2024年8月25日(現地時間)、F1世界選手権第15戦オランダGPがザントフォールト・サーキットで開催され、マクラレーンのランド・ノリスが優勝、レッブルのマックス・フェルスタッペンが2位、フェラーリのシャルル・ルクレールが3位に入った。11番手グリッドからスタートしたRBの角田裕毅は、ソフトタイヤでスタートする戦略が機能せず17位に終わった。

フェルスタッペンなす術なし、驚速ノリスが独走優勝

予選で圧倒的速さでポールポジションを獲得したノリスの速さは、決勝になっても健在だった。

画像: オランダGPのスタート。熱狂的な地元ファンの後押しを受けて、グリッド2番スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がホールショットを奪ったが。

オランダGPのスタート。熱狂的な地元ファンの後押しを受けて、グリッド2番スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がホールショットを奪ったが。

画像: 決勝は気温19度、路面温度28度のドライコンディションでスタート。

決勝は気温19度、路面温度28度のドライコンディションでスタート。

スタートこそホイールスピンが大きくフェルスタッペンに先を越されたものの、今のマクラーレン・メルセデスは、速さ、タイヤマネージメントの両面でレッドブル・ホンダRBPTよりも上。首位を奪ったフェルスタッペンが逃げ打つかに見られたレース序盤の局面でもノリスは慌てず騒がずピタリと射程距離内を走り、レッドブルのハンドリングが悪化した15周目あたりから急速に差を詰めると18周目のターン1であっさりとオーバーテイク。首位を“取り戻した”ノリスはその後もグングンと差を広げ、1回目のタイヤ交換時にはその差は6秒に広げて見せた。

ハードタイヤでの2スティント目ではさらに両者の差は歴然となり中盤以降は完全に独走体制へ。フィニッシュ時点でのフェルスタッペンとの差は22秒以上に広がり、最後は使い古したタイヤにもかかわらず最終ラップでファステストラップを記録する強さを見せつけてチェッカーを受けた。

首位フェルスタッペンと2位ノリスのポイント差は70点に

第6戦マイアミ以来のシーズン2勝目を挙げたノリスは「スタートはうまくいかなったけど、5〜7周目くらいのところでマックスとの差が広がっていなかったから、これはイケるなと思ったよ。抜いたあとはすごく気持ちよく走れた。とにかくクルマが完璧でいいレースだった」としてやったりのコメント。

画像: 予選でポールポジションを獲得し、レースでも優勝し、最後のラップで最速ラップを記録したマクラレーンのランド・ノリス。フェルスタッペンの地元オランダでの4連勝を阻止した。

予選でポールポジションを獲得し、レースでも優勝し、最後のラップで最速ラップを記録したマクラレーンのランド・ノリス。フェルスタッペンの地元オランダでの4連勝を阻止した。

一方、完敗を喫して、地元オランダでの4連勝が叶わなかったフェルスタッペンは、「スタートは良かったけど、今日は速さが足りなかったから、勝てなくてもしょうがない。自分としてはできる限りのことはやった」と悔しさを滲ませた。

これでドライバーズ選手権での首位フェルスタッペンと2位ノリスの差は70点に。コンストラクターズ選手権ではオスカー・ピアストリもセルジオ・ペレスに先着したため、レッドブルとマクラーレンの差が30点にまで縮まっている。

画像: オランダGPのタイヤ戦略。16人のドライバーがミディアムタイヤでスタートし、1 ストップが最も速い選択肢となった。

オランダGPのタイヤ戦略。16人のドライバーがミディアムタイヤでスタートし、1 ストップが最も速い選択肢となった。

次戦第16戦イタリアGPは8月30日、ミラノ近郊のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツアで開幕、決勝は9月1日に開催される。(文:新村いつき)

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