雪深い地域で長年にわたり大きな信頼を得ているブリヂストンのスタッドレスタイヤに新たなフラッグシップが登場しました。すでに高い評価を得ている既存モデルをさらに上回る氷上性能が与えられた新モデル「WZ-1」の試乗会が北海道の旭川で行われました。そのレポートをお届けします。
■山道・登り(シャーベット → 降雪+凍結路)
さらに標高が上がるにつれて気温が下がり、外気温表示は4度を示していました。路面の雪は硬くなり、タイヤから伝わる感触もゴツゴツとしたものに変わっていきます。
グリップ的には最もシビアなコンディションですが、ハンドル操作や車両挙動から不安を感じることはありません。ブレーキを踏めばABSは作動しますが、制御が唐突になることもなく、コントロール性はしっかり保たれています。

凍結路面に降雪が載った状態でもグリップの手応えを感じられる。
■山道・登り(融雪→積雪)
さらに登っていくと気温は下がり、路面は融雪状態から積雪路へと変わります。融雪路に比べると、むしろタイヤからの情報は分かりやすくなり、路面をしっかり捉えている感触が伝わってきます。
適切な速度を保ち、急な操作を避けていれば、ハンドルを切ったイメージどおりのラインを安定して走ることができます。これは少しペースを上げた場合でも同様で、WZ-1の性能向上が確かな手応えとして感じられました。

吹雪くような気温が低い状況でもグリップの粘りは失われない。
私自身、本格的な降雪のシチュエーションでの走行は久しぶりでしたが、以前のスタッドレスタイヤの感触と比較すると、かなり安心感が高く運転できるという感想でした。
