極めて充実したフェイスリスト
アウディA3/S3スポーツバックが2013年9月以来3年4カ月ぶり、セダンは2014年1月の導入以来初の商品改良を受けた。ポイントは4つあり、ひとつめは「自動ブレーキシステムとアダプティブクルーズコントロールを全車標準装備したこと」、次に「クワトロモデルに新開発の2Lエンジンが搭載されたこと」、それから「新たに“sport”というモデルを設定したこと」、そして「エントリーモデルが293万円と300万円を切る戦略的価格に設定したこと」だ。
その他の変更点について順番に見ていくと、まずエクステリアではヘッドライトの形状が鋭い切れ長になりシングルフレームグリルの幅は広がって、スポーティでなおかつゴージャスな印象が強くなった。オプションでLEDヘッドライトを選ぶことも可能だ。
安全装備では自動ブレーキとアダプティブクルーズコントロールが全車標準装備になった他、7月以降からはより高度な「セーフティパッケージ」を設定するという。
インパネまわりではTTから採用が始まったバーチャルコックピットがA3でも選べるようになった。さらにMMIコントロールユニットも刷新され、iPhone、Androidのスマートフォンと車載のインフォテインメントシステムを接続することができるようになった。
また、1.4TFSIのパワートレーンに変更はないが、これまで1.8TFSIを搭載していたクワトロモデルのエンジンが「Bサイクル」と呼ばれるミラーサイクルの2.0TFSIになり、最高出力は190psへとアップした。さらにS3の高性能版2.0TFSIは最高出力が285psから290psへ引き上げられている。
さらに1.4TFSIと2.0TFSIクワトロには新たに設定された“sport”モデルは、ホイールを17インチにサイズアップして車高が15mm下げられている。
さて、ラインナップは以下のとおりだが、従来なかった300万円を切るモデルが設定されたことは注目だ。これでA3/S3の販売が持ち直すことは確実だろう。
●アウディA3/S3ラインナップ
○A3/S3スポーツバック
・1.4TFSI 293万円
・1.4TFSI sport 329万円
・2.0TFSI クワトロ 399万円
・2.0TFSI クワトロ sport 429万円
・S3 606万円
○A3/S3セダン
・1.4TFSI 311万円
・1.4TFSI sport 347万円
・2.0TFSI クワトロ 417万円
・2.0TFSI クワトロ sport 447万円
・S3 624万円