2024年3月27日、ホンダは2026年シーズンからのF1世界選手権参戦に向けて、パワーユニットのメンテナンスやマネージメントを行うための新会社「ホンダ・レーシング・コーポレーション UK=HRC UK)」を英国に設立したと発表した。ホンダは2026年シーズンからパワーユニットサプライヤーとして完全復帰することをすでに発表しており、その準備が着々と進んでいることが明らかになった。

「HRC UK」はF1活動のヨーロッパ拠点であり第一線の実戦部隊

ホンダは2021年シーズンをもってF1参戦を休止しているが、その最終年にドライバーズタイトルを獲得した後も、レッドブルグループの2チームに対してHRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)が技術支援という形でパワーユニットを継続供給して、事実上、最強のサプライヤーとしてF1界をリードする存在となっている。

画像: 2026年、ホンダはアストンマーティン F1 チームにパワーユニットを供給する。

2026年、ホンダはアストンマーティン F1 チームにパワーユニットを供給する。

そんなホンダが2026年シーズンからパワーユニットサプライヤーとしてF1に完全復帰することは周知のとおり。2021年にカーボンニュートラルへの対応を理由にF1活動を休止したが、2026年に予定されているカーボンニュートラル実現を目指したレギュレーション変更を機に、再びワークスとしてのF1完全復帰を決断した。

ホンダは、アストンマーティン F1チームと2026年から施行される新レギュレーションのパワーユニットを供給するワークス契約を締結しており、HRCがパワーユニット開発とレース参戦・運営を行うことになっているが、今回の「HRC UK」の設立は2026年シーズンからのF1参戦準備の第一歩となる。

「HRC UK」は、パワーユニット開発を担うHRC Sakura(栃木県さくら市)のヨーロッパ拠点であり、第一線の実戦部隊として、メンテナンス作業、オペレーションなどのパワーユニット運用業務を担当。F1レースが多く開催されるヨーロッパ、さらにアストンマーティン F1チームのファクトリーと行き来しやすい英国に拠点を設けることにより、パワーユニット運用の効率を上げチームとともにF1での勝利を目指す。

■HRC UK

会社名:Honda Racing Corporation UK Ltd.(ホンダ・レーシング・コーポレーション UK)
所在地:英国
代表者:代表取締役社長 渡辺 康治(わたなべ こうじ)
業務内容:F1 Pパワーユニットのメンテナンスと物流管理、広報業務など
設立日:2024年2月28日
出資比率:株式会社ホンダ・レーシング 100%

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