伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2021年にリマックが発表した初の市販モデル「ネヴェーラ」だ。

リマック ネヴェーラ(RIMAC NEVERA:2021〜)

リマックは、2009年に創業者のマテ・リマックが21歳で設立したクロアチアのEVメーカーだ。その高い技術力で、アストンマーティンやポルシェ、ケーニグセグ、ルノーなど、さまざまなメーカーと協業を進め、ついにはブガッティの経営権を取得するに至っている。

2021年に発表した初の市販モデルが、このネヴェーラだ。その車名は、クロアチアの沖合で発生する予測不可能で強力な地中海の嵐に由来している。

スタイリングは、いかにもBEVといった奇をてらったものではなく、むしろコンベンショナルなミッドシップレーシングカー風のデザインで、ちょっとネオクラシカルな雰囲気も漂わせている。ドアの開閉はマクラーレン車のようなディヘドラル式を採用しており、ボディのモノコックはカーボンファイバー製だ。

画像: ミッドシップレーシングカー風のスタイルだが、前後四輪を4モーターで駆動する4WDだ。車両重量は2300kgとなっている。

ミッドシップレーシングカー風のスタイルだが、前後四輪を4モーターで駆動する4WDだ。車両重量は2300kgとなっている。

四輪を4モーターで駆動し(インホイールではない)、システム総合による最高出力は1914hp、最大トルクは2340Nmを発生する。社内で開発された120kWh容量のバッテリーと4モーターを搭載しながら車両重量は2300kgに抑えられており、0→62mph(約100km/h)加速は1.81秒、0→184mph(約300km/h)加速は9.22秒、0→400m加速は8.25秒、最高速258mph(約412km/h)など、23個の世界記録を樹立している。

ニュルブルクリンクでも7分05秒298を記録し、「世界最速の量産BEV」と呼ばれている。しかも、フル充電ならば490kmの航続可能距離を誇る。充電方式は、200V普通充電から、急速充電もCHAdeMOからテスラのスーパーチャージャー、ポルシェのターボチャージャーなどさまざまな方式に対応できるようになっている。ドライブモードはレンジ/クルーズ/スポーツ/トラック/ドリフトに加え、ふたつのカスタムモードを設定可能で、さまざまなシチュエーションに応じたパフォーマンスを堪能できる。

世界最速の量産ハイパーBEV、リマック ネヴェーラはクロアチアの工場で150台が限定生産され、2022年からデリバリーが始まっている。日本仕様の車両価格は200万ユーロ(消費税や登録諸費用別/当時のレートで約3億2000万円)とされている。

画像: ハンドル位置は左のみの設定。アルカンターラやカーボンファイバーを多用して、インテリアはラグジュアリーな雰囲気もある。

ハンドル位置は左のみの設定。アルカンターラやカーボンファイバーを多用して、インテリアはラグジュアリーな雰囲気もある。

リマック ネヴェーラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4750×1986×1208mm
●ホイールベース:2745mm
●車両重量:2300kg
●パワーユニット:モーター×4
●システム最高出力:1914hp
●システム最大トルク:2340Nm
●バッテリー総電力量:120kWh
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前275/35R20、後315/30R20

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