「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、IMPULが手がけた日産 ノートだ。

エンジンチューン後が楽しみになる足まわり

画像: キックダウンさせると、エキゾーストサウンドは野太い音から爽快な音に変わり、ボーイズレーサーらしい小気味良いものだ。

キックダウンさせると、エキゾーストサウンドは野太い音から爽快な音に変わり、ボーイズレーサーらしい小気味良いものだ。

こうして肉食系なルックスを手に入れたIMPUL ノート。今回はそれに見合った内面も備えているところが見どころだ。

まず注目しておきたいのは、フットワーク系に対するマジメすぎるアプローチだ。タイヤは前後とも205/45R17サイズのBSポテンザS001を装着。標準が14か15インチだったことを考えると大幅なサイズアップだ。それに見合うように足まわりは、まずフロントブレーキには6ポット2ピースローターのインパル ブレーキシステムを装着。また、車高調整が可能なインパル オーリンズ スーパーショックも用意している。

一方、パワー系については現在スロットルバルブやコンピュータを開発中。今回の取材時にはマフラー交換のみに留められていた。

画像: リアのハーフスポイラーは下部がディフューザー形状。マフラーは心地良い重低音を発するオールステンレス製のブラストII。

リアのハーフスポイラーは下部がディフューザー形状。マフラーは心地良い重低音を発するオールステンレス製のブラストII。

そんなIMPUL ノートを走らせると、まず驚くのはブレーキペダルのタッチがかなりカチッとしていたこと。足首のわずかな動きで踏力をきちんとコントロールできるそれは、タウンスピードでの減速でもスポーツテイスト満点! これは期待できそうだ。

変更されたマフラーは低速時には程良く野太い音を発する。だがキックダウンさせると、爽快なサウンドが得られる。スーパーチャージャーの本領発揮が楽しみになる仕上がりだ。高速道路では、インターチェンジのコーナーなどで加速してみると、フットワーク系の威力を存分に味わえた。無駄なロールやピッチングが皆無で一体感がある。コーナリングスピードも高く感心した。

往年の「ボーイズレーサー」復活か!?などと思わせてくれたIMPUL ノート。ルックスから中身まで、まさにイメージどおりの仕上がりとなっていた。

画像: タイヤはBSポテンザS001、ホイールはレーシング オーラ SR-08。その内側にインパル ブレーキシステムが見える。

タイヤはBSポテンザS001、ホイールはレーシング オーラ SR-08。その内側にインパル ブレーキシステムが見える。

日産 ノート X DIG-X(ベース車) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4100×1695×1525mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1090kg
●エンジン:直3 DOHC+スーパーチャージャー
●総排気量:1198cc
●最高出力:72kW(98ps)/5600rpm
●最大トルク:142Nm(14.5kgm)/4400rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・41L
●JC08モード燃費:24.0km/L
●タイヤサイズ:185/70R14
●当時の車両価格(税込):149万9400円

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