2025年9月に開催された「 モナコ ヨットショー」が、俄かにざわめいた。アウトモビリ・ランボルギーニとイタリアン・シー・グループとのコラボレーションから誕生したモーターヨット「テクノマール フォー ランボルギーニ101FT」のワールドプレミアが行われたからだ。最高総出力7600psもさることながら、世界限定29台のランボルギーニ「フェノメノ」由来のエクステリアや、スーパーハイブリッドカー「テメラリオ」のコックピットを思わせる操舵室にも注目したい。
高性能モーターヨット用エンジン3基搭載の水上のスーパーカー
アウトモビリ・ランボルギーニとイタリアン・シー・グループとのコラボレーションから誕生した新型モーターヨット「テクノマール フォー ランボルギーニ101FT」(以下101FT)は、ランボルギーニが培ってきたスーパーカーへの美学とテクノロジー、そしてイタリアン・シー・グループの卓越したエンジニアリングとの相乗効果から誕生したモーターヨットだ。

快適、快速のクルージングを存分に楽しませてくれそうだ。
ちなみに、「101FT」のネーミングは、全長が101フィート(約30m)から名付けられたもので、その心臓部は高性能モーターヨット用に開発された「MTU 16V 2000 M96Lエンジン」3基と2基の35kW発電機が担う。最高総出力はなんと7600psだ。
そのハイパワーを3基のプロペラが推進力と変え、最高時速45ノット(約時速83.34km)、巡航時速度35ノット(約時速64.82km)の航海を約束してくれるのだ。まさに水上のスーパーカーといったところだろう。