「部屋ごと出かけて憩うクルマ」という新発想
日産キャラバンと言えば、ビジネスユースがメインのバンというイメージが強い。しかし、今回発売する「キャラバン MYROOM」はそんなイメージとは違う、まさにその名の通り「自分の部屋」を自然の中に持ち込んで、リラックス(憩うこと)ができるクルマとして開発されたモデルで、これまでにない新たなカテゴリーのクルマとなる。
その特徴は、インテリアには木目をふんだんに使い、シンプルでミニマルなデザイナーズホテルのような洗練された趣を実現している。
ベッドとテーブルを組み合わせることで、リビングルームモードやベッドルームモード、ダイニングルームモードと、車内を自在にアレンジすることが可能となる。
セカンドシートには自動車業界初となる、表面と裏面で硬さの異なるクッションパッド構造を採用した「2 in 1シート」を特別装備。ドライブモード、ベッドルームモード、リビングルームモードと用途に合わせて簡単にシートをアレンジすることが可能だ。
まず、通常の乗車移動時にはドライブモードにセット。硬めの面が身体を受け止め、程よい硬さで乗り心地を追求する。
次にベッドルームモードでも硬めの面が身体を受け止め、就寝時の身体をしっかりと支えてくれる。
駐車時には後部座席側に反転させてリビングルームモードにセット。すると柔らかめの面が身体をやさしく受け止めてくれて、ソファーのようなくつろぎをもたらしてくれる。また、バックドアを開ければ、車内で自然の景色を楽しみながらくつろぐことができる。
また、5:5左右分割構造により、一人はリビングルームモード、もう一人はベッドルームモードのように個別のアレンジも楽しめる。モード変更やシートスライドは軽い力で簡単に操作が可能だ。
MYROOMだけに、アレンジも自由自在
車中泊用のベッドは、折りたたみベッド、MYROOM跳ね上げベッドの2つのパターンから選択することができる。どちらもヘリンボーン生地を使用し、シンプルながらもリッチなクオリティを表現してる。
MYROOM跳ね上げベッドは、ワンアクションでベッド展開をすることができ、手を放してもしなやかに倒れてきて、手を挟むことなくベッドにすることができる。折りたたみベッドは2分割になっているため、自由なアレンジが可能だ。
スライドテーブルは、好きな位置で固定したり、取り外したりすることができ、用途に合わせた活用が可能だ。2 in 1シートやスライドテーブルを活用することで、まるで部屋にいるかのようなリラックスした時間を過ごすことができる。
エクステリアはブラックグリルやブラックドアハンドル、ブラックドアミラー、ブラックスチールホイールなど、専用パーツを揃えることで外観の印象を引き締め、MYROOMのオリジナルな雰囲気を演出している。また、リヤクォーターウインドウとバックドアにはMYROOM専用ステッカーを貼付している。
電源のない場所においても、車内のAC 100Vコンセントを活用できるのも大きなトピック。電気自動車「日産リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発した「ポータブルバッテリー from LEAF」からMYROOMに給電することで、部屋と同じように過ごすことができる。
今回の発売にあたり、「キャラバン MYROOM Launch edition」で設定していた「GRAND プレミアムGX」グレードに加え、「プレミアムGX」グレードを新たに選べるようになった。
また、ボディカラーには、ベースモデルの「キャラバン」でご好評いただいている「ディープフォレスト」を新たに設定し、MYROOM専用色であるサンドベージュ/ホワイト 2トーンと合わせて合計5色をラインアップしている。
ボディは、ボディ幅=標準、ボディ長=ロング、ルーフ=標準ルーフ、フロア=低床、乗員=5名、ドア数=5のみで、駆動方式は2WDと4WDの設定がある。車両価格は551万6500円~685万5200円。
■主要オプション一覧
オプション名称 | プレミアムGX MYROOM | GRAND プレミアムGX MYROOM | |
メーカー オプション | ワンタッチオートスライドドア〈助手席側〉(挟み込み防止機構付) | ● | 標準装備 |
スライドドアオートクロージャー | ●〈助手席側〉 | 標準装備 <両側> | |
バックドアオートクロージャー | ● | 標準装備 | |
寒冷地仕様 | ● | ||
架装 オプション | MYROOM跳ね上げベッド | ● | |
車内カーテン+ウッドブラインド+ロールスクリーン ※架装セットオプション | ● | ||
ディーラー オプション | MYROOMステッカー〈リヤサイドガラス(左右)、バックドアガラス〉 | ● | |
ポータブルバッテリー from LEAF | ● |
※「キャラバン MYROOM Launch edition」で標準設定されていた一部仕様はオプション設定へ変更。