自動車保険の中には、年間の走行距離に応じて保険料が決まる「走る分だけ」のタイプがあります。普段あまり車に乗らない方や、月に数回の利用が中心という方にとって、必要以上に高い保険料を払わずに済むメリットがあります。

一方で、「どの保険会社が距離区分を設定できるのか?」「どれくらい細かく区分されているのか?」といった点は、保険会社によって大きく異なります。また、距離区分を申請した後に予定より多く走ってしまった場合の対応など、事前に知っておきたいポイントもあります。

この記事では、走行距離に応じた保険料設計ができる主要な自動車保険7社を比較しながら、それぞれの距離区分や特徴を分かりやすく整理しています。さらに、ダイレクト型保険の品質や、距離区分を超えた・下回った場合の扱いについても解説します。

「走る分だけで合理的に保険を選びたい」という方に向けて、ムダのない自動車保険の選び方をまとめてご紹介します。

画像1: 走る分だけの自動車保険おすすめ7選!距離区分の比較表を公開!
画像2: 走る分だけの自動車保険おすすめ7選!距離区分の比較表を公開!

→当サイトおすすめ!《自動車保険一括見積もり》はこちら!

「走る分だけ」の自動車保険とは?

「走る分だけ」の自動車保険とは、年間の走行距離に応じて保険料が決まるタイプの自動車保険です。車を使う頻度が少ない方ほど保険料が安くなる仕組みで、「普段はほとんど乗らない」「週末に買い物へ行く程度」という方にとって、ムダのない合理的な選択肢になります。

年間走行距離の区分は保険会社ごとに異なり、例えば「3,000km以下」「5,000km以下」「10,000km以下」など、複数のステージから選択する形式が一般的です。申請した距離区分の範囲内で走るほど、保険料が抑えられる設計になっています。

距離区分を設定できる自動車保険

距離区分を設定するタイプの自動車保険では、加入時に「年間でどれくらい走るか」を申告して保険料が決まる形があります。

  • 平日は自転車・電車通勤でほとんど乗らない
  • 週末の買い物やレジャーで月数回だけ使用
  • 長距離移動はほとんどしない

といった場合、低走行区分(例:3,000km以下)を選ぶことで大幅に保険料を節約できます。

一方で、ある程度走る方は上位の距離区分(例:10,000km以下・15,000km以下)を選ぶ形となり、走行距離が増えるほど保険料も上がっていくシステムです。

距離区分が設定できるのは「ダイレクト型」自動車保険

走行距離に応じて保険料が変わるタイプは、基本的に「ダイレクト型(通販型)」に多く採用されています。

代理店型の多くは、走行距離を保険料決定の要素としておらず、走る距離に関わらず一定の保険料となるケースが一般的です。ダイレクト型は中間コストが少なく、細かなプラン設定がしやすいため、このような距離区分制度を導入しています。

そのため、「車に乗る機会が少ない」「月に数回だけ使用」という利用スタイルの方は、ダイレクト型の“走る分だけ”保険を選ぶことで、費用対効果の高い保険加入が可能になります。

→当サイトおすすめ!《自動車保険一括見積もり》はこちら!

各社の設定距離区分比較

以下は、主要なダイレクト型自動車保険の走行距離区分の調査結果です。同じようなステージ設定ですが、設定できる細かさなどに各社違いがありますので、こだわりの持つ方は参考にしていただければと思います。

年間走行距離区分(上限のみ記載)
ソニー損保・3000km以下
・5000km以下
・7000km以下
・9000km以下
・11000km以下
・16000km以下
セゾン自動車火災・3000km以下
・5000km以下
・7000km以下
・10000km以下
・15000km以下
・20000km以下
・20000km超
アクサダイレクト・1000km未満
・3000km未満
・5000km未満
・7000km未満
・10000km未満
・15000km未満
・20000km未満
・20000km以上
SBI損保・3000km以下
・5000km以下
・10000km以下
・15000km以下
・15000km超
東京海上ダイレクト・3000km以下
・5000km以下
・7000km以下
・10000km以下
・15000km以下
・20000km以下
・20000km超
三井ダイレクト・3,000km以下
・5,000km以下
・7,000km以下
・10,000km以下
・12,000km以下
・15,000km以下
・20,000km以下
・20,000km超
チューリッヒ・3,000km以下
・35,000km以下
・10,000km以下
・15,000km以下
・15,000km超

「走る分だけ」の自動車保険おすすめ7選!

ここでは、年間走行距離に応じて保険料を設定できる「走る分だけ」の自動車保険を提供している主要7社をご紹介します。

各社とも距離区分の幅や補償の特徴が異なるため、あなたの利用スタイルに合った保険を選ぶ際の参考になります。

1.アクサダイレクト

画像: 画像引用:アクサダイレクト www.axa-direct.co.jp

画像引用:アクサダイレクト

www.axa-direct.co.jp

アクサダイレクトは、「1,000km未満」「3,000km未満」「5,000km未満」など、非常に細かい8区分の距離設定がある点が特徴です。他社では3,000km以下が最小区分となるところが多い一方で、アクサは“1,000km未満”という超低走行ユーザー向けのプランを用意しています。ほとんど車に乗らない、月に数回しか利用しないという生活スタイルの方には、特に費用対効果の高い保険会社と言えます。

さらに、年間走行距離の変更手続きも柔軟で、ライフスタイルの変化に合わせて区分を変更できる点もメリットです。オンライン契約の分かりやすさ、事故対応の評価なども総合的に高く、初めてダイレクト型保険を選ぶ方でも安心して利用できます。「低走行で最も細かい区分を選びたい」という人なら、アクサは最有力候補です。

→アクサダイレクトを含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

2.ソニー損保

画像: 画像引用:ソニー損保 www.sonysonpo.co.jp

画像引用:ソニー損保

www.sonysonpo.co.jp

ソニー損保は、走行距離に応じて合理的に保険料が決まる「走る分だけ」タイプのパイオニア的存在です。

年間3,000km以下から16,000km以下まで細かく区分された距離設定があり、普段あまり車に乗らない方でも適切な区分を選ぶことで保険料を大幅に抑えることができます。とくに街乗り中心・週末利用などの低走行ユーザーにとっては、必要な分だけ支払える設計が大きなメリットです。

さらに、ソニー損保はロードサービスや事故対応の満足度が高く、ダイレクト型の中でも安心感が抜群です。オンライン手続きの分かりやすさ、アプリでの契約管理のしやすさなど、使いやすさにも定評があります。「走る分だけ+品質の高さ」を両立したい方に最も選びやすい1社です。

→ソニー損保を含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

3.セゾン自動車火災

画像: 画像引用:セゾン自動車火災 www.sompo-direct.co.jp

画像引用:セゾン自動車火災

www.sompo-direct.co.jp

セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)は、3,000km以下から20,000km超まで、幅広い距離区分を細かく設定できる点が魅力のダイレクト型自動車保険です。低走行ユーザーにも長距離ドライバーにも対応できる柔軟性があり、年間の走行距離に合わせてムダのない設計ができます。特に、使用頻度が年によって変わりやすい方にとっては、細かい区分があることで最適な保険料で契約しやすくなっています。

また、事故対応やロードサービスの品質にも定評があり、初めてのダイレクト型保険でも安心して利用できる点も特徴です。保険料と補償内容のバランスが良く、合理的に保険料を抑えたい方におすすめできる1社です。「走る分だけ」を検討する際には必ず候補に入る保険会社と言えるでしょう。

→セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)を含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

4.SBI損保

画像: 画像引用:SBI損保 www.sbisonpo.co.jp

画像引用:SBI損保

www.sbisonpo.co.jp

SBI損保は、3,000km以下から15,000km超まで5段階の距離区分が用意されており、走行距離に応じて保険料を合理的に設定できるダイレクト型の自動車保険です。区分は他社ほど細かくはありませんが、その分シンプルで分かりやすく、「自分がどれだけ走るのか把握できていれば選びやすい」構成になっています。

何より大きな魅力は、保険料がダイレクト型の中でもトップクラスにリーズナブルなこと。距離区分との組み合わせで、必要な補償だけに絞れば、かなりコストを抑えた契約が可能です。日常の短距離移動が中心で、車に乗る頻度が多くない方には特に相性の良い保険会社です。

「コスト最重視で走る分だけにしたい」というユーザーに向いており、必要な補償と保険料のバランスをシンプルに整えたい方におすすめです。

→SBI損保を含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

5.東京海上ダイレクト

画像: 画像引用:東京海上ダイレクト www.e-design.net

画像引用:東京海上ダイレクト

www.e-design.net

東京海上日動ダイレクトは、3,000km以下から20,000km超までの距離区分を設定できるダイレクト型自動車保険で、大手グループならではの安心感と価格帯のバランスが特徴です。距離区分は比較的細かく、年によって走行距離が変わりやすい方でも、適切な区分を選びやすい構成になっています。

とくに評価が高いのは、大手ならではの事故対応力やサポート体制です。ロードサービスも基本的な対応がしっかり揃っており、ダイレクト型の中でも手厚さに安心感があります。走行距離に応じた合理的な保険料と、高品質なサービスを両立したい方に向いています。

「安いだけじゃ不安。でも走る分だけは活用したい」という方にとって、品質と効率のバランスが取れた選択肢となる1社です。

→東京海上ダイレクトを含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

6.三井ダイレクト

画像: 画像引用:三井ダイレクト www.mitsui-direct.co.jp

画像引用:三井ダイレクト

www.mitsui-direct.co.jp

三井ダイレクトは、3,000km以下から20,000km超までの幅広い距離区分を細かく設定しており、走行距離に応じた合理的な保険料を実現できるダイレクト型自動車保険です。とくに特徴的なのは、10,000km以下・12,000km以下など細かい区分があることで、年間の走行距離が変動しやすい方でも最適な保険料を設定しやすい点にあります。

また、必要な補償をシンプルに組み立てられるため、過不足のない合理的な設計が可能です。事故対応やロードサービスも安定しており、「大手の安心感」と「ダイレクト型の価格メリット」を両立した保険会社と言えます。

初めての自動車保険でダイレクト型を選ぶ方にも扱いやすく、距離区分の細かさを重視したい場合は非常に相性が良い1社です。

→三井ダイレクトを含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

7.チューリッヒ

画像: 画像引用:チューリッヒ www.zurich.co.jp

画像引用:チューリッヒ

www.zurich.co.jp

チューリッヒは、3,000km以下から15,000km超までの距離区分を設定できるダイレクト型自動車保険で、低走行ユーザーにも長距離ユーザーにも対応できるバランスの良い設計が魅力です。特に、5段階のシンプルな区分構成で、どの区分を選べば良いか分かりやすい点も特徴となっています。

また、チューリッヒはロードサービスが非常に充実しており、レッカー無料距離の長さや応急作業の対応範囲などはダイレクト型の中でも評価が高いポイントです。運転頻度が少ない方から、年間で多く走るドライバーまで幅広く対応できる懐の深さがあります。

保険料も比較的リーズナブルで、補償内容と価格のバランスを重視したい方にぴったりの保険会社です。

→チューリッヒを含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら!

ダイレクト型自動車保険、本当に大丈夫?

ダイレクト型(通販型)自動車保険は、代理店を通さずインターネットや電話で直接契約する方式のため、「値段が安い反面、品質が心配」という声を聞くことがあります。しかし実際には、安さと品質の両立を実現している会社が多く、初めて保険を選ぶ方でも安心して利用できる仕組みが整っています。

ここでは、ダイレクト型の品質にまつわる誤解を解消し、合理的に選べる理由を分かりやすく整理します。

「安さ=品質が悪い」では決してない

ダイレクト型の保険料が安い理由は、「代理店手数料がない」「オンライン中心で業務効率が高い」という仕組みによるもので、補償内容の質が低いからではありません。事故対応の体制やロードサービスの仕組みは、大手損保会社と連携しているケースも多く、対応品質は十分に確保されています。

実際、事故対応満足度のランキングでは、ダイレクト型が上位に入ることも珍しくありません。近年はアプリで事故連絡やロードサービスの手配ができるなど、スピード面でも安心できる環境が整ってきています。

コストを抑えながらも、必要な補償と十分なサービスを提供できるのがダイレクト型の強みです。

代理店制度がない分を価格に反映している

ダイレクト型は、名前の通り「直接契約」が基本で、代理店の仲介がありません。代理店型の場合、手数料や店舗維持費などのコストが発生しますが、ダイレクト型はこれらのコストを保険料から削減できるため、その分ユーザーへ価格として還元されています。

また、補償内容の組み合わせがシンプルで、ユーザー自身で調整しやすい点も、過剰な補償を避けてムダな保険料を払わずに済む仕組みにつながっています。

「走る分だけ」のような細かな距離区分を設定できるのも、この合理的なコスト構造によって実現されています。必要な補償を適正価格で利用したい方にとって、ダイレクト型は非常に相性の良い選択肢です。

申請した距離区分とずれてしまったら?

「走る分だけ」の自動車保険では、加入時に申請した年間走行距離区分に応じて保険料が決まります。そのため、実際の走行距離が申請区分と大きくズレた場合には、追加の手続きや保険料の調整が必要になることがあります。

申請した距離を“超えた”場合と“下回った”場合では対応が異なるため、それぞれのケースを事前に把握しておくと安心です。

申請した距離区分を超えた場合

年間走行距離が申請した区分を超えた場合は、基本的に「上位の距離区分に変更する」手続きが必要になります。走行距離が増えた時点で速やかに変更することで、補償の適正性が保たれます。

例えば、3,000km以下の区分で契約していたのに、早い段階で3,000kmを超えそうな場合は、5,000km以下など上位区分に変更することで、契約内容と実際の利用状況を一致させることができます。

変更が遅れてしまった場合でも、手続き後に保険料を調整することで補償が継続されますが、事故が発生した際に契約内容と走行距離に大きな乖離があると、保険会社から確認を求められる可能性があります。トラブルを避けるためにも、超えそうな時点で早めに変更しておくことが大切です。

申請した距離区分を下回った場合

申請した区分よりも実際の走行距離が少なかった場合は、「翌年の保険料が下がる」という形で反映されるのが一般的です。保険会社によっては、契約更新時に実際の走行距離を確認し、より低い距離区分に自動で調整されるケースもあります。

ただし、年度途中で「下回ったから返金される」「途中で下位区分に変更できる」という仕組みではない点には注意が必要です。年間を通してどれくらい走るかを把握しづらい方は、少し余裕を持った区分を選ぶと安心です。

結果的に走行距離が少なかった場合は、翌年に無理のない区分へ変更することで、保険料を節約できる仕組みになっています。

まとめ

「走る分だけ」の自動車保険は、年間の走行距離に応じて保険料が決まるため、車の利用頻度が少ない方にとって非常に合理的な仕組みです。普段あまり車に乗らない、週末の買い物が中心といった利用スタイルであれば、適切な距離区分を選ぶことでムダな保険料を抑えることができます。

距離区分は保険会社ごとに設定が異なり、1,000km未満といった細かい区分がある会社もあれば、シンプルなステージで分かりやすく使える会社もあります。まずは自分が年間どれくらい走るのかを把握し、ライフスタイルに合った区分を選ぶことが大切です。

また、ダイレクト型は「安いから不安」と思われがちですが、代理店経由のコストがない分、補償内容の品質を維持しながら価格を抑えられる仕組みになっています。距離区分を超えた場合・下回った場合の扱いを理解しておけば、安心して加入できます。

「必要な分だけ支払う」という考え方は、いまのカーライフに合った賢い選び方のひとつです。自分の走行距離に合った保険を選び、無駄のない自動車保険設計を実現しましょう。

→当サイトおすすめ!《自動車保険一括見積もり》はこちら!

This article is a sponsored article by
''.