シルバーメタリックのボディカラーは356 SL (1951年)譲り
「911カレラGTS ル・マン センテナールエディション」は、ル・マン 24 時間レース100 周年に敬意を表して、ポルシェフランスが主体となって開発したモデルで、ポルシェとル・マン 24 時間レースの深いつながりを感じさせる仕上がりとなっている。
モチーフとなったのは、ポルシェが初めてル・マンに参戦しクラス優勝を果たした356 SL (1951 年) と、911の開発がピークに達した911 GT1 (1998年)の2台。
356 SL はポルシェが初めてル・マンに挑戦したマシンであり、1951年のル・マンでフランス人ドライバーのオーギュスト・ヴイエとエドモン・ムーシュがクラス優勝を達成し、総合20位でフィニッシュした。 ポルシェ356 SL は、第二次世界大戦後、ル・マンに出場した最初のドイツ車で、「SL」は「Super Leicht」(超軽量)を表し、ホイールハブカバーを備えた空力的に最適化されたアルミニウムボディを持っていた。
限定車「911カレラGTS ル・マン センテナールエディション」のシルバーメタリックのボディカラー、ボディに描かれたカーナンバー「46」、グラファイトブルーレザーインテリアトリムは、356 SL (1951年)から引用されたものだ。
911GT1(1998年)からはゴールドのリムを継承
インスピレーションを得たもう1台が、2人のフランス人ドライバーによって1998年のレースで総合優勝を果たした911GT1。
当時のポルシェ 911(タイプ993)をベースに、GT1規定の下で駆動方式をRRからミッドシップに大胆に変更してロングテール化、巨大なウイングが装着されたリアまわりはレーシングマシンそのものだった。
限定車「911カレラGTS ル・マン センテナールエディション」では、リムにゴールド塗装、ボディにル マン シルバーメタリックの細いライン、 後部のサイドウィンドウにブラック装飾が施され、1998年仕様の911GT1のようなルーバーの印象が視覚的に強調されている。
「 ル・マン センテナールエディション」のベース車両は、480psの3L水平対向6気筒ターボエンジンを搭載する911カレラGTSで、 トランスミッションは7速MTと8速PDKを選択できる。