MARCH Eloura(マーチ エルーラ)
日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科 4年生制作(製作期間:6カ月)
「街乗りスタイル、走りとデザインに特化」をコンセプトに、20~30代で家庭をもつ女性がセカンドカーとして使う姿をイメージして制作された1台。女性を明確なターゲットに据えた車両制作はカスタマイズ科として初の試みで、企画段階から女性の意見を積極的に取り入れたという。
車名の「Eloura(エルーラ)」は、英語の「Era(時代)」とイタリア語で輝きを意味する「Luce」を組み合わせた造語で、「時代を超えて輝く存在に」という想いが込められている。
ベース車両には、カスタマイズ科2期生が制作した「イタルマーチ」(K13マーチ)と312ブルーバードを採用。サイズの異なるブルーバードのデザインエッセンスをマーチのサイズに再構築するという技術的に難しい課題に挑みながら、マーチのかわいらしさとブルーバードの丸みのある上品なデザインを併せ持つ、パイクカーのような外見に仕上げられている。
ボディカラーは学生考案のオリジナルツートーン「Sky Mirage(スカイミラージュ)」。ブルーのボディにホワイトルーフを組み合わせ、青空に浮かぶ雲のような軽やかさを表現している。

ブルーバードのデザインエッセンスをマーチのサイズに再構築した「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」。日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科が制作。
Sunny Skyline(サニー スカイライン)
日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科 4年生制作(製作期間:6カ月)
カスタマイズ科1期生が制作した初代サニーと、往年の名車であるハコスカを現代に蘇らせたいという想いから生まれたカスタマイズカー。キャッチコピーは「あの頃の輝きをもう一度」。教員の間で復活を望む声が上がるほど好評を博した初代サニーを起点に、45~55歳のクルマ好き男性をターゲットとした趣味性の高い1台を目指した。
ベース車両はKB10型サニークーペで、フロントマスクに4期生が制作したハコスカのものを採用し、制作過程ではターゲット世代にあたる教員や学生の父親からの意見も反映されたという。
特徴的なオーバーフェンダーの左右のバランスを均等にするために精密な調整を何度も繰り返し、メッキバンパーやドアミラーは繊細な作業が要求される再塗装を施した。
パワートレーンにはS15型シルビア由来のSR20エンジンを搭載。内装は特別にしつらえた木目調パネルを用いることで、ノスタルジーとモダンを融合させた空間を演出し、コンセプトである「サニーとハコスカの面影を残しながら現代風に」を体現した。
ボディカラーは現代らしい煌びやかさと重厚感を持ち合わせた、学生考案の「トーマレッド」。初代サニーと往年の名車であるハコスカを現代に蘇らせるべく、当時も特別感のあった赤を選択して現代的な艶やかさを与えている。

「あの頃の輝きをもう一度」をキャッチコピーに制作された「Sunny Skyline(サニー スカイライン)」。日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科が制作。
Re30 Skyline Silhouette(Re30 スカイラインシルエット)
日産愛知自動車大学校/自動車整備・カーボディーマスター科 3年生制作(製作期間:2.5カ月)
1980年代に一世を風靡した「スカイライン スーパーシルエット」の圧倒的な存在感を、現代に、しかも4ドアセダンとして蘇らせようという挑戦的なプロジェクト。
ベース車両はR30スカイラインの4ドアセダンで、車名につけられたReは、「リボーン/Reborn(再び、80年代の活気ある車を)」、「Respect(尊敬・敬意)」、「Remake(私たちが作り直す)」を意味する。
巨大なフロントスポイラーを忠実に再現したバンパーや、大胆に拡幅されたスクエア形状のリヤフェンダーなど、外観はまさにスーパーシルエットそのもの。通常、ワイド化するとドアの開閉が困難になるが、ドア開閉に支障が出ないようにクリアランスが確保されている。
内装は極力純正パーツを活かしているが、フロアマットはシートのブルーが際立つよう、派手さを抑えつつもデザイン性をプラスした柄や淵糸までこだわって制作された。
ボディカラーはスーパーシルエットをイメージした赤と黒のコンビネーションを基本に、赤色部分にラメを加えることで、オマージュにとどまらない現代的な華やかさを演出している。

伝説のスーパーシルエットをスカイライン4ドアで再現した「Re30 Skyline Silhouette(Re30 スカイラインシルエット)」。日産愛知自動車大学校/自動車整備・カーボディーマスター科が制作。
学生ならではの自由な発想が盛り込まれた3台のカスタマイズカー。東京オートサロン2026では、量産車やプロのデザイナーの作品とはひと味違う、新しい存在として注目を集めそうだ。

