2023年10月27日(現地時間)、F1第20戦メキシコGPがメキシコシティ郊外のアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開幕する。南北アメリカ大陸3連戦の2戦めは、通常のレースフォーマットで行われる。はたして今年はどんなレースになるのだろうか。

2022年のメキシコGPではフェルスタッペンが1ストップで逃げ切り

画像: 昨年2022年のメキシコGPではポールスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。

昨年2022年のメキシコGPではポールスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。

昨年2022年のメキシコGPでは、ポールポジションからソフトタイヤでスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝している。

フェルスタッペンはソフトタイヤをギリギリまで引っ張って25周目にミディアムに交換。残り46周のあることから、もう1度タイヤ交換が必要かと思われたが、意外とタイヤのタレが少なく、なんと1ストップのままレースを走り切ってしまった。

スタートでミディアムタイヤを履いたメルセデスのルイス・ハミルトンは、予定どおり30周目にハードへと交換し、フェルスタッペンを追っていた。戦略上では、フェルスタッペンがもう1度タイヤ交換に入って、そのタイミングで首位に立てるはずだったが、その思惑は外れ、フェルスタッペンの逃げ切りを許すことになった。

画像: 昨年2022年のメキシコGPのタイヤ戦略。優勝したフェルスタッペンはソフト→ミディアムの1ストップで走り切った。

昨年2022年のメキシコGPのタイヤ戦略。優勝したフェルスタッペンはソフト→ミディアムの1ストップで走り切った。

【参考】2022年 F1第20戦メキシコGP 決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)71周 
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+15.186s
3位 11 S.ペレス(レッドブル)+18.097s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +49.431s
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)+58.123s
6位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+68.774s
7位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+1周
8位 31 E .オコン(アルピーヌ・ルノー)+1周
9位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+1周
10位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+1周
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13位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+1周
リタイア 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル )+70.919s
ファステストラップ: 63 G.ラッセル(メルセデス)

ピレリの分析「ソフトなタイヤの供給で2ストップ戦略も有効な戦略に」

タイヤを供給するピレリは、メキシコGP開幕にあたって「このサーキットは空気が希薄なためダウンフォースが減少しますが、タイヤへの影響は少なく、路面は比較的平滑で、グリップも平均よりも小さいのが特徴です。昨年はメキシコGPにC2、C3、C4のコンパウンドを供給しましたが、多くのドライバーがソフトとミディアムの1ストップを選択しました。今年は、昨年のデータと最新のシミュレーションを慎重に検討した結果、最も柔らかい3つのコンパウンド、C3、C4、C5 を供給することにしました。 これにより戦略の選択の幅が広がり、2ストップ戦略への扉も開かれるはずです」と分析している。

画像: メキシコGPに向けて、ピレリが公開した分析データ。

メキシコGPに向けて、ピレリが公開した分析データ。

さて2023年のメキシコGPはどんなレースとなるのか。メキシコGPは、10月27日金曜日12時30分(日本時間28日土曜日3時)からのフリー走行1回目で開幕、予選は10月28日15時(日本時間29日 日曜日6時)、決勝は10月29日14時(日本時間30日月曜日早朝5時)に開始される。

2023年F1第20戦メキシコGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:10月27日12時30分〜13時30分(日本時間10月28日03時30分〜04時30分)
フリー走行2回目:10月27日16時〜17時(日本時間10月28日07時〜08時)
フリー走行3回目:10月28日11時30分〜12時30分(日本時間10月29日02時30分〜03時30分)
予選:10月28日15時〜16時(日本時間10月29日06時〜07時)
決勝(71周):10月29日14時〜(日本時間10月30日05時〜)

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