メルセデス AMGは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、ハイブリッドハイパーカー「メルセデス AMG ONE」による2度目のタイムアタックを実施。前回同様、マロ・エンゲルがステアリングを握り、自身が2022年に記録したタイムを5秒以上更新する6分29秒090をマークした。公道走行可能な生産車とスーパースポーツカーのカテゴリーにおける新記録となった。

「エネルギー回生」を最大限に活かす新次元への挑戦

そして、9月23日の午後6時56分、気温15度、路面温度20度、コース全体が乾燥したタイミングで行った3回目のタイムアタックでエンゲルは見事記録を更新してみせたのだった。

画像: 新記録に喜びを表すマーロ・エンゲル。

新記録に喜びを表すマーロ・エンゲル。

この記録達成に不可欠だったのはコンディションだけではなく、ハイブリッドドライブの電力を最大限に活用する必要があったという。しかし、全長20kmを超えるコースではチャレンジングな緒戦で、ブレーキングフェーズでの回生を適切に行うために、コースのどの部分で回生をするかが非常に重要となった。

エンゲルはAMG ONEの4段階のエネルギーフローコントロール(EFC)システムを活用。ルイス・ハミルトンやジョージ・ラッセルがF1グランプリで行っているように、通常より少し早めにアクセルを離す「リフト&コースト」と呼ばれる技術を使用し、回生の最適化とハイブリッドドライブの電力を最大限に活用することに成功したのだ。

メルセデスを知り尽くしたGTカーのスペシャリストの技量と、ハイブリッドシステムやDRSといったF1で培った世界最高峰の技術が結集し生まれた大記録。車両はニュルブルクリンク1927 GmbH & Co KGのラップ規定に従い、TÜVラインラントによって量産車であることがテスト・記録され、公証人が記録走行が正しく行われたことを確認している。

画像: 2度目の記録樹立に喜ぶメルセデス・AMGチーム。

2度目の記録樹立に喜ぶメルセデス・AMGチーム。

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