はたして、日本仕様の導入はあるのか?
米国のEV専門メーカー、テスラモーターズが初めて送り出したピックアップトラックが、サイバートラックだ。全長5682.9×全幅2200.7(ドアミラー格納時)×全高1790.8mmという数値は、日本のマイクロバスより少し短いが幅は広いといったサイズ感だ。折り紙細工のような直線的なボディの外骨格は、ウルトラハードステンレススチールエクソスケルトンボディと名づけられた強力なステンレス鋼材製で、塗装はされていない。
インテリアは他のテスラ車同様にシンプルで、ダッシュボード中央にメーターと操作パネルを兼ねた18.5インチのタッチスクリーンが備わるだけ。ダブルキャブのピックアップトラックだが後席の居住性も考慮しており、9.4インチのタッチスクリーンや15スピーカーのオーディオも備えるなど、装備は充実している。
電動開閉シャッターのカバーも備わるベッド(荷台)は最大積載重量1134kg、容量1897Lで、リアシートを折りたたむと、さらに1530Lのスペースを確保できる。牽引能力も4990kgと強力だ。またEVゆえ120Vおよび240Vの給電も可能だ。
パワースペックは公表されていないが、トップグレードのサイバービーストは3104kgという車両重量ながら、0→100km/h加速は2.7秒、最高速度は209km/hというハイパフォーマンス。航続距離は推定で515km、荷台にエクステンダー(追加バッテリー)を装着すれば最大755km以上(推定)になる。
現段階では、日本への導入に関しては未定。保安基準や登録ナンバー、運転可能な免許など、問題はいろいろありそうだが、このユニークな電動ピックアップトラックが日本の道を走る姿を早く見てみたいものだ。