メインの車にせよ、セカンドカーにせよ「あまり乗らないクルマの保険料をどうにかしたい」と思っている方は少なくないのでしょうか。

「週末の土日しか乗らない」「月2〜3回しか乗らない」「気づけば年に数回しか乗ってなかった」などなど、クルマの使い方は様々です。

当然、このような使い方の場合も任意保険には必ず加入しておくべきなのは言うまでもありません。その上で不要な部分は削り、合理的な保険のかけ方を実践したいもの。

そこで、この記事ではあまり乗らないクルマに対する適切な保険のかけ方を紹介します。

保険料をできるだけ抑える補償内容の見直し方や、そもそもの保険商品の選び方などについてお伝えするので、ぜひこの記事を参考に保険の見直しを行ってみてください。

画像1: あまり乗らないクルマの自動車保険料を安く抑える方法とは?
画像2: あまり乗らないクルマの自動車保険料を安く抑える方法とは?

→【一番安い自動車保険がわかる!】一括見積もりはこちら!

あまり乗らないクルマの保険料を安く抑える方法

早速ですが、あまり乗らないクルマの保険料を安く抑える方法からお伝えします。大枠で言うと、以下3つを意識するといいかと思います。

  • 補償内容を見直す
  • 保険商品自体を見直す
  • 保険料の安いクルマに買い替える

1.補償内容を見直す

まずは補償内容の見直しです。補償内容を決める際、安心をとってオーバー気味な補償プランにしている方も少なくないと思います。

特にネット型自動車保険を選んでいる方は、プロとの相談なしに自分で補償内容を決めるため、万が一の場合に確実に補償を受けられるよう、やや過剰気味な内容にしている人も多いのではないでしょうか。

そのような場合、ムダのない補償内容に見直すことで保険料を節約できる可能性が高いので、以下の項目を見直してみると保険料節約に効果的です。

A.車両保険の見直し

自動車保険の保険料を大きく跳ね上げているのが、「車両保険」であるケースは多いです。実際にシミュレーションするとわかると思いますが、車両保険あり・なしでは保険料が大きく異なります。具体的には倍近く保険料が変わる方がほとんどなのではないでしょうか。それぐらい車両保険が保険料を占める割合は大きいのです。

そこで、車両保険の必要性を考えてみましょう。どのようなケースに車両保険が必要かと言うと、まずはクルマがないと生活に困る場合です。事故により自走できないほどのダメージを負った場合、「修理費を捻出できず、クルマを使えない」という状態は致命的になるので、車両保険が効果を発揮します。

しかし、あまり乗らないクルマの場合は上記とは異なりますので、車両保険の付帯は一考の余地ありです。ちなみに、自然故障は補償の対象外となることがほとんどで、相手がいる事故の場合は過失割合に応じて修理費を請求できることも頭に入れておくと、判断のヒントになると思います。

そして、どのようなダメージの場合に車両保険を使うか、具体的にイメージしておくのもいいでしょう。スリ傷、ガリ傷程度であればそのままにしておくという方も少なくないかと思います。逆に飛び石によるフロントガラス破損などはそのままにしておけないので車両保険の使い所ではありますが、被害に遭う確率は低いです。

こう考えると、あまり乗らないクルマであれば、保険料節約のために車両保険を外すのは考えたい一手になるかと思います。

ただし、ローンでクルマを買っている場合は車両保険の付帯は外さない方がいいかもしれません。万が一事故でクルマが全損してしまった場合、手元にクルマはないのに、ローンの支払いだけが残り続けるということになりかねないからです。

ちなみに、車両保険を全て外すのが心配な場合は「エコノミー型車両保険」を付帯する、という方法も有効です。エコノミー型とは、一般型の車両保険の保証範囲から、単独事故や当て逃げ等を除いたものです。車両保険を丸々外すよりも節約幅は少なくなりますが、それでも保険料の節約にはなります。

→補償内容を変更できる自動車保険料シミュレーションはこちら!

B.運転者の範囲の見直し

運転者の範囲も見直しできる方は多いのではないでしょうか。「もしかしたら知人や家族が運転するかもしれない」と考え、補償範囲を広げていた場合は、直近の実態から判断しましょう。

その「もしも」がなかった場合は保険を過剰にかけているとも捉えられるので、実態に合わせた運転者の範囲に絞りこみましょう。

運転者の範囲には、

  • 本人限定
  • 夫婦限定
  • 家族限定
  • 運転者限定なし

呼び名は各社異なりますが、概ね上記のように分類されています。ここを実態に合わせた適切な設定をすることで、保険料の過剰払いを避けられます。

C.年齢条件の見直し

運転者の範囲と共に、年齢条件の見直しも重要です。本来のクルマの使い方の実態よりも運転者の範囲を広げていたことで、年齢条件も広げていた方も多いと思います。

年齢条件には各保険会社で「年齢問わず」「21歳以上」「26歳以上」「35歳以上」などの段階が設けられていますが、「年齢問わず」は保険料がかなり高いです。場合によっては数万円の節約になることもありますので、大きな見直しポイントになります。

D.人身傷害保険の見直し

人身傷害保険とは、事故による怪我や障害、死亡に備える保険です。補償金額を3,000万円、5,000万円、7,000万円、1億円、2億円などで設定でき(各社により異なる)、低いほど保険料が抑えられます。

後遺障害や重大事故を考えると補償は手厚い方がいいですが、節約に重きを置くのであれば、3,000万円、5,000万円の設定でもやむなしといったところでしょうか。

また、生命保険に入っている方は補償の重複が生まれている可能性もあるので、その場合はムダの消しどころです。

ただし、人身障害保険の見直しで得られる効果はやや小さく、条件にもよりますが、年間数百円〜数千円の間の節約幅と捉えておくといいかと思います。

E.搭乗者傷害保険の見直し

人身障害保険と似た搭乗者傷害保険。こちらも節約に重きを置くなら見直しポイントになります。

搭乗者障害保険は人身傷害保険と違い、

人身傷害保険
→損害に対して全額補償される(ただし、設定額は超えない範囲で)
人身傷害保険
→ケガの部位や入院日数に応じて一定額

という内容になっています。つまり、人身傷害保険に入っていれば、搭乗者障害保険は必要性が薄いと考えることもできるということです。

できるだけムダをなくすとことを重視するのであれば、人身傷害保険に入っている方はこちらを削ることを考えてもいいかと思います。

F.その他特約の見直し

自動車保険の特約は各社様々なものを用意していますが、加入当時「あった方がいいかも」と思って加入した特約はありませんか?付帯から時間が経ち、あの時の判断がどうだったのか見直せる時期に差し掛かっている方も多いと思います。

特に節約をとるのであれば付帯は最小限に抑えておいた方がいいので、ムダだと思う特約があれば見直しを行いましょう。

→補償内容を変更できる自動車保険料シミュレーションはこちら!

2.保険会社を見直す

補償内容と同じく大きな節約効果を望めるのが、保険会社(保険商品)の見直しです。特に代理店型自動車保険(ディーラーや保険代理店でかけた自動車保険)の場合は、ネット型自動車保険に変えることで大きな節約を見込める可能性が高いです。

ネット型自動車保険は保険料が割安

自動車保険には、大きく「代理店型自動車保険」と「ネット型自動車保険(通販型自動車保険)」の2種類があります。

種類主な保険会社
代理店型自自動車保険・東京海上日動
・損保ジャパン
・三井住友海上
・あいおいニッセイ同和
・AIG損保
ネット型自動車保険・ソニー損保
・SBI損保
・アクサダイレクト
・チューリッヒ
・イーデザイン損保
・三井ダイレクト
・セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)
caption

代理店型の自動車保険は代理店を経由して契約する「ビジネスモデルで、一方のダイレクト型は損保と顧客がダイレクトで契約を行います。そのため、間にかかる手数料分、保険料にも差があるのが実態です。

代理店型自動車保険からネット型自動車保険に乗り換えると、年間数万円の保険料節約になることも珍しくありません。

ここで「保険料が安いのは何か裏があるのでは?」と心配になる方もいるかもしれませんが、ネット型だから質が悪い、ということはありません。補償設定した範囲かつ支払い条件に当てはまっていれば、事故時にしっかりと補償を受けられます。

デメリットとしては、補償内容を決める際にプロのサポートを受けられないこと、保険を使う際に損保と直接やり取りすること(代理店を頼れないこと)が挙げられますが、保険料節約に重きを置くのであれば、目をつぶれる程度のデメリットなのではないでしょうか。

実際にプラン選びをする際も、各社サイトではそれぞれの項目がどのような補償内容になのか、ユーザーがなるべく疑問を持たないような作りに努めていると感じます。

また、ネット型保険各社の間でも保険料は大きく異なりますので、保険会社の見直しをするのであれば、できるだけ多くの保険会社の保険料を比べてみることをお勧めします。

例えば一括査定を使えば上記に挙げた主要保険会社の保険料を簡単に比較できるので、このようなサービスを上手に利用しながら、できるだけ多くの保険会社の見積もりを取り寄せてみましょう。

→【無料】ネット型自動車保険の一括見積もりはこちら!

走行距離に応じた保険であればムダが少ない

また、上記ネット型自動車保険の魅力としては、「距離区分」が設けられていることです。CMでよく聞く「保険料は走った分だけ」ですね。

実は、代理店型自動車保険には距離区分は設けられていません。走行距離に応じた自動車保険を選ぶのであれば、ネット型自動車保険を選ぶしかないのです。

走行距離区分の一例としては、5,000km、1万km、1万5,000km、1万5,000km超などがあります。距離区分がないと、どんなに少なく走っても一律計算になりますが、あまりクルマに乗らない方であれば、年間5,000kmあれば十分足りるでしょう。

このように、ネット型自動車保険は、ユーザーのライフスタイルに合わせて、合理的な保険料に抑えられ得る工夫が施されているのも魅力の一つです。

数年経つと安い保険会社が変わることも

さらに、以前一括見積もりで保険料を見比べた方も、それが数年前なのであればそろそろ見直し時です。

自動車保険は数年経つと、年齢や等級など様々な変化があり、最安の保険商品も変わってきます。例えば「おとなの自動車保険」は商品名の通り、年齢が上がると一気に保険料が安くなるなどの特徴があり、その時その時によりどこが安いかは見積もりを取ってみないとわかりません。

そういった意味でも保険会社を見直す際はできるだけ多くの損保の保険料を比べた方が有利です。

3.保険料の安いクルマに買い替える

最後はやや裏技的な話になりますが、もしセカンドカーなどでクルマにこだわりが少ないのであれば、保険料の安いクルマに買い替えるのも一つの手です。

実は、車種によって保険料は異なります。保険料が高いので有名なのはスポーツカー系です。スピードを出すため事故リスクが大きいという統計が出ているため、保険会社も掛け金を高く設定しているのです。

一方、軽自動車やコンパクトカーは比較的保険料が抑えられる傾向です。特に軽自動車は税金面でも有利なため、維持費全体を考えても有利な選択肢となります。

この方法は買い替え費用もかかるため、瞬間的な節約にはなりませんが、長期的にみるとトータルで保険料、さらには維持費の面で効果が出る方法ですので、頭の片隅に入れておいてください。

あまり乗らないクルマの保険料を節約する際の注意点

自動車保険はそもそも万が一の際に、賠償責任等から自分を守るためにかけておくものです。節約のための削りすぎや手続きのミスがあっては本末転倒です。

ここからは、あまり乗らない自動車保険の節約を考える際の注意点についてお伝えします。

具体的には以下3つに注意しましょう。

  • クルマに乗らない間も任意保険は外さない
  • 最低限必要な補償は外さない
  • 補償内容はコロコロ変えない

1.クルマに乗らない間も任意保険は外さない

クルマに乗ることが年に数回で、乗る時だけ自動車保険をかけようと思っている方がいるかもしれませんが、これはおすすめできません。

そもそも保険再加入には手間と時間がかかりますし、また保険をかけているのかどうか失念してしまい、うっかり保険をかけ忘れたまま運転してしまうリスクも否定できません。

さらには等級面でも問題が生じ、保険を抜けると等級は1週間でリセットされます。つまり、積み上げてきた等級が6等級に戻ってしまうというとです。ちなみに中断証明で等級をキープしようとしても、残念ながら対象外です。中断証明を利用するには、クルマが自身の手元から離れていることが条件となります(例:クルマを売った、廃車にしたなど)。

よって、この方法は手間やリスク、さらには等級の面からもあまりお勧めできる方法ではありません。

2.最低限必要な補償は外さない

いくら節約のためとはいえ、最低限必要な補償は外したり、小さくしてはいけません。全員に共通なのは対人と対物です。これは無制限以外の選択肢はないと考えてください。

対人、対物ともに数億円の賠償責任が発生した事例はいくつもありますし、そもそも無制限からランクを落としたところで、些細な金額しか保険料は変わりません。

対人は死亡事故が最も重いと考えている方が多いかもしれませんが、それは間違いで、後遺障害案件のほうが高い賠償命令が下される場合があります。物損もバカにはできません。防犯カメラで店舗にクルマが突っ込んでしまう映像を見た経験がある方も多いと思います。また、高額な品物を輸送中のクルマを事故を起こすリスクも完全には捨てきれません。これらは本当に高額な賠償責任を負ってしまうことになりますので、対人と対物は必ず無制限が鉄則です。

あまり乗らないとはいえ、保険の削り過ぎは本末転倒になるので、この辺はバランスを見ながら見直しを進めるようにしましょう。

3.補償内容はコロコロ変えない

普段は小さな補償にしておいて、長距離運転をする際に補償範囲を広げる方がいらっしゃいますが、乗らない期間に保険を辞めるのと同様、お勧めできる方法ではありません。

コロコロと変えるうち、今どのような補償内容にしているのか、いずれわからなくなりがちです。本来意図していない補償内容で事故を起こしてしまったら、受けられると思っていた補償が受けられなくなる可能性も考えられます。

リスクのある方法ですので、補償内容は原則変えないようにしましょう。

あまり乗らないクルマでも任意保険には必ず加入しよう

最後に「あまり乗らないクルマだから、任意保険なんて加入するだけムダ」と思う人がいるかもしれませんが、これだけは本当にお勧めできません。

事故は自分がいくら気をつけていても、相手から巻き込まれる場合も多々あります。しかも、そのような場合でも過失割合がゼロになるケースは限られており「、自身にも一定の過失割合がついてしまうケースも少なくありません。

それに加え、相手に重大なケガが高額なモノの物損を起こしてしまっては、その金額がそのまま自身に賠償責任としてのしかかります。

このような最悪のケースに巻き込まれるリスクは、クルマを運転している人であれば誰にでも発生しています。クルマを運転する以上、回数に関わらず、必ず任意保険に加入するようにしましょう。

→【一番安い自動車保険がわかる!】一括見積もりはこちら!

まとめ

必要だと思っていた補償内容も、時と共に不要になったり、不要と気づくケースもあるかと思います。任意保険は期の途中でもプランを変更できるので、思い立ったら補償内容を見直してみましょう。

また、保険会社の見直しも保険料を抑えるにはインパクトのある方法です。ネット型自動車保険の普及率はどんどん上がっており、安さを取るのであれば有効な選択肢になります。また、保険会社各社でも保険料が大きく異なる場合があるので、1年ごとに見直しをするのはとてもいいことです。

今は一括見積もりなど便利なサービスがあるので、こうしたサービスをうまく利用し、自分にぴったりな保険会社を見つけてみてはいかがでしょうか。

→【一番安い自動車保険がわかる!】一括見積もりはこちら!

This article is a sponsored article by
''.