ちょっと古めな名車を買って乗って、いろいろドキドキしながら付き合っていくカーライフって実際、どんな感じ? 体験とか苦労話を共有しながら、実際にクルマを購入するまでのアドバイスや購入してからのご相談にも乗っていくことができれば・・・と願ってつけた「#ちょいふるジョイフル」がいよいよ本格的に始まりました。今回はいきなりタイヤ交換のお話、3回のうちの第1回です。
くたびれたハイグリップタイヤは、ちょいと厳しい
京都で引き取って東京まで走り始めたちょいふるSC号でしたが、その走り味はけっして褒められたものではありませんでした。街乗り、高速レベルで体感できる「症状」はこんな感じで・・・。
【街乗り】操舵感が重い/反応が鈍い/わだちでハンドルが取られる/乗り心地が雑然としている/SATがきわめて心もとない
【高速走行】直進安定性に不安/アンジュレーションをかなり敏感に拾う/走行ノイズが大きい/ブレーキングで少し姿勢が乱れる

なんたって「POTENZA」!いいタイヤであることは疑いなし。スポーツ性能を確保しながら、コンフォートにも配慮しているという意味では、SCとの相性は良さそうなのだけれど・・・。

後輪はご覧の状態。溝自体はギリギリ残っているけれど、新品(右下枠内)と比べればだいぶのっぺりしていることは確か。ストレートグルーブには、シワシワのお疲れ感が漂う。
原因と思しきはふたつ。ひとつは、補修歴アリということで(右フェンダーからドアにかけて交換済み)、足回り系になんらかの爆弾を抱えている可能性。そしてもうひとつは、やはりタイヤです。
装着していたのは純正サイズのブリヂストンのポテンザS007Aでしたが、フロントは左右ともに部分的に摩耗している印象。リアの摩耗は均一に進んでいますが、グルーブにひび割れが入っています。
2020年製造ということで、コンパウンド的にもかなりお疲れ感のある様子でした。S007Aそのものはドライでのハンドリング、ブレーキング性能を高めながら、コンフォート性能にも配慮するなど文句なくハイスペック。ですが一見して、本来の性能を発揮しきれていないことは、間違いなさそうです。

賃貸駐車場にて保管。直射日光ばりばりなので、せっかく新調したヘッドランプがまた黄ばんでしまうのではないかと、気が気ではない。本当はあまり好きじゃないんだけれど、ボディカバーをかけることにする。
もうひとつ気になったのは、20年落ちのSCに履くにはこのタイヤは少々、ハイグリップ過ぎるのではないか・・・ということでした。最新のハイパフォーマンスカーたちに比べれば、圧倒的にシャシ性能、剛性などで劣るだけに、ストレスのかかり具合が少々心配です。
ホイールアライメントも調整してみたいし、ということで、さっそくネットでタイヤを注文することにしました。チョイスについてはまったく迷いなし。同じブリヂストンながら、コンフォート面も含めたトータルバランスに優れる「REGNO GR-XⅢ(レグノ ジーアール クロススリー」の一択です。

発表会→試乗会を経験して以来、個人的に非常に高く評価している「ブリヂストン REGNO GR-XⅢ」を履くことにした。進化した商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」によって「薄く、丸く、軽く」というタイヤの基本性能を徹底的に磨き、従来のタイヤ性能を全方位で向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能をモビリティごとにカスタマイズしている。さまざまな車種の「個性」をさらに魅力的に感じさせてくれる懐の深さは、旧車にもきっとマッチするはずだ。
実はSC購入を検討し始めたころから、試してみたくてしかたなかったんです。最新の「GREAT BALANCE」が、ちょいふるラグジュアリークーペのプレミアム感をどこまで引き上げてくれるのか。
さっそくご近所のタイヤ館に持ち込んで作業をお願いしたのですが、予想外の展開が待っていたのでした。(その2に続く)