アルピーヌ A110S(Alpine A110S)
A110S発表日:2019年11月21日
車両価格:975万円

ライトウエイトスポーツのお手本といえる走りを実現

試乗したのはラインナップを見直しで誕生したA110 S。ノーマルと比べてサスペンションのセッティングが変わり、スプリングは硬め、前後スタビライザーの剛性も高めて、タイヤサイズも大きくなっている。

この走りはワインディングロードやサーキットで際立つ。脚は硬めでアクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対しダイレクトに動いてくれる。ボディ剛性、シートまわりの剛性も高いことがハンドリング性能を引き上げている。

ハンドル操作に対しても剛性の高さを感じる。回した時の軸のブレのなさというか、ガッチリ支えられたシャフトを回している感じがメルセデスベンツを思い出させる。だからコーナー進入時のブレーキング、ターンイン、コーナリング、コーナー出口でハンドルを戻すところまで余計な操作をしなくても済むのだ。ライトウエイトスポーツのお手本とも言える。

後輪荷重が重い分だけアクセルペダルを踏んでいった時のリアタイヤのグリップに余裕があるのがわかる。なかなかグリップ限界には達しない。それが安定感につながっているから安心してコーナリングを楽しめる。かといってアンダーステア一辺倒かというとそんなことはなく、軽いノーズは自在に向きを変えてくれるからオンザレールで楽しく走ることができる。

乗り心地が硬く舗装状態が良くないと上下に揺すられてしまうので、普段乗りにもう少し穏やかな方がいいという方にはA110 GTが用意されている。

SとGTでここまで違うと、選ぶ方も自分の好みがはっきりしていればピタッと決めることができるだろう。(文:こもだきよし)

画像: 全体に丸みを帯びたスタイリングが特徴のA110。ハンドルはD型タイプで、インテリアはオレンジのステッチが施される。300ps、340Nmを発生する1.8L 直4ターボをリアミッドに搭載する。

全体に丸みを帯びたスタイリングが特徴のA110。ハンドルはD型タイプで、インテリアはオレンジのステッチが施される。300ps、340Nmを発生する1.8L 直4ターボをリアミッドに搭載する。

アルピーヌ A110S 主要諸元

全長:4205mm
全幅:1800mm
全高:1250mm
ホイールベース:2420mm
車両重量:1110kg
エンジン:直4DOHCターボ
総排気量:1798cc
最高出力:221kW(300ps)/6300rpm
最大トルク:340Nm/2400rpm
駆動方式:MR
トランスミッション:7速DCT
サスペンション:前ダブルウイッシュボーン 後ダブルウイッシュボーン
タイヤサイズ:前215/40R18 後245/40R18
乗車定員:2名

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