アントネッリは2ポイント獲得すればタイトル確定
前戦第18戦アメリカGPでドライバーズランキングトップのキミ・アントネッリ(メルセデス)が今季9勝目をあげたことで、アントネッリのドライバーズチャンピオン獲得がほぼ確定的となってきた。今週末のメキシコGPでアントネッリは2ポイント獲得すれば、他のドライバーの順位に関係なくタイトル獲得が決定する。
2026年シーズンも、今週末のメキシコGPが終了すれば、残り4グランプリ。今年はもうスプリントレースの開催予定はないので、残り4レースで獲得できるポイントは最大100。つまり、メキシコGP終了時点で、アントネッリはライバルに100ポイントの差をつければ(優勝回数でどのドライバーをも上回るため)ドライバーズチャンピオンが確定する。
アメリカGP終了時点で、アントネッリが365点、これを追うジョージ・ラッセル(メルセデス)が242点、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)241点。ラッセルとハミルトンに、逆転チャンピオンの可能性が残されている。
それでもその可能性は極めて小さく、ラッセルが優勝した場合は267点、ハミルトンが優勝した場合は266点になるが、アントネッリが9位に入賞した場合367点となり、ドライバーズチャンピオンが確定。たとえアントネッリが無得点に終わっても、ラッセルかハミルトンが優勝できなければドライバーズチャンピオンが確定する。

前戦アメリカGPで今季9勝目をあげたキミ・アントネッリ(メルセデス)。ドライバーズランキングトップを独走、メキシコGPでチャンピオン獲得を狙う。
なお、シーズン最後の2戦が組まれている中東地域は、情勢が依然として不安定で、カタールGP、最終戦アブダビGPの開催の可否はまだ不透明だが、両グランプリの主催者は予定どおり開催すると表明している。
【参考】2026年F1第18戦アメリカGP決勝 結果
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)56周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+13.078s
3位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード) +17.485s
4位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+18.515s
5位 1 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+30.521s
6位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+34.373s
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+52.674s
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)+54.303s
9位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード) +79.183s
10位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス) +87.516s
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15位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)+1周
16位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)+1周
【参考】2026年F1ドライバーズランキング(第18戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)365
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)242
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)241
4位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)236
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)233
6位 1 L.ノリス(マクラーレン)211
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)144
8位 6 I.ハジャー(レッドブル)102
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17位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)7
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
【参考】2026年F1コンストラクターズランキング(18戦終了時)
1位 メルセデス 607
2位 フェラーリ 474
3位 レッドブル 355
3位 マクラーレン 355
5位 レーシングブルズ 102
6位 アルピーヌ 69
標高が高く空気が薄いため車両のセットアップが難しいサーキット
では、メキシコGPが行われるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキット(Aut dromo Hermanos Rodriguez)はどんなコースなのだろうか。
1周4304mに17のコーナーを持つこのサーキットの最大の特徴は、標高約2300mの高地に位置すること。薄い空気はマシンにさまざまな影響を及ぼし、空気抵抗の減少によりスピードが上がる一方で、ダウンフォースが減少するためグリップが低下しブレーキに負担がかかるなど、車両のセットアップとマネジメントが極めて難しいことが指摘される。また、2本の長いストレートではブレーキング時にタイヤ温度が低下しやすく、ロックアップに注意が必要となる。
さらに、酸素が少ないためエンジンの燃焼効率も低下。ドライバーにとっても体力的に大きな負担となる。
サーキットは1959年、メキシコシティ中心部のすぐ東に位置するマグダレナ・ミクシウカ・スポーツパークの道路を利用して建設。その後、2015年に改修され、長い直線2本があるセクター1、中速コーナーが連続するセクター2、低速コーナーが中心となるセクター3など、さまざまな要素が組み合わされたコースレイアウトに変更されている。とくに野球場があった場所を生かして設計し直されたフォロ・ソロ・スタジアムセクションが有名だが、グリッドから最初のブレーキングポイントまで800m以上に及ぶ長い直線、650mの長いピットレーンも勝敗を分ける重要なポイントとなる

もともと野球場があった場所を生かして設計し直されたことがうかがえるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットのフォロ・ソロ・スタジアムセクション。セクター3の12コーナーから15コーナーで、ここを抜けて長いメインストレートへ向かう。

アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットのコース図。全長4304mのコースに、長いストレート、中速コーナー、低速コーナーなど、さまざまな要素が盛り込まれている。
昨年2025年はランド・ノリスがポールから大差をつけて快勝
昨年2025年のメキシコGPではマクラーレンのランド・ノリスが優勝、シーズン6勝目をあげてチャンピオン争いのトップに立った。
スタートこそシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンのフェラーリ勢、マックス・フェルスタッペンとの緊迫したバトルとなったが、ノリスはスタート1コーナーのイン側をしっかりキープすると、そこから後続との差を広げて一気に独走状態に持ち込んだ。
結果的に唯一のタイヤ交換となった35周目のピットインでも首位のまま復帰。第2スティントでは同じタイヤ戦略のルクレールとの差をさらに広げ、最終的には30秒以上の大差をつけてシーズン6勝目のチェッカーに飛び込んだ。

昨年2025年のメキシコGPを快勝したマクラーレンのランド・ノリス。ドライバーズランキングプのトップに立ち、チャンピオンへと駆け上がった。

昨年2025年メキシコGPのタイヤ戦略。多様な戦略が生まれたが、ソフト→ミディアムの1ストップが勝利戦略となった。
【参考】2025年F1第20戦メキシコGP決勝 結果
1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)71周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +30.324s
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+31.049s
4位 87 O.ベアマン(ハース・フェラーリ)+40.955s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +42.065s
6位 12 K.アントネリ(メルセデス)+47.837s
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)+50.287s
8位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+56.446s
9位 31 E.オコン(ハース・フェラーリ) +75.464s
10位 5 G.ボルトレート(キックザウバー・フェラーリ)+76.863s
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11位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+79.048s
ファステストラップ 63 G.ラッセル(メルセデス)
タイヤを供給するピレリは、メキシコGP開幕にあたって「最も柔らかい3種類のコンパウンドを選択しました。ハード=C3、ミディアム=C4、ソフト=C5です。昨年はハードにC2を採用してコンパウンドを1段階硬くする組み合わせを試みましたが、より柔らかいタイヤの方が魅力的であることが明らかになり、スタートタイヤにはソフトを選択するドライバーが大半を占めました。エルマノス・ロドリゲス・サーキットはタイヤへの負荷が比較的小さいサーキットのひとつですが、空気密度の低いため車両荷重が減少しタイヤのスリップが増え、グレイニング(ささくれ摩耗)が発生しやすくなる傾向があります。今年はサーキットの広範囲にわたって路面の再舗装が実施されていますので、路面特性は慎重に見極める必要があります。戦略面では1ストップ作戦が有力となりそうです。戦略の優劣を左右するのは、タイヤの寿命よりも、ドライバーが特定のコンパウンドからどれだけ確かなフィーリングを引き出せるかということになるでしょう。グリップを得るために柔らかいコンパウンドを積極的に選ぶチームがある一方、ハードタイヤの安定性と一貫したパフォーマンスを重視するチームも考えられます」とコメントしている。

メキシコGP開幕を前に、ピレリが公開した分析データ。
さて2026年のメキシコGPはどんなレースとなるのか。メキシコGPは、10月30日金曜日12時30分(日本時間31日土曜日早朝3時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は10月31日15時(日本時間11月1日 日曜日朝6時)、決勝は11月1日14時(日本時間11月2日月曜日朝5時)に開始される。
2026年F1第19戦メキシコGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:10月30日12時30分〜13時30分(日本時間10月31日03時30分〜04時30分)
フリー走行2回目:10月30日16時〜17時(日本時間10月31日07時〜08時)
フリー走行3回目:10月31日11時30分〜12時30分(日本時間11月1日02時30分〜03時30分)
予選:10月31日15時〜16時(日本時間11月1日06時〜07時)
決勝(71周):11月1日14時〜(日本時間11月2日05時〜)

