2024年4月1日から発売中「MotorMagazine5月号」の第一特集「ニューSUVへの期待を確かめる」では、パート2でランドローバー レンジローバースポーツのハイパフォーマンス仕様「SV」海外試乗会の模様を紹介中です。ここでは、本編では語られなかったもうひとつの「物語」を、「MotorMagazineDigest」とは違った切り口でご紹介。二泊三日でそのブランドが追求する精神世界に浸りきるための、特別なプログラムの魅力にスポットを当ててみました。(写真:Jaguar Land Rover)

6Dダイナミクスサスペンションの本領を試す

ポルティマオ・サーキットは、2008年に完成したばかりの新しいサーキットです。FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とFIA(国際自動車連盟)の両方から公式戦開催のホモロゲーションを取得しました。

画像: 2020年と2021年に、F1ポルトガルGPが開催されたAutódromo Internacional do Algarve。最もパワフルで、最もダイナミックなレンジローバー・スポーツのパフォーマンスを探求するのに最適な場所として選ばれた。

2020年と2021年に、F1ポルトガルGPが開催されたAutódromo Internacional do Algarve。最もパワフルで、最もダイナミックなレンジローバー・スポーツのパフォーマンスを探求するのに最適な場所として選ばれた。

画像: ドライバーが選択可能なまったく新しいSVモードで、より集中したスポーツカーライクなドライビング体験を味わうことになった。

ドライバーが選択可能なまったく新しいSVモードで、より集中したスポーツカーライクなドライビング体験を味わうことになった。

4.653kmのレイアウトは、14カ所のチャレンジングなコーナーと、激しい高低差があるそうです。人呼んで「ハイスピード・ローラーコースター」。、しばしばドイツのニュルブルクリンクサーキットにも例えられると言いますから、本格的な全開走行を試すにもってこいのステージと言えるでしょう。

試乗会ではとくに、サーキットスピードでなければ体感できない領域での、新型レンジローバースポーツSVのポテンシャルがチェックされています。カギを握るのは。世界で初めて採用された「6Dダイナミクスサスペンションシステム」です。

画像: 最高出力635ps、最大トルク750Nmの4.4L V8ツインターボ×MHEVエンジンは、先代レンジローバー・スポーツSVRのスーパーチャージャー付き5.0L V8エンジンよりも60ps、50Nm向上している。

最高出力635ps、最大トルク750Nmの4.4L V8ツインターボ×MHEVエンジンは、先代レンジローバー・スポーツSVRのスーパーチャージャー付き5.0L V8エンジンよりも60ps、50Nm向上している。

画像: 世界初の6Dダイナミクスサスペンションシステムは、このクラスで最も洗練されているという。先進のシャシーおよびサスペンションシステムとシームレスに連携して作動する。

世界初の6Dダイナミクスサスペンションシステムは、このクラスで最も洗練されているという。先進のシャシーおよびサスペンションシステムとシームレスに連携して作動する。

これは、油圧連動式ダンパー、高さ調整可能なエアスプリング、ピッチコントロールを組み合わせたセミアクティブシステムで、アンチロールバーを不要としているのが特徴です。

コーナリングや加速時に生じるピッチおよびロールといった挙動変化を大幅に低減させて、ボディを水平に近い理想的な姿勢に保ちます。それは軽量化に貢献するとともに、グリップの向上、快適性、洗練性に大きく寄与するといいます。

他にも、レンジローバーとして初めて採用されたカーボンセラミックブレーキ(CCB/オプション)と、専用のブレンボ製8ピストンブレーキキャリパー「OCTYMA」(フロント)、独自のクロスシェイプピストン配列など、速さに安心を裏打ちするための制動性能にも最大限のこだわりを見せています。

画像: ミシュランのパイロットスポーツオールシーズン4タイヤを標準装備する。1.1Gを超える横加速度はスポーツカーに匹敵する数値で、先代SVRのサマータイヤ装着時と比較して、22%向上しているという。カーボンセラミックブレーキ(CCB)はバネ下重量を合計34kg削減、23インチ超軽量カーボンファイバーホイールは合計35.6kgのバネ下重量軽減に貢献している。

ミシュランのパイロットスポーツオールシーズン4タイヤを標準装備する。1.1Gを超える横加速度はスポーツカーに匹敵する数値で、先代SVRのサマータイヤ装着時と比較して、22%向上しているという。カーボンセラミックブレーキ(CCB)はバネ下重量を合計34kg削減、23インチ超軽量カーボンファイバーホイールは合計35.6kgのバネ下重量軽減に貢献している。

アクティブロッキングリアデファレンシャルや、クイックレシオのパワーステアリングになど、新型レンジローバー スポーツSVは、ドライバーが積極的にそのドライバビリティを操る醍醐味に満ち溢れています。

さらにさまざまな制御システムを「操る楽しさ」に最適化したドライビングモード「SVモード」は、サーキットでこそその本領を発揮します。車高を15mmダウンするとともに、サーキット走行に適したスタビリティコントロールプログラム「TracDSC」も作動し、ダイナミックバランスをより自由自在に楽しむことができます。

新型レンジローバー スポーツSVは、日本には75台が割り当てられ、もちろんすでに完売しています。「最も目の肥えたお客様に向けたパーソナライズされたアプローチ」という意味で、この「旅」はまさにレンジローバースポーツSVの世界観を静かに、そして誇らしげに、体現していると言えそうです。(写真:JaguarLand Rover)

画像: ジオメトリーと整合性を見直した新しいリア・サブフレームやサスペンションリンクなど、特別に開発したシャシーコンポーネントも備えている。新しい電子制御パワーアシストステアリングラックは、これまでのRANGE ROVERファミリーのなかで最もタイトなレシオで、俊敏性とステアリングフィールを向上させている。

ジオメトリーと整合性を見直した新しいリア・サブフレームやサスペンションリンクなど、特別に開発したシャシーコンポーネントも備えている。新しい電子制御パワーアシストステアリングラックは、これまでのRANGE ROVERファミリーのなかで最もタイトなレシオで、俊敏性とステアリングフィールを向上させている。

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