伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2020年に限定生産された「マクラーレン 765LT」だ。

マクラーレン 765LT(McLaren 765LT:2020〜2022)

765LTは、マクラーレンのスーパーシリーズの最高峰として、車名と同じ765台が限定生産された。ベースは、当時スーパーシリーズのトップモデルだった720Sだが、マクラーレン伝統の「LT=ロングテール」の称号を授けられるモデルは、例外なくほかのモデルとは一線を画す個性がある。

画像: リアエンドには大型スポイラーが内蔵されており、エアブレーキの役割を果たす。下部のディフューザーも効果的だ

リアエンドには大型スポイラーが内蔵されており、エアブレーキの役割を果たす。下部のディフューザーも効果的だ

「LT」の名が示すようにロングテール化され、720Sより全長が57mm長くなったボディは空力性能が徹底的に追求されている。伝統的にLTモデルは軽量化も徹底して図られているが、この765LTも例外ではない。シャシやボディパネルはカーボンファイバー製、エキゾーストシステムはチタン製、軽量デュアルサスペンションやポリカーボネート素材を採用するなどして、乾燥重量はわずか1229kgに抑えられている。

パワーユニットは、720Sと同じM840T型と呼ばれる、排気量3994ccのV型8気筒 DOHCツインターボに改良を加えて、最高出力は車名どおりの765ps(720Sより45psアップ)、最大トルクは800Nm(同30Nmアップ)を発生。デビュー当時「マクラーレン史上もっともパワフルなLT」と謳われている。そのパワーウエイトレシオは1.6kg/psだ。

アルティメットシリーズのマクラーレン セナで採用されていたカーボンセラミック製のディスクブレーキや、キャリパー冷却ダクト、前述のチタン製エキゾーストシステムなども採用。パフォーマンスは、最高速が330km/h、0→100km/h加速が2.8秒、0→200km/h加速が7.2秒、100→0km/h制動が29.5mと公称されている。

インテリアも軽量化を追求し、スカルプテッドカーボンファイバーに覆われたコクピットは、軽量のアルカンターラや、アルティメットシリーズのP1のものと同じシートも採用されている。ステアリングホイールのシフトパドルもカーボンファイバー製だ。オーディオとエアコンは軽量化のため非装着だが、フリーオプションで装着可能だ。

2021年にはスパイダーも765台限定で追加設定された。マクラーレン史上最速の1台といわれた765LT。日本仕様の発売時の車両価格は4450万円とされた。

画像: インテリアも軽量化が追求され、カーボンファイバー製のシフトパドルや軽量のアルカンターラが用いられている。

インテリアも軽量化が追求され、カーボンファイバー製のシフトパドルや軽量のアルカンターラが用いられている。

マクラーレン 765LT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4600×1930×1157mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1229kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:765ps/7500rpm
●最大トルク:800Nm/5500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・72L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/35R19、後305/35R20

This article is a sponsored article by
''.