実際にWZ-1装着車両を運転してみた
実際に試乗してみると、その進化はさまざまなシーンで体感できました。

ボルボXC40での試乗。
今回の試乗では、旭川の市街地から大雪山系の旭岳の山道へと続くコースが設定されていました。路面状況は、積雪のない市街地の雨によるウエット路面から始まり、途中で雪へと変化。シャーベット状の路面から、そこに雪が積もった状態へと変化していき、さらに残雪が凍結した路面の上に新たに雪が載った状態まで、段階的にさまざまなコンディションを体験することができました。
そのなかでも凍結した雪の上に雨や雪が重なる路面は、タイヤにとって非常に厳しい条件です。
そうした状況も含まれていた今回の試乗コースは、WZ-1の進化や実力を確かめるには最適なシチュエーションだったと言えるでしょう。
■市街地(ウエット)
市街地では、スタッドレスタイヤを装着していることをほとんど意識せずに走行できました。 スタッドレスは柔らかく、ブレーキ時やコーナリングで腰砕け感があるというイメージを持つ人も多いと思いますが、このWZ-1は日常的な走行ではそうした印象はありませんでした。
ブレーキのフィーリングも自然で、安心して運転できます。ロードノイズもよく抑えられており、試乗車のアウディQ5では、注意して聞いても気にならないレベルでした。

アウディQ5での市街地試乗はウエット路面。
■山道・登り(ウエット→シャーベット)
山間部に入ると、前日までの積雪が雨で溶け、路面はシャーベット状に変わっていきます。それでも走り始めた段階で不安を感じることはありませんでした。
試しにブレーキをやや強めに踏んでみると、しっかりとしたグリップ感が伝わってきます。感覚的には、サマータイヤ以上に頼もしさを感じる場面もありました。

山間部に入ると路面がシャーベット状になってきた。
