自社ローン専門中古車販売店として東北・関東及び中部に展開するオトロンカーズ株式会社(以下「オトロン」)は、車両骨格のダメージについてEDR(=イベントデータレコーダー)記録に基づくデジタルデータを用いて可視化し、ユーザーに提供する新しいサービスをスタートしました。安心感、安全性という面での品質管理をさらに強化することを目指しているとのことです。

中古車の信頼性回復のカギになりうるかも

オトロンは現在の中古車業界で一般的に行われている車両仕入れの際の各セクション担当者による目視チェックに加えて、EDRに記録された衝突データなどを活用して車両の品質管理をさらに高めるために、「BCHR(=Bosch Car History Report)」を導入しました。

画像: ボッシュ提供の、BCHRレポート表示仕様。3段階のダメージレベルに加え、その力がどの方向から加わったかが可視化される。

ボッシュ提供の、BCHRレポート表示仕様。3段階のダメージレベルに加え、その力がどの方向から加わったかが可視化される。

正確な車両評価を効率的に実現することを可能にするBCHRは、世界トップクラスの自動車サプライヤーであるボッシュ株式会社が開発したシステムです。専門資格を持つ担当者が、専用のツール、アプリケーションを用いて検証を行います。ちなみにオトロンによれば、BCHRを活用した取り組みは中古車販売店としては世界初!なのだそうです。

BCHRは、車両に記録された電子記録であるEDRデータを抽出し、わかりやすくレポート化することが可能です。過去の事故などによって車両に加わった衝撃は履歴(「イベント」と呼ばれます)して保存されており、そのインパクトの大きさや入力角度などが衝突履歴診断レポートとして一目瞭然になります。

主にわかることは以下の5点です。

①骨格部分への衝突履歴の有無と、そのダメージのインパクトの大きさ・入力角度
②目視で見落とされていたスモールインパクトも検証が可能
③エアバック展開の有無
④エアバッグコンピュータ(ACM)の交換の疑い
⑤衝突履歴記録超過(衝突履歴回数)

オトロンでは、約4,000坪規模の大型整備工場である「羽生ファクトリー(埼玉県羽生市)」を中心にBCHRの導入を推進。BCHRの活用により、車両の品質に対する不透明性や、それに付随して生まれるユーザーの不満や不信を払しょくできると考えています。

羽生ファクトリーにおいて先行導入された実績では、目視で修復歴無しと診断された車両でも、中ダメージの記録が確認された車両が存在しています。オトロンでは「このような車両については品質を再度検証し、品質基準に満たないものはお客様へ提供いたしません」ということです。

画像: BCHRによって、小ダメージが確認された車両。

BCHRによって、小ダメージが確認された車両。

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