イタリアの近代化を主導してきた名車9台を国立自動車博物館に展示
11月15日から2025年5月4日まで、国立自動車博物館(MAUTO= Museo Nazionale dell’Automobile)で開催される「125times FIAT.〜Modernity through the lens of FIAT's imagination(フィアットの想像力を通して見る近代性)」展は、フィアットの芸術的・視覚的遺産とその社会的影響に焦点を当てている。
フィアットは1899年に設立され、産業革命と国家統一を通じてイタリアの近代化を主導してきた。この展覧会ではイタリアの文化、産業、経済の発展との深いつながりを紹介しながら、1932年の「508 バリラ」、1936年の「500 A トッポリーノ」、1982年の「パンダ30」、そしてトリノのミラフィオーリ工場で生産される第3世代の最新「500e」など、ブランドの最も象徴的な車9台が展示される。
アーカイブドキュメント、グラフィック、写真、オーディオビジュアル マテリアルがこれらの歴史的名車ととも展示され、トリノ大学とのコラボレーションによるパネルディカッションやトークショーも行われる。
FIAT ヘリテージハブでは隠れた名車を巡る特別展を開催
フィアット最大の工場であるミラフィオーリ工場の一画に設けられたヘリテージ部門「Heritage Hub(ヘリテージハブ=歴代ヘリテージ車両を一堂に集めた場所)」では、フィアットの隠れた名車を巡る特別展「UNEXPECTED & SURPRISING FIAT(予想外の驚きのフィアット)」を開催。
1920年代の「520」から1993年のコンセプトカー「シア」、1995年のコンセプトEV「ヴァンジック」、「フィアット 500 “C”」、「600 ムルティプラ」、「パンダ ミリターレ シュタイアー プフ」、スポーティな「ウノ ターボ トロフェオ」、「パンダ ジョリー」、「500 バービー エディション」といった、商用車、民間軍事車両など幅広い車種が展示され、大胆なモデルで人々を驚かせ続けるブランドの継続的な進化が示される。
なお、この2つの展示会は、期間終了後も、FIAT社の資料室「Centro Storico FIAT」で引き続き開催されることになっている。