シトロエンの新しいCセグメントSUVのプレビュー
2024年6月に新型C3エアクロスを発表(日本未導入)したステランティス グループのシトロエンだが、このC5エアクロス コンセプトを発表することで、SUVマーケットへの継続的なプッシュを示している。このコンセプトモデルは、実用的で快適で個性的なファミリーSUVを求めるユーザーの需要を満たすべく、シトロエンの次のCセグメントSUVのプレビューでもある。
ステランティスのSTLA ミディアム プラットフォームを採用し、さまざまなパワートレーンに対応するマルチエネルギーモデルだ。空力を重視した流線形のスタイルはフロントが低く、リアがワイド化され、微妙なプレスラインのボディパネルが特徴的だ。全長は4.65mで、室内空間は広く、シトロエンの最新アイデンティティを強調し、コネクテッドで快適な運転体験をもたらす。
相変わらず競争の激しいSUVマーケットだが、このC5エアクロス コンセプトは、そのダイナミックなデザインと強いプロポーションが際立っている。新しいロゴが特徴のフロントエンドは、強さと流動性を兼ね備えている。
従来型のソフトなデザインから脱却し、全長は従来型のC5エアクロスより15cm長くなり、全高は1.66mと堅実でしっかりしたスタイリングだ。
優れた空力特性とともに、広々とした室内空間を実現
キャビンは広く、ワイドなトレッドと張り出したショルダーが存在感を強めている。立たせ気味のテールゲートが十分なラゲッジスペースを示唆し、フロントドアのわずかなくぼみが全体のバランスを維持している。
フロントでは、最新のシトロエン車と同様の新しいスリーポイント ライトシグネチャーが鋭い支線を作り出し、車幅を強調する細いセグメントで構成されている。リアは、テールゲートの隆起した黒いストリップがクルマの存在感を高めている。
C5エアクロス コンセプトのスタイリングは空力を重視しながら、クルマのアイデンティティや広いインテリアを損なうことなくデザインされた。その結果、従来型のC5エアクロスと比較して、EVの場合は高速道路での航続距離が18マイル(約28.8km)増加したと推定される。
前述のように、C5エアクロス コンセプトは内燃機関、ハイブリッド、完全電動に対応するマルチエネルギーモデルだ。高度な運転支援システムや最新のインターフェースなども採用している。
C5エアクロス コンセプトのインテリアはまだ公開されていないが、5人の乗員がリラックスして快適に旅行することができる、十分なスペースを提供するという。詳細に関しては、2025年に明らかにされる予定だ。