マセラティ愛が溢れるオーナーたちの愛車紹介
パレードラン開始前のプログラムとして、各オーナーによる愛車の紹介が行われた。単なる車種のスペック紹介に留まらず、そのクルマを手に入れた経緯やメンテナンスにおける苦労、忘れられないエピソードなど、オーナーそれぞれの「マセラティ愛」が詰まった語りに、参加者一同は皆深く聞き入っていた。ちなみに日本で開始されたマセラティ クラシケ プログラムに申請し、認証を通った車両が3台参加していた。

新旧モデルのクラブメンバーによる愛車の解説やエピソードが語られた。
またKen Okuyama Design監修のもと、マセラティのパーソナライズ・オーダーシステム「フォーリセリエ」とのコラボレーションで制作された、世界で一台の「グレカーレ トロフェオ ピュアネス オブ アジア」が展示されていた。その繊細でいて力強いデザインは、多くの参加者の視線を集めた。
さらに、この特別なグレカーレを手がけた世界的カーデザイナーの奥山清行氏がゲストとして登場。氏の哲学とデザインに対する想いが語られ、マセラティが持つ伝統と革新の融合について、理解を深める機会となった。

奥山清行氏は氏が手がけたグレカーレ トロフェオ ピュアネス オブ アジアについて語った。
そして、イベントのクライマックスは、東本願寺をスタート地点とするパレードラン。53台のトライデントを掲げたマセラティ群は、京都の歴史的な街並みを背景に、約8.8kmのコースを優雅に駆け抜けた。古都の情緒とイタリアン・エレガンスが織りなすコントラストは、道行く人々の目を釘付けにし、この日の祝祭を特別なものにした。

東本願寺を出発したマセラティの列は、やがて世界遺産・東寺の五重塔がそびえる景色の中へ。秋の気配に包まれた古都を、新旧のマセラティたちが華やかに彩っていった。
パレードランを終えたマセラティたちは、再び東本願寺へと戻りクロージング。創立111年という歴史の重みと、未来へと続くマセラティの情熱を、参加者全員で共有する一日となった。オーナーたちの絆を深め、ブランドの魅力を再認識する「マセラティデイ 2025」は、秋の紅葉が見頃を迎えた京都で、記憶に残る感動とともに幕を閉じた。

