修理に必要なパーツは希少。だからこそ「はじめ」が肝心?
搭載されるのは2.2L直列DOHC自然吸気ガソリンエンジン(プレミアム仕様)で、5速マニュアルトランスミッションの組み合わせで前輪を駆動します。最高出力は158ps/最大トルク217Nmと、吸気側に可変バルブタイミング機構を備えるなど、当時としてはなかなかに元気な仕様だったと言っていいでしょう。

シートは、本革とファブリックのコンビ。スライド/シートバック調整は電動だ。さすがにレザー部分はかなりくたびれているが、それでもコンディションとしては非常によい。トランク内のCDチェンジャーと連動したオーディオ、オートヘッドランプなど、装備は存外に充実している。

スタンダードなセダンには、2L 4気筒エンジン(137ps)が搭載されていたが、スポーツ用はボア、ストロークともに広げられた2.2L版となっていた。バランサーシャフトを内蔵し、吹け上がりはとてもスムーズ。
そうはいってもかつて、フィアット リトモ アバルト 130TCで「ラテン系マッチョモデル」とお付き合いする「厳しさ」を学んだ身としては、あれこれ不安がつきまといます。故障についてはある程度覚悟できますが、修理するにもパーツがなかなか手に入らない、という話も聞きます。
それに、フランス車を愛車にするのは初めて。今さら左ハンドルの5速マニュアルトランスミッションを果たしてまともに扱えるのかな。なんて悩む一方で、年齢を考えればこういうクセつよ系を愛車にする機会はこれが最後かも・・・と思ったりして。
そんなふうにあらぬところで漠然と悩んでいるときの「出会い」こそが実は、ちょいふる名車選びの醍醐味なのかもしれません。
そんなこんなでものすごく限られたタマ情報を検索しているうちに出会ったのが、大阪の欧州車専門店さんが情報発信していたプジョー406スポーツでした。
スポーツの専用色「ピアナブルー」の個体はなかなか珍しい!しかも車検整備と同時に納車までに、「あんなところやこんなところ」を徹底整備してあげます!という、手厚いサポートつき。ちょいふる欧州車初心者にも優しい!というあたりに納得して、ポチっとな。
とんとん拍子で話は進み、契約と相成りましたが、実際に愛車をお迎えに上がるまでにはそこからまるっとひと月以上を要することになります。(つづく~)