「M55 コンセプト」をほぼそのまま市販化
2023年11月、ミツオカが創業55周年を記念して公開した「M55 コンセプト」。1968年創業の同社と同じ55年の人生を歩んだ「同世代の方々」をメインターゲットに捉え、感受性豊かな少年・少女時代に体験した、さまざまな出来事や1970年代の時代感覚をベースに、当時の夢や希望に満ちあふれ、先の未来を変える大きなエネルギーの中、時代を駆け抜けた人たちのマインドをカタチにしたものだ。
その後、特別展示会や特設サイトに市販化熱望の声が寄せられた。ミツオカとしてはベース車を安定して調達するメドが付き、今回、市販車として発売されることになった。したがって2025年生産販売台数は限定100台の「M55 ゼロエディション」となる。
なお、ベース車(マイナーチェンジ前のシビック LX/6速MT車)の供給をホンダのディーラーから受けるにあたり、同社入庫時には新規登録が必要となるため、全車2024年に新規登録済み車両となる。したがって納車には中古新規登録(初回車検は2年)となる。
今回発売される「M55 ゼロエディション」は、ボディカラーがレジェンダリーグレーメタリック、トランスミッションは6速MTのみのワングレードとなる。ただし、特別仕様として専用リアガラスルーバー/専用アルミホイール/“Zero Edition”ロゴ刺繍入り専用本革シートなどを標準装備する。
内外装は、コンセプトモデルと基本的に変わらない。エクステリアでは、丸目4灯ヘッドランプ、黒いテールエンドに埋め込まれたテールランプ、フロントのリップスポイラー、リアのルーバー、ダックテールなど、当時「カッコいい」と思われた1970年代のGTカーのディテールを取り入れている。
インテリアでは、「箱スカ」のシートをインスパイアしたという全面本革製(リアシートやシートバックも)で、ハト目加工が施されている。また、インパネやドア内張り、シフトまわりにはドライカーボンのパネルがディーラーオプションで用意される。これ以外にはメーカー&ディーラーオプションはない。