モータースポーツで得た「失敗」から生まれた「必然」を盛り込んだパッケージ
GRヤリス RZハイパフォーマンス「エアロパフォーマンス パッケージ」
「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を通して生まれた、TGRのクルマづくりの象徴となるGRヤリス。2025年4月に進化版が発表され、同時にモータースポーツで得た知見を織り込んだメーカーオプション「エアロパフォーマンス パッケージ」が発表された。RZ ハイパフォーマンスとRCに設定されて、10月1日よりいよいよ発売される。
この「エアロパフォーマンス パッケージ」は、妥協することなく調整を重ねた計6アイテムすべてを同時装着することで、効果を最大化する。GRヤリスの冷却性能と空力性能を、さらに向上させることができえる。欠くアイテムの特徴は、以下のとおりだ。
1）ダクト付きアルミフード
全日本ラリー選手権参戦車において先行で開発し、GRMNヤリスに採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを設定。高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高める。
2）フロントリップスポイラー
スーパー耐久シリーズで学んだ高次元の空力バランスを実現するために、フロントリフトの発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上させた。当初はこのフロントリップスポイラーを除く5点のアイテムを検討していたが、プロドライバーの大嶋選手からのフィードバックを受け、より高次元のバランスを目指し、最終的にこのフロントリップスポイラーを追加採用した。
3）フェンダーダクト
ホイールハウス内に溜まる空気を後方へ放出させることで、ノーズダイブ時のステアリングフィールや、コーナー入り口での操縦安定性を向上させる。
4）燃料タンク アンダーカバー
スーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンクの下部をフラット形状にするアイデアを採用。ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高める。
5）可変式リアウイング
大型のリアウイングは高速域での操縦安定性に寄与し、またブレーキング時のスネーキング現象（車体が左右に揺れる不安定な動き）を抑制。可変式のため、サーキットなどの走行シーンに応じてウイングの角度を変え、走りを楽しむことができる。
6）リアバンパーダクト
リアバンパーにおけるパラシュート効果（車両前方からの走行風をリアバンパーが受け止めることで空気の滞留を招き、抵抗となる現象）を抑制し、Cd値を低減。過酷なレース条件下であるスーパー耐久シリーズの現場で、空力負荷によりリアバンパーが外れたことを起点に、モータースポーツ特有の厳しい環境に対応するため開発した。
この「エアロパフォーマンス パッケージ」装着車の車両価格（税込）は、RZ ハイパフォーマンスは8速ATが582万5000円、6速MTが547万5000円。RCは8速ATが440万5000円、6速MTが405万5000円となっている。詳細に関しては、GRヤリス「エアロパフォーマンス パッケージ」の特設サイトを参照して欲しい。
モータースポーツで得た知見を盛り込んだ「エアロパフォーマンス パッケージ」を装着したGRヤリス。
GRヤリス RZハイパフォーマンス「エアロパフォーマンス パッケージ」 主要諸元
●全長×全幅×全高：3995×1805×1455mm
●ホイールベース：2560mm
●車両重量：1290kg＜1310＞
●エンジン：直3 DOHCターボ
●総排気量：1618cc
●最高出力：224kW（304ps）／6500rpm
●最大トルク：400Nm／3250−4600rpm
●トランスミッション：6速MT＜8速AT＞
●駆動方式：フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量：プレミアム・50L
●タイヤサイズ：225／40ZR18
●車両価格（税込）：547万5000円＜582万5000円＞
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