カーリースは月額料金にメンテナンス費用など様々な費用が含まれていますが「車検費用も込みなのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。ここでは、カーリースと車検の関係について、詳しくお伝えします。
カーリースは月額料金の中に様々な維持費が含まれているので、ほとんど毎月一定額でクルマに乗り続けられるお得なサービスです。
そこで気になるのが「車検費用もリース会社で負担してくれるのか?」ということです。
結論から言うと、車検費用も利用料に込み込みにしているリース会社もあれば、ユーザー側で負担しなければいけないカーリースもあります。
また、車検費用を含めている会社の中にも「法定費用のみ」を含めているリース会社と「整備費用まで全て込み込み」のリース会社に分けれるので、プラン内容をしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、カーリースにおける車検の扱いについてと、整備費用まで全て込み込みのおすすめカーリース会社をお伝えします。
→【車検費用コミコミ!】MOTAのカーリースでクルマを選ぶ!
カーリースの車検費用は誰が払うのか?
カーリースの月額料金にはメンテナンス費用などが含まれており、一部の消耗品交換や突発的、例外的な不具合などを除けば、臨時でユーザー側が費用負担しなくてもいいような仕組みが整えられています。
ここで疑問になるのが、「カーリースの車検費用は誰が払うのか?」ということです。まずはこの点について詳しく見ていきましょう。
「カーリース会社が払う場合」と「ユーザーで負担する場合」の2パターンある
結論から言うと、車検費用を誰が負担するかはリース会社による、またはプランによって異なり、リース会社が負担するパターンもあれば、ユーザーが支払わなければならないパターンもあります。
車検費用を含めているカーリースを「メンテナンスリース」、車検費用が含まれないリースを「ファイナンスリース」といいます。
メンテナンスリースの場合は、車検が近くなるとリース会社からお知らせがきます。何処の整備工場で車検を受けるのか指定もあるので、日時だけ決めれば何も心配する必要はありません。
ファイナンスリースの場合は自分で車検を進めなければならないため、車検をどこで受けるのか、場所探しからすべて自分で行う必要があります。
車検は新車登録からは3年、その後は2年おきの期間があきますが、手続きを面倒と感じる方も少なくありません。
メンテナンスリースの場合はリース会社が手続きをリードしてくれるので、ユーザー側の負担も軽くなりますが、ファイナンスリースの場合は自分で全て手続きを進める必要があるので、負担に感じる場合もあるでしょう。
もし「車検の負担を軽くしたい」「車検時の突発的な支払いを避けたい」と考えいる場合は、車検費用込みのカーリースを選ぶといいかと思います。
→【車検費用コミコミ!】MOTAのカーリースでクルマを選ぶ!
車検にかかる費用の内訳
車検は大きな出費になることはなんとなくイメージできている方も多いと思いますが、実際どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
具体的には大きく以下2つの費用がかかってきます。
- ①法定費用・・・クルマの状態に関わらず一定の費用
- ②整備費用・・・クルマの状態により変動する費用
1.法定費用
法定費用は国に納める税金等諸々を指すので、クルマの状態に関わらず一定の費用かつ、どこで車検を受けても同じ料金です。
クルマの大きさによって料金設定されおり、普通自動車でも軽自動車でも以下3つに分類されます。
- 自賠責保険
- 自動車重量税
- 印紙代
A.自賠責保険
自賠責保険は車検時に加入する保険で必ずどのクルマも加入しています。人身事故のための保険で、物損事故や自損事故では使えません。
自賠責保険の費用は次のように決まっています。
24ヶ月 | 25ヶ月 | 36ヶ月 | 37ヶ月 | |
---|---|---|---|---|
普通乗用車 | 25,830円 | 26,680円 | 35,950円 | 36,780円 |
軽自動車 | 25,070円 | 25,880円 | 34,820円 | 35,610円 |
車検時に加入する自賠責保険は、2年後の車検が切れる時期まで加入できるように25か月で加入します。2年は24か月なので1ヶ月分多いと思うかもしれませんが、うっかりしてしまうと、自賠責保険の期限が次の車検前に切れてしまうため25ヶ月加入がほとんどです。
ただし、新車で37ヶ月で加入し、その後の車検で1ヶ月余分に残っている場合は、24ヶ月で加入するケースもあります。
B.自動車重量税
自動車重量税とは、クルマの車両重量によって決められている税金で、すべてのクルマが車検時に納めるよう定められています。
車両重量とは、車検証にある車両重量のことで車両総重量ではないので間違えないようにしましょう。
料金は以下のように決まっています。
2年自家用車 | |||||
---|---|---|---|---|---|
車両重量 | エコカー | エコカー(本則税率) | エコカー以外 | ||
右記以外 | 13年経過 | 18年経過 | |||
0.5トン以下 | 免税 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1トン | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | |
~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | |
~2トン | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | |
~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | |
~3トン | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
カーリース会社が車検を取得している場合は、月額利用料に上記重量税も組み込まれています。
C.印紙代
車検時には自動車技術総合機構に印紙で支払う費用があります。
3ナンバーは1,800円、5ナンバーと4ナンバーは1,700円、軽自動車は400円、さらに国にも収入証紙として普通自動車は一律500円、軽自動車は1,800円支払います。
トータルで、3ナンバーは2,300円、5ナンバーと4ナンバーは2,200円、軽自動車は1,800円検査手数料が必要です。
これらは検査場に持ち込む場合の印紙代になり、指定工場で車検を受ける場合は、金額が少し安くなります。
特に、カーリースの場合、リース会社で指定する工場で車検を受けるので、その整備工場が指定工場であれば、検査手数料は持ち込み検査手数料より安くなっています。
ただし、指定工場でも検査手数料に違いがあります。それは、自動車保有関係手続が普通車が2017年から、軽自動車も2019年から紙の手続きが不要なOSS(ワンストップサービス)が導入されたからです。
そこで、カーリースの場合でも、指定工場がOSS対応であれば普通車、軽自動車ともに一律1,600円、対応していないと1,800円となり、検査手数料に違いがあります。
2.整備費用
車検で多くの方が整備をするのが当たり前と勘違いしていますが、車検と整備はまったくの別物であり、整備は法定費用に含まれません。そのため、車検時に整備を依頼すると別途整備費用が発生します。
車検とは、クルマを検査した時点で保安基準に適合しているか検査することであり、車検で検査しながら整備されることはありません。
また、車検整備の基本は保安基準に適合するように整備することなので、依頼者が特に望まなければそれ以上の整備は行われません。
さらに、整備費用を算出するには実際にクルマを見ないとわからないものです。走行距離や使用頻度も少ないクルマは、部品の劣化もほとんどないので整備費用はかかりませんが、使用頻度が多くなると部品劣化も発生するため整備費用は多くなるでしょう。
ちなみに、上述の通り、車検整備は保安基準に適合するよう整備するのが基本なので、仮にクルマに異常があっても保安基準に関係ない部分は手を付けることはありません。
代表的な整備費用一覧
では、整備費用は具体的にどれくらいかかるのか、代表的なものをまとめてみましたので、ご参考ください。
A.タイヤ交換・・・1万円~
タイヤは消耗品です。走行すればするほどタイヤがすり減り交換しなければそのまま車を走らせるのは危険です。車検時にもタイヤの点検が行われ、既定の溝がなければ車検に通りませんが交換となると1本1万円以上する場合がほとんどです。
タイヤの溝は8mm程度あり、約5,000kmの走行で1mm減るといわれています。そして、1.6mmがタイヤ溝の限界なので、32,000km走行すればタイヤは保安基準を満たさなくなる恐れがあります。
もちろん、走行のさせ方でタイヤの摩耗具合は異なるので、もっと早くすり減る場合や、もう少し長く走れることもあるでしょう。
しかし、目安として新車でカーリースしてから3年目でタイヤはかなり摩耗していると考えられ、最初の車検でタイヤ交換しなければならないことも少なくありません。
タイヤ交換費用は、クルマの種類で変わるほか、タイヤサイズが同じであってもタイヤメーカーや種類でもかわってきます。当然インチが大きくなり太いタイヤになるほどタイヤ1本の値段は高くなり、さらに大きなタイヤになれば作業工賃も高くなります。
そのため、軽自動車のタイヤとミドルサイズSUVのタイヤでは数万円の差が出るので、車種によってはタイヤ交換だけで10万円以上することも珍しくありません。
B.バッテリー交換・・・0.4万円~
クルマには必ずバッテリーが搭載されており、2年から5年で交換が必要となるでしょう。そのため、車検毎で交換することも多く、新車なら3年目、以後2年ごとの車検でバッテリー交換がセオリーになっており、車種により金額は様々ですが、1万円前後からと考えておいたほうが良いでしょう。
バッテリーの交換費用は、軽自動車とディーゼルエンジンを搭載した車両ではまったく価格が異なります。そのため。4,000円程度から高いと5万円近くするクルマもあります。
リースするクルマでバッテリーの交換費用は異なりますが、カーリースはカー用品で売られる安いバッテリー交換はできません。必ず決まった整備工場でバッテリーを購入する必要があり、カー用品店より交換費用も高くなっています。
また、HV車、PHEV車、EV車やアイドリングストップ機能搭載車両は、通常のバッテリーより高くなっており、ディーラーで純正交換すると3万円を超えることも珍しくありません。
C.ブレーキパッド交換・・・1.1万円~
クルマを止めるために使用するブレーキですが、ブレーキを使用する度にブレーキパッドは摩耗するため、いずれ交換が必要となります。その時期はクルマや使い方により千差万別ですが、概ね3万kmから5万km程度で交換が必要となり、金額はフロントのみで1万円を超えることもザラです。
ブレーキパッドは新品で約10mm程度の厚みがありますが、3mmを下回ると交換が推奨されます。さらに使用限度の2mmを超えて摩耗するとブレーキローターにキズを発生させる恐れも出てきます。
しかし車検では、ブレーキテストは制動力テストで行うので、ブレーキパッドの残量は検査されません。つまり、どんなに摩耗していても制動力が規定値であれば車検にパスしてしまいます。しかし3mm以下では次の車検まで走行させるのは非常に危険です。そこで車検整備でブレーキの分解点検を行いブレーキパッド交換が必要となります。
ブレーキパッドは、車種により取り付け方法やパッド自体の大きさも異なるので商品の値段と工賃がかなり変わってきます。軽自動車のように軽いクルマでスピードもそれほどでないと交換方法も簡単で、しかもパッドも小さいため、工賃込みフロント2輪で1万円以下で済ませられるでしょう。
しかし、大型SUVやハイパワーのクルマになると、ブレーキパッドも大きくなるので、ブレーキパッド交換はフロントのみで1万5000円以上かかることも少なくありません。さらに4輪すべて交換となると4万円以上することもあります。
そして、後輪にドラムブレーキを使用しているクルマの場合は、ブレーキシュー交換が必要となります。こちらは、5万km以上は通常使用なら交換まで摩耗することはありません。とはいっても、ドラムブレーキは、構造上ドラム部分を分解しなければ確認できませんから、車検時に点検します。
ブレーキシューは2mm以下になると交換されますが、構造が複雑なのでブレーキパッド交換より工賃も高く、軽自動車でも後輪のブレーキシュー交換に1万2000円前後かかります。つまり、軽自動車でもブレーキ4輪交換すると2万円以上の出費になるということです。
D.オイル交換費用・・・0.3万円~
クルマには様々なオイルが使用されています。中でも知られているのがエンジンオイルですが、交換費用はクルマにより異なり、オイルは1Lあたり1,000円から1,500円程普度が一般的です。そして使用するオイル量をかけると、使用するオイル代金がわかります。
オイル量は、軽自動車で2.5Lから3Lなので、オイル代金だけで2,500円から3,000円程度が相場です。そこに工賃が加わりますが、交換する場所によってオイル料金に工賃を含めていることもあるので問い合わせが必要でしょう。
かつて普通車もオイル量は4Lもあれば十分でしたが、最近は5L近く入る車が多くなり、さらに5Lを超えるオイル量のクルマも多数存在します。また、高性能車になれば高級オイルが指定されるので、オイル交換だけで数万円の出費になることも多いでしょう。
交換時期は1年もしくは1万5000km毎に交換するのが一般的です。ただし、車種により交換サイクルは異なるので、詳しくは取扱説明書で確認するのが基本です。
このほかにオイルと言えばATミッションのATフルード、ブレーキフルード、デフオイルなどが交換対象ですが、こちらも定期的に交換が必要となります。なかでもブレーキフルードは、2年ごと惜しくは2万kmの交換が望ましいといわれており、車検毎に交換されている場合がほとんどです。
ブレークフルードは、新品の場合薄い黄色い色をしていますが、使用年数や走行距離が増えると、次第に茶褐色に変色します。さらに長く交換せずに放置すると、ブレーキシステムに錆が発生するなど、ブレーキフルード漏れやブレーキ固着の原因になるので危険です。
ブレーキフルード交換は、車種により異なりますが、5,000円から1万円程度工賃込みでかかります。
そしてATFは、車種により交換時期は様々ですが、メーカーとして日産、スズキ、スバルなどは4万kmごとに交換するよう取り扱い説明書に記載があります。
ATFの交換費用は車種ごとで異なりますが、軽自動車で1万円程度、コンパクトカーで2万円程度かかります。さらに排気量が大きくなると、使うATFの量も多くなるので3万円以上かかることも珍しくありません。
そしてデフオイルですが、こちらは2年もしくは5万kmのどちらか早い方での交換が目安です。デフオイルは走行が少なくても年数が経つと劣化するため、2年での交換が推奨されています。
デフオイルを交換せずに放置すると燃費が悪くなり、次第に異音が発生するようになります。さらに放置するとギアの稼働がうまくいかなくなり、内部で破損することもあるでしょう。
デフオイルの交換費用は、オイルの値段がピンキリなので安ければ1,000円で済んでしまい、高級オイルにすると軽く1万円以上します。しかし、平均的に7,000円前後で交換できるので、7,000円を一つの目安としてもよいでしょう。
E.冷却水・・・0.5万円~
冷却水とは、エンジンを冷やしてオーバーヒートしないようにする役目があり、エンジンが正常に作動させるために欠かせない水です。この冷却水はクーラント液と呼ばれ、クーラントだけ交換をディーラーにお願いすると1万円程度かかることもあります。
クーラントは、安い整備工場や量販店で1L当たり500円程度で販売されており、普通車の場合およそ3リットル使用するのでクーラントだけで1,500円必要です。そこに工賃が3,500円程度かかるので、5,000円は最低必要となるでしょう。
クーラントの交換時期は、メーカーや車種により異なり、通常2年から3年で交換が推奨されています。トヨタの場合は、スーパーLLCが補充されており、7年もしくは16万kmで交換する車種もあります。
クーラントを交換せずにいると、次第に劣化して冷却系統に錆を誘発させます。さらに泡が発生してオーバーヒートする恐れが出てきます。
そのため、車検毎でクーラント交換をすることも多く、しかも車検時にクーラント交換すると2割ほど費用が安いこともあります。
クーラントは、エンジンオイルと並びエンジンの基幹部品にあたるので、メーカー推奨の交換時期でクーラント交換をしないと、エンジンを破損させる恐れがあるので注意しましょう。
カーリースの月額料金には「整備費用」まで含まれる?
車検には大きく「法定費用」と「整備費用」の2つがかかることがわかりました。
ここで疑問に思うのが、「カーリースの月額費用には整備費用まで含まれているのか」ということです。
実際のところは、以下のようになっています。
- 法定費用のみが一般的
- 整備費用は別途契約者が支払う
法定費用のみが一般的
カーリースで車検費用が月額利用料に含まれるとあった場合、ほとんどは自動車重量税、自賠責保険、車検検査手数料の法定費用のみが一般的です。
車検時に、国に納める法定費用さえ支払えば車検を受けるのは可能です。しかも検査で問題なければ車検も受かることでしょう。
つまり、カーリースで言う車検費用とは、車検に合格させるための費用ではなく、車検を受けるための費用のことであり、通常はこのほかに費用が発生するでしょう。
整備費用は別途契約者が支払う
車検時に整備が発生するとその費用は契約者負担になるのが一般的です。
整備費用には、保安基準に適合させるために整備する内容から日々の運行を安全、そして快適になるよう進められる整備があります。これらの費用は、意外に物入りになる場合も多く、実費で支払うには戸惑うことも少なくありません。
メンテナンスリースなら込みの場合が多い
カーリースの中には、メンテンスリースと呼ばれる整備費用がリース料に含められたプランもあります。名前の通り、メンテナンスもリースするということなので、一定サイクルで訪れるオイル交換やウォッシャー液といった消耗品まで月額利用料に含まれているでしょう。
メンテナンスリースを利用する場合、必ずどの程度のメンテナンスまでカバーされているか確認することです。もちろん、新車でリースすれば新車補償範囲は全て無料で修理可能ですが、それ以外の消耗品の扱いがどうなっているか確認します。
例えば、タイヤ交換やバッテリーが消耗した場合の負担は誰が行うのかといった、普段使用するうえで不都合になる部分の整備に関することを確認します。
カーリースによって、メンテナンスリースでも、整備される内容に幅がありますから、ご自身のクルマの知識やライフスタイルに合わせプラン選びをするのが良いでしょう。
ファイナンスリースは整備費用は全て契約者負担
ファイナンスリースとは、基本的に車両購入資金をリース会社が契約者に貸し付ける代わりに、クルマそのものを貸し付けるサービスです。つまりカーリースと言っても金融的な要素が強い形態といえます。
そのため、契約時の初回のみ登録費用や税金は月額利用料に含まれますが、翌年以降の自動車税以外にかかる諸費用は全て契約者負担となります。
ファイナンスリースの場合は、車検時に契約者の負担が大きいので注意が必要です。
車検費用全部コミコミのおすすめカーリース5選
上述のように。多くのカーリースでは車検費用は月額利用料に含まれていることが通常ですが、基本的には法定費用のみで、整備が必要になった場合は自費で負担しなければいけない場合がほとんどです。
しかし、カーリースによっては整備費用までコミコミのプランを用意しているサービスもあり、急な出費の心配せずリースを続けることができます。
具体的には、以下のカーリースが車検整備費用コミコミのカーリースです。
- KINTO ONE
- MOTAカーリース
- コスモMyカーリース
- ニコノリ
- SOMPOで乗―る
KINTO ONE
車検費用コミコミの範囲 | 各種税金、自賠責保険料、メンテナンス費用(点検、故障修理等) |
---|---|
最安値 | 14,740円(トヨタ ルーミー) |
任意保険の付帯 | 付帯あり |
走行距離制限 | 初期費用フリープラン・・・月間1,500km 解約金フリープラン・・・月間1,500km |
リース期間 | 3年、5年、7年 ただし、解約金フリープランは3年のみ |
カスタムの可否 | 取付に穴あけ等を要さず、簡易に取り外し可能で、 取付・取り外しによる車両への損傷がない市販アクセサリー品はOK |
もらえるプラン | なし |
納期 | 2か月〜3か月程度 |
KINTOはトヨタのカーリースサービスです。
車検費用は法定費用だけでなく整備費用もすべて月額利用料に含まれています。さらにトヨタのディーラーで法定点検をはじめ、様々なトヨタのメンテナンスを受けられるので安心です。
月額費用は他よりも少々高い印象ですが、実は様々な費用が含まれているので、何かあった時には最も安心できるサービスの一つと言えます。
例えば任意保険が含まれている他、車検でもメンテナンス費用までコミコミになっているので、本当の意味で車検費用コミコミになっている数少ないサービスの一つです。
KINTOの点検内容は、新車点検に始まり、法定12か月点検、車検が全て月額利用料に含まれるほか、トヨタのディーラーで提供している法定点検の合間を埋める安心点検、プロケア10も無料で受けられます。
つまり、新車納車時から6か月毎に点検整備を受けられ、さらに消耗品があれば、その都度交換や補充がされる安心・安全なカーリースと言えるでしょう。さらにトヨタのコネクテッド技術により、契約者ごとで異なるクルマの利用環境に合わせて使用状況を見守ります。
トヨタのカーリースのため、他メーカーのクルマは選べませんが、もともとトヨタのクルマをリースする予定だった人にはぜひ選択肢に含めて欲しいサービスです。
MOTAカーリース
車検費用コミコミの範囲 | 各種税金、自賠責保険料、基本点検整備費用(総合検査料、代行料、印紙代) |
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最安値 | 6,270円~(ダイハツ ミライース) |
任意保険の付帯 | なし |
走行距離制限 | 無制限 |
リース期間 | 7年、9年、11年 |
カスタムの可否 | 可 |
もらえるプラン | あり |
納期 | 約1か月〜 |
MOTAカーリースは「最後にもらえるカーリース」を売りにしているカーリースです。
契約すると無料クーポンという形で、車検整備費用などのお得な特典が付いてきます。
本来、オイル交換などの消耗品は実費負担となる場合が多いですが、MOTAでは安心して契約期間クルマを利用できるように、クーポンという形でサービスを提供しています。
クーポンは、サービス期間中応じた枚数を付与しており、オリックス自動車が指定する整備工場で車検整備が受けられます。
ただし、無料クーポンに含まれないタイヤ交換やバッテリー交換は実費負担となりますが新車保証が使えるので、仮に故障が発生してもほとんどの場合は無料対応になるでしょう。
SOMPOで乗―る
車検費用コミコミの範囲 | 各種税金、車検費用、メンテナンス費用、一部修理費用 ※安心乗―るプラスの場合 |
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最安値 | 13,640円~(ダイハツ ミライース/トヨタ ピクシスエポック) |
任意保険の付帯 | あり(ただしファイナンスリースは別途加入が必要) |
走行距離制限 | 契約月間走行距離は1,000km、1,500km、2,000km、3,000kmから選ぶ |
リース期間 | 3年、5年、7年、9年 |
カスタムの可否 | 可、ただし返却する場合は原状回復が必要 |
もらえるプラン | あり |
納期 | 契約から最短10日で納車される即納車を用意 通常は1~2か月程度 |
SOMPOで乗ーるは、損保ジャパンとDeNAが共同出資するDeNA SOMPO Carlifeが提供するカーリースサービスです。
利用者に合わせてシンプルプラン、ライトメンテプラン、フルメンテプランの3種類を用意しており、月額利用料に車検から日々の点検まで含めたフルメンテプランが安心です。
契約者の負担を軽くすべく、メンテナンス内容にこだわりを持ったプランを用意し、普段気が付かない部分の故障の前兆も見逃さずに整備してもらえます。
さらに、フルメンテプランに加入していると、メーカー保証にプラスして需要部品をカバーする安心乗―るプラスに加入できます。
安心乗―るプラスでは、通常月額利用料に入らないタイヤパンク修理や飛び石によるフロントガラス修理、さらにナビやスライドドアの故障などにも対応しているので、不意な故障により大切な時間とお金を無駄にすることはありません。
コスモMyカーリース
車検費用コミコミの範囲 | 各種税金、自賠責保険料、点検・メンテナンス料、一部消耗品交換 ゴールドパックの場合 |
---|---|
最安値 | 16,720円~(ダイハツ ミライース) |
任意保険の付帯 | なし |
走行距離制限 | 月間500km、1,000km、1,500kmから契約時に選ぶ |
リース期間 | 3年~7年が基本 |
カスタムの可否 | 返却時に原状回復できれば可 |
もらえるプラン | 9年リースのみあり |
納期 | 通常2か月〜3か月 |
コスモMyカーリースは、コスモ石油が提供するカーリースです。身近なガソリンスタンドが提供するサービスなので、何処でも気軽にメンテナンスやクルマの相談ができます。
ユーザーの好みに合わせ、選べる3つのプランを用意しています。車検費用だけ考えるだけであればシルバーパックでもよいですが、利用期間が長いカーリースほど、多くのメンテンナンスが付帯するゴールドパックがコスモMyカーリースでは魅力です。
カーリースの多くは、フルメンテナンスのプランを用意していますから、何処も同じように感じます。しかし、カーリースを利用する場合、もう一つ重要なポイントとして相談できる店舗が近くにあるかといったことでしょう。
コスモMyカーリースは、自宅近くのコスモステーションでクルマの相談ができるだけでなく、全国のコスモステーションで同じようにサポートが受けられる特徴があります。
ニコノリ
車検費用コミコミの範囲 | 各種税金、車検費用、オイル交換、 オッシャー液交換、バッテリー液補充、クーラント液補充 |
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最安値 | 5,500円~(ダイハツ ミライース) |
任意保険の付帯 | なし |
走行距離制限 | 契約時に決める(5年で30,000kmや60,000kmなど) |
リース期間 | 1年から9年の間で期間が選べる |
カスタムの可否 | 不可 |
もらえるプラン | あり |
納期 | 最短14日 |
ニコノリは業界最安値の月々5,500円からカーリースを提供しており、ニコノリ専用カスタマーセンターを開設しているので、ユーザーごとに最適なプランを提供しています。
カーリースの多くは、月額利用料に諸費用が込みと言われますが、その多くは税金や登録料、自賠責保険のみの場合がほとんどです。それがニコノリなら、車検や法定点検をはじめ、消耗品の無料補充が含まれるほか、ガソリン割引サービスまであります。
ニコノリでは、安いリース料がウリなので、クルマのメンテナンスサービスにも力を入れています。その理由は、安くリース車を提供する代わりに、大切に乗ってもらうことを条件にしており、整備体制をしっかり敷いているからです。
ニコノリでは、クルマの健康状態を維持するため、半年ごとのオイル交換や定期点検も基本月額利用料に含めているコストパフォーマンスに優れたカーリースです。
定額カルモくん
月額1万円台以下のクルマの数 | 32台 |
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最安値 | 11,390円~(ダイハツ ミライース) |
リース期間 | 1年〜11年 |
任意保険の付帯 | なし |
メンテナンスの種類 | ・シルバーメンテンプラン ・ゴールドメンテンプラン ・プラチナメンテプラン の3種類を用意。 詳しくはこちら |
もらえるプラン | あり |
走行距離制限 | ・6年未満の場合・・・月間1,500km ・7年以上の場合・・・なし |
利用できる車種 | 国産主要メーカー8社 ただし、一部車種の取扱なし |
カスタムの可否 | 可能(7年以上契約でもらえるオプションをつけるとカスタム可能) |
納期 | ・中古車・・・最短4日 ・新車・・・最短3週間 |
納車場所 | 自宅 |
定額カルモくんは、ボーナス払いも頭金もなしで、月々定額でカーリースできるサービスです。しかも月額利用料には、クルマの諸費用も含まれているので、クルマに関する費用は月額利用料以外必要ないでしょう。
3種類のメンテナンスパックを用意し、月々定額で車検費用をフルサポートしています。それぞれのプランごとに特徴がありますが、長期契約になるカーリースはメーカー保証の延長ができるプラチナプランがおすすめです。
定額カルモくんなら、契約満了時に原状回復が必要な状態でもメンテナンスプランに加入することで、精算金の発生がありません。
このように、定額カルモくんでは、利用中の整備費用の負担を減らすだけでなく、契約満了時も契約者に負担をかけないプランを用意しているのが特徴です。
車検込みのカーリースを選ぶ際のチェックポイント2つ
車検込みのカーリースを選ぶなら、以下の4つのポイントを必ず確認するようにしましょう。
- 月額利用料に含まれる車検費用の内容を確認
- 整備費用が含まれるならどこまで整備されるか確認
- 法定費用のみならメンテナンスプランに加入を検討
1.月額利用料に含まれる車検費用の内容を確認
カーリースは月額定額で利用できるサービスですが、リース形態にはファイナンスリースとメンテナンスリースの2通りに分かれるので、車検費用を含めたリースを選ぶならメンテナンスリースを選ぶ必要があります。
現在、一般社団法人日本自動車リース協会連合会によれば、カーリースの65%がメンテナンスリースになっていますが、残りはファイナンスリースなので契約前にどのようなリースなのか確認したほうが良いでしょう。
またメンテナンスリースでも、車検費用の法定費用と基本点検のみが含まれ、不具合箇所の修理は実費となるケースもあります。そこで、契約前に車検費用に何が含まれているのか、実費となる費用があるのか確認しましょう。
2.整備費用が含まれるならどこまで整備されるか確認
車検整備費用が月額利用料に含まれているカーリースでも、日々の整備費用は含まれないこともありますので、どのような整備費用が含まれているか契約前に確認しましょう。
クルマは、走行距離や使用期間によって、交換が必要な部品が多数存在します。知られた部品としてエンジンオイル交換がありますが、車検整備費用にこれが含まれていないこともあります。さらにバッテリーやタイヤといった消耗品も個別に実費負担にしているカーリースもあるので注意が必要です。
このほか、通常使用で故障した場合でも、メーカー保証適用外であると実費負担となったり、過失による故障の修理は月額に含まれないケースもありますから、整備費用についてどこまでなら負担がないか確認が必要でしょう。
もちろん、最近のクルマは故障が少ないので、整備費用がある程度含まれていれば問題ないと思う方もいます。しかしクルマは機械の集合体であり、絶対故障しない理由がありません。そこで、クルマについて詳しくないのであれば、クルマの故障費用を実費で絶対払わなくてよいカーリースを選ぶのが無難でしょう。
法定費用のみならメンテナンスプランに加入を検討
法定費用のみの場合、車検で行われる24か月点検費用は含まれません。さらに点検で不具合が見つかってもその費用も月額に含まれていません。つまり、法定費用以外は実費になるため、車種や使い方によっては10万円近い出費になることもあるでしょう。
そこでカーリースで月額利用料に車検の法定費用のみしか含まれていない場合は、必ず別途用意されるメンテナンスプランなどに加入することをお勧めすます。
メンテナンスプランの内容は、各カーリース会社で異なったサービス展開をしており、整備される内容も違います。なんでもかまわず全て含めれば、クルマに何かあっても実費で支払う必要はありません。しかし、フルメンテナンスプランの中には、必要がないサービスも含まれているので吟味する必要があります。
例えば、3年や5年程度の比較的短い期間カーリースをする場合、新車補償は5年あるので故障時の整備費用は補償で賄えます。そのため、5年以内のカーリースは、含まれるメンテナンス内容をよく確認しましょう。
さらにオイル交換などは、交換サイクルも限られており、負担する回数もそれほど多くありません。その都度支払うことに抵抗がないのであれば、メンテナンス回数が少ない部分を削ったプランに加入するのも一つの方法です。
例えば、ブレーキパッドは4輪一度に交換することはほとんどなく、だいたいが前輪のみの交換です。そして、その費用も1万円程度でできるほか、走行距離が年間1万km程度なら5年は交換の必要がありません。つまり、使用頻度も少なく、5年以上契約しないのであればブレーキパッド交換のメンテナンスパックは必要ないでしょう。
さらに、消耗品も初回3年目の車検で交換することはまれで、エンジンオイル交換とワイパーのゴム交換程度なので、契約から3年目に1万円から2万円余分に用意しておけば毎月の利用料にメンテナンスプラン費用を上乗せする必要もないでしょう。
このように、本当に必要なメンテナンスは5年以上乗ると現れてくるので、5年以上の契約をする場合で、整備費用が心配な方はメンテナンスプランへの加入を検討しましょう。
カーリースの車検の受け方
カーリースを利用した場合、車検をどう受けたらよいか迷う方もいるでしょう。借りているクルマなので、基本的に勝手に車検を取ることはNGですが、カーリースでは契約者に不便が発生しないよう、以下のように対応しています。
- 車検を受ける時期は一般のクルマと同じ
- 車検を受ける場所はカーリース会社が指定している
車検を受ける時期は一般のクルマと同じ
カーリースの車検は、一般車両と同じサイクルで新車から3年目、以後2年に1回訪れます。そのため、車検を受ける時期は購入したクルマの場合と全く変わりがありません。
車検は、満了日の1か月前から受けることが可能なので、余裕をもって車検の計画が立てられます。車検満了日は、フロントガラスに貼られた検査標章と呼ばれる四角いステッカーを見ると車検満了日がわかります。
車検時期にカーリースから連絡が来る
クルマを購入している場合、車検を受けるには自分で車検時期を把握して車検満了日前までに車検を受ける必要がありますが、カーリースは車検時期になると連絡が来るので安心です。
車検満了日についての連絡は、各カーリース会社ごとで異なりますが、おおむね車検が切れる2か月から3か月前には連絡が来るでしょう。
通知は、契約書に記載された住所や電話番号に車検満了日の通知を送付してきます。内容は、車検の予約方法と必要な書類についてなので、車検までに必要なものを用意して通知をなくさないようにしましょう。
車検を受ける場所はカーリース会社が指定している
車検を受ける場合、購入した自分のクルマなら好きな場所で車検を受けられますが、カーリースはリース会社が指定した整備工場で車検を受けるのが一般的です。
指定される整備工場は、しっかりとした技術と知識を持っているので、安心して任せられます。さらに、カーリース会社から指定されているので、車検もスムーズに進められるでしょう。
ただし、契約したカーリース会社によっては、近くの整備工場が指定されない場合もあるデメリットもあります。その場合でも、近くの好きな整備工場で車検を受けられないので、遠くてもクルマを運ぶ必要があります。
車検の受け方はカーリース会社の指示に従う
カーリースの車検の受け方は、カーリース会社で指定してくれるので、契約者は指示に従うだけですみますから、必要書類の準備や車検の予約などの心配がないことが多いでしょう。
カーリースから車検の案内が来たら、その内容に従いカーリース会社に連絡して車検の打ち合わせをすれば済みます。ただし、カーリースによっては、車検工場の指定をするだけで予約は自分で行う場合もあるので、車検のお知らせが届いたら、手続きについて詳しく聞くことがポイントです。
カーリースで車検を受ける前に確認すること
カーリースで車検を受ける前に確認しておくことがいくつかあります。もし確認を怠ると車検はスムーズに進まないだけでなく、車検が通らない恐れもあるので以下の4つの項目をチェックしましょう。
- 自動車税の納税通知書があるか確認
- 駐車違反をして対応を放置していないか確認
- リコール届が出ているクルマでリコール修理を完了しているか確認
- 車検を受ける場所に代車があるか確認
自動車税の納税証明書があるか確認
クルマは1年に1回自動車税を納め、その時に納税証明書が渡されますから、車検時に納税証明書があるか確認します。
2015年4月から普通自動車に関しては自動車税の滞納がなく、支払い後10日以上経過していると車検時に納税証明書の提出は必要ありません。しかし、この条件に当てはまらないと、納税通知書も一緒に提示しなければ車検が受けられません。
また、軽自動車は納税通知書がなければ車検が受けられない状況が続いているので、普通車とは異なりますから注意が必要です。
納税通知書は、カーリース会社から車検の案内の時に送付されることが多いので、手元にあるか確認してみましょう。もし手元に納税通知書がない場合は、カーリース会社に問い合わせることです。
駐車違反をして対応を放置していないか確認
駐車違反をして反則金の納付をせずに放置していると、車検を受けられないので注意が必要です。この制度は、車検拒否制度と呼ばれ、車両使用者に対する責任を強化する目的で2006年から制定されています。
駐車違反をして、反則金の滞納をしていた場合、督促が公安委員会から届きますが、その時点で反則金を支払った場合も書面などで反則金を支払った証明をもらう必要があります。
駐車違反を犯して放置していたら早急に対処しなければ、新しい車検証を発行してもらえないので、車が使えなくなります。
リコール届が出ているクルマでリコール修理を完了しているか確認
クルマを使用していると、ある日突然自動車メーカーからリコールのお知らせが届くことがあります。仮に忘れていても車検に通すことは可能ですが、保安基準に抵触する部分がリコールの場合は車検を受けられません。
リコールがあるのに放置していたら、まずはディーラーにはがきと一緒にリコール修理の予約を受ける必要があります。これに関しては、カーリースの指定工場ではないので注意しましょう。
さらに、リコールのついでに車検も受けようと思うかもしれませんが、基本的に一緒の作業はありません。またリコールの予約は、かなり時間を取られる場合もあるので、リコール届が来たら速やかに連絡して車検に支障が出ないようにしておきましょう。
車検を受ける場所に代車があるか確認
車検を受ける場合、クルマを預けるのでその間はクルマがなくなってしまいます。クルマを生活の足として使用している方にとっては大問題なので、予約する前に代車の確認をしましょう。
ほとんどの車検整備工場は、代車を用意しているので、車検時に足がなくなって困ることは少ないでしょう。だたし、代車も限りがある会社も多く、基本的に予約制がほとんどです。
そこで、車検のお知らせが来たら、できるだけ早く車検工場の代車手配をしましょう。
カーリースは自分で整備できないことを理解しておく
カーリースでは、クルマに不具合があっても必ずリース会社の指示を仰いで指定された整備工場で整備を受ける必要があります。どんなにクルマに詳しくても、自分で修理することを許されていないので注意しましょう。
カーリースとは、クルマを契約者に変わって調達し、クルマを貸出しているサービスなので、クルマの管理はカーリース会社にあります。そのため、契約者の都合で好きな整備工場で整備することや、自分でメンテナンスすることも認められていません。
例えば、オイル交換などは、カー用品店の会員になると安くオイル交換ができますが、オイル交換も好きなようにできないので、カー用品店でオイル会員になっていてもリース車のオイル交換はできません。しかも自分でDIYで行えばオイル代だけで済みますが、それもできないので整備費用を浮かすことは不可能です。
最近は、原油価格高騰や円安の影響でオイル料金が高くなり、それに伴いオイル交換費用が右肩上がりで高くなっています。自分で交換する場合、そういったデメリットも受け止めて整備しなければなりませんが、メンテナンスプランでオイル交換が月額に含まれていれば、オイル料金が上がっても月額利用料が高くなることはありません。
クルマは自分で整備できれば安くなることもありますが、逆に市場価格の影響も大きく受けているので自分で交換するには値上がりというデメリットもあります。
カーリースは、自分で整備できない代わりに、月額利用料は一定なので、整備費用が市場で高くなっていても契約者の懐に全く影響がない素晴らしいシステムです。
まとめ
カーリースでは、車検整備費用が月額利用料に含まれたプランとそうでないプランがあります。プランに車検整備費用が含まれると月額利用料は高くなりますが、クルマのメンテナンスの心配はいりません。
もちろん、車検整備費用をすべて含めずに月額利用料を安くする方法もありますが、長く利用すればクルマは消耗品が多くなり、実費で修理費用が必要となるでしょう。
月額利用料を抑えた最低限の車検費用で済ます方法にするか、それともフルメンテナンスでサービスを利用するかは、リース車の使い方次第ということを覚えておきましょう。