7月20日から21日にかけてイギリス・ロンドンの特設サーキットで行われたフォーミュラE第15戦と第16戦のダブルヘッダー。今シーズンのチャンピオンが決まる大会だが、2レースとも波乱が続く展開に。そして最後にチャンピオンの称号を手に入れたのはパスカル・ウェーレイン(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)だった。

ローランドが最終戦制覇!チャンピオンはウェーレインの手に

日曜日に行われた最終戦。前日ランキング3位に落ちたキャシディがポールポジションを獲得し望みをつなぐ。

2位にギュンター、3位にエバンスが入り、ランキングトップのウェーレインは4番グリッドを死守している。

タイトルコンテンダーが上位からスタートする最終戦。しかし、最終戦もまた、序盤から波乱の展開となる。

上位勢は順当なスタートを切る中、2周目にデニスとエドアルド・モルタラ(MAHINDRA RACING)が接触しリタイア。コースを塞ぐ格好でストップしたため、SCが出動した。

5周目にレースが再開されるとウェーレインがギュンターをパスし3位に浮上。チャンピオン争いを繰り広げる3名がトップ3に集う展開となる。

画像: チャンピオン争いを繰り広げる3名が大一番で直接対決。

チャンピオン争いを繰り広げる3名が大一番で直接対決。

トップ2でレースを進めるジャガー勢は互いにサポートしながらレースを進めたいところ。しかし、連携がうまくいかず、キャシディはアタックモード消化の際にウェーレインに抜かれ3位に後退した。

これでエバンスがトップ、ウェーレインが2位となるが、アタックモードが残った状態。後続も接近しているため、安易にアタックモードに入ることができず、周回を重ねていく。

そんな中、28周目にキャシディがダ・コスタに追突され緊急ピットイン。修復しコースに戻るもチャンピオンの可能性はほぼゼロになってしまった。

このアクシデントによりSCが出動。アタックモードが残っているエバンスとウェーレインにとって大幅に順位を落としかねない事態となる。

SCが解除され、すぐにエバンスとウェーレインがアタックモードを起動。消化した直後にすぐさま2度目の消化を試みた両者だが、エバンスが2度目のアタックモードを起動できない痛恨のミスを犯してしまった。

両者が遠回りする中、ローランドがトップに浮上。翌周すぐにアタックモードに入ったエバンスだったが、その隙にウェーレインがエバンスをかわし2位に浮上した。

最後の最後まで波乱が続いたレースはローランドがトップチェッカー。ウェーレインは2位に入り、2023-2024シーズンのチャンピオンに輝いた。

画像: ローランドが最終戦で優勝。フォーミュラEで君が代が流れた。

ローランドが最終戦で優勝。フォーミュラEで君が代が流れた。

エバンスはアタックモードの義務を消化するためペースダウンを強いられ3位でフィニッシュ。なんとかランキング2位を死守してみせた。

キャシディはコースに戻るもその後再びピットに戻りリタイア。17位完走扱いとなり、ランキング3位でシーズンを終えた。

画像: 2023-2024シーズンのチャンピオンに輝いたパスカル・ウェーレイン。

2023-2024シーズンのチャンピオンに輝いたパスカル・ウェーレイン。

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