スーパーフォーミュラ第7戦はチャンピオン争いの天王山
8月19日〜20日に開催される「もてぎ2&4レース」は夏のモータースポーツのビッグイベント。全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦とMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦をメインに、4輪サポートレースとして、TCR Japan、N-ONEワンメイクレースなども行われる。
中でも注目は、全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦。シリーズは第6戦(全9戦)を終えた時点で、ランキング1位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOMユS・86点)と2位リアム・ローソン(TEAM MUGEN・85点)がわずか1点差という大接戦となっている。
2年連続の王者で3連覇を狙う地元茨城県の野尻智紀(TEAM MUGEN)はシリーズ3番手。 野尻としては地元もてぎで優勝し、その勢いで逆転チャンピオンに望みをつなげたいところだ。また、母校の作新学院の生徒を招待する山本尚貴貴(TCS NAKAJIMA RACING)は昨年のもてぎ以来の優勝を目指しての走りに期待が集まる。
レースの課題は暑さだ。8月に開催されるこの大会は、かなりの暑さが予想される。さらにスーパーフォーミュラでは今シーズンから新型マシンに切り替わったため、どのチームもデータは少なく、ぶっつけ本番に近い形で猛暑の本大会に臨むことになる。
さらに、レース中のタイヤ交換がルール化されて以来、追い抜きが明らかに増えていて、とくにタイヤ交換を早めに行ったマシンが徐々にペースダウンするなか、後半にタイヤ交換をしたマシンが新しいタイヤの性能を活かしてコースのいたるところで追い抜くシーンが見られる。追い抜きのしやすさを大きなテーマに開発された今シーズンの新型マシンではさらにその傾向が強く、レースは予測困難と言える。
チャンピオン争いの天王山となるこの大会は、次世代エース候補の宮田とF1昇格を狙うローソンの直接対決など、見逃せないレースとなりそうだ。