2023年1月にコンセプトカーとして日産が披露した「キャラバン MYROOM(マイルーム)」の市販が発表された。メーカー純正ならではのこだわりが詰まった1台に仕上がっている。

ライトなキャンパーやレジャーでの使用を想定して開発

2013年に50周年を迎えた日産キャラバンに、新たな使い方を提案する「キャラバン MYROOM」が登場した。

写真は2023年12月まで注文を受け付けている2トーンルーフ。モノトーンルーフは2024年1月末まで注文可能。

このモデルは、車中泊の新しいかたちを提案したモデルで、今回はメディアに公開されたのは、期間限定で先行販売される特別仕様車「キャラバン MYROOM Launch Edition」だ。

このモデルは、『日常生活に追われるなかで非日常を感じ、自然に触れて安らげる空間がほしいお客様に向けた、自分のお気にい入りの部屋ごと自然の中に持ち込んでリラックス(憩うこと)ができるモデル』であることを目指して開発された。また、開発者の話によると、いわゆるバンコンやキャブコンなどと呼ばれる本格的なキャンピングカーを志向するヘビーキャンパー向けではなく、あくまでもライトなキャンパー層に向けて、車中泊も可能なモデルという位置づけで開発されたという。

ちなみに、キャラバン MYROOMの開発には日産はもちろん、日産車の架装を長年にわたり手掛けてきたオートワークス京都も携わっているという。

この日産と日産と関わりがある架装メーカーが関わっている点はキャラバン MYROOMの大きな強みだ。なぜかといえば、内装材は丹念に面取りされていて身体をぶつけてもケガをしにくく仕上げられていたり、木製の内装材と車体が接する部分には内装材を挟むことで異音の発生を防ぐなど、完成車メーカーならではのクオリティコントロールが施されているのだ。

後席やベッドは使い勝手と使用感にこだわって開発

車内を見ると、運転席&助手席まわりには標準のキャラバンとの違いは見受けられないが、後席に目をやると明らかに異なる。

画像: 後席は後ろ向きにしてテーブルもセットした状態。ルーフサイド間接照明は「Launch edition」では標準装備。

後席は後ろ向きにしてテーブルもセットした状態。ルーフサイド間接照明は「Launch edition」では標準装備。

その後席は走行時は前向き、停車時は後ろ向きにできる2in1シートを採用。移動中の前向きでは快適な移動を可能にした適度な硬さの座り心地に、停車時の後ろ向き使用時にはソファのような座り心地とした。加えて後ろ向きで使用する際には大型のスライドテーブルも使うことができるため、車内でデスクワークを行うといったことも可能だ。

車中泊用のベッドは折りたたみ式と跳ね上げ式の2パターンを用意。今回取材したのは使用しないときには車内の内壁にベッドを格納できる跳ね上げ式だった。感心したのはヒンジ部にスプリングが組み込まれており展開時にはベッドがいっきに降りてくることはなく、ゆっくりと降りてくる点だ。

なお、ベッド使用時には先述のスライドテーブルをベッドの上に展開することもできる。こうすると、まるで自宅のリビングと同じように足を伸ばしてくつろぐこともできる。

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