素早く、一目瞭然になる。

エンドユーザーに至るまで、一貫した安心感を伝えられる

画像: 2023年6月15日(木) ~6月17日(土)の期間に開催される第37回オートサービスショー2023にて、BCHRのデモンストレーションを初公開する。(写真はBOSCH CDRツールによるEDR読み出し作業のイメージです)

2023年6月15日(木) ~6月17日(土)の期間に開催される第37回オートサービスショー2023にて、BCHRのデモンストレーションを初公開する。(写真はBOSCH CDRツールによるEDR読み出し作業のイメージです)

BCHRのもとになっているのは、衝突事故時などに運転情報を自動的に記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR)」のデータだ。日本ではまだなじみが薄い技術だが、北米では、自動車事故検証などのシーンで積極的に活用されている。

2022年からは国内でも、国土交通省によって新型車へのEDR搭載が義務付けられている。ドイツに本拠を置くボッシュの中にあって日本が主導して開発、特許を取得したBCHRは、そうしたEDRそのものの認知、活用をさらに進めることにもつながることだろう。

とくに一般ユーザーにとっても大きなメリットと言えそうなのが、最新のADASを搭載した比較的年式の高い車両を取引する場合だ。シャシなどに目には見えない大ダメージを受けてしまっている場合は、なによりもセンシングの精度が重視される各種運転支援装備が、本来の性能を発揮できなくなってしまう可能もあるからだ。

しかもBCHRのデジタルデータはレポート化、PDF化されているので、共有情報としての扱いも比較的わかりやすく、誰もがその内容を理解、納得することができる。複雑な流通経路を経てなお、その中古車を購入した一般エンドユーザーにいたるまで、BCHRがもたらしてくれる安心感をわかりやすく伝えることができそうだ。

This article is a sponsored article by
''.