多くのドライバーは木曜日には現地入りし、金曜日までは歩いてコースの確認作業を行います。35度を超える猛暑の中、ペットボトルは欠かせません。ちゃんと見てますか?カメラじゃなくて路面ですよ~。
レースクイーンのお嬢様も何故かコースを歩いてます。一方、オヤ…ベテランドライバーは余裕のサイクリング。本人曰く、自転車の方がコースのアップダウンがより分かるのだとか。アキラ100%さん、ゲスト出演ありがとうございました。
さて、今回一番の目玉はルーキードライバー牧野任祐選手のGT500初走行です。前戦の鈴鹿1000kmでGT300クラスに起用され予選Q1でコースレコードを出しトップ通過。そして今回、GT500クラス15号車ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTのドライバーに大抜擢されました。土曜プラクティスでは見事4番手タイムを出し、予選に向けて注目が集まります。
果たしてデビュー戦ポールとなるのか?予選Q2タイムアタックへGO!
受けて立つのは19号車 WedsSport ADVAN RC F 関口雄飛選手。万を持してヨコハマタイヤが持ち込んだスペックがコースにマッチし、今回はレクサス勢トップタイムをたたき出しています。レースクイーンも素の表情で事の成り行きを見守ります。てるてる坊主も。
見事トップタイム!チームに2度目のポールポジションをもたらしました。スーパーフォーミュラでもチャンピオン争いをした関口選手と国本雄資選手のコンビ、本領発揮といったところ。
ルーキー牧野任祐選手は惜しくも2番手に。でも初ドライブでこのポジション、まさに驚異的です。
一夜明けた日曜日のブリーラム、てるてる坊主のおかげでドライコンディションをキープ。
サーキットサファリ、バスがスゴイです、というか何かヤバイです。
気温33度と暑さのピークを過ぎた15時、66周の決勝レースがスタート。19号車関口選手、15号車武藤英紀選手、そして予選3番手12号車 カルソニック IMPUL GT-R の J・P・オリベイラ選手と続きます。
トップ19号車関口選手は順調にラップを重ね、30周過ぎには2番手に8秒以上もの差を広げ独走状態に。
7周目にGT300クラスとの混乱に乗じ15号車をオーバーテイクした12号車が2番手に上がるも、ハイペースの19号車になかなか追いつけません。
33周目、左リアタイヤのバーストにより予定より早目のピットインを強いられた19号車ですが、最小限のタイムロスで国本雄資選手にドライバーチェンジ。トップをキープしたまま依然独走を続けます。
12号車のペナルティにより2番手となった15号車牧野選手に終盤詰め寄られますが、ペースをコントロールした冷静な走りで19号車国本選手がトップチェッカー。チームはGT500クラス初勝利です。
初優勝を達成した19号車、2位にはチーム初表彰台となる15号車、3位には6号車 WAKO'S 4CR RC Fという今季初めてGT-R勢のいない顔ぶれに。1号車 MOTUL AUTECH GT-R、38号車 ZENT CERUMO RC F のランキングトップ2がリタイアしたこともあり、6号車はランキング2位に。19号車もランキング5位に急浮上し、チャンピオン争いが混沌としてきました。
※レース終了直後の10月13日、タイ国民の祈りも空しく、プミポン・アドゥンヤデート国王が崩御されました。謹んで亡き国王のご冥福をお祈りいたします。
(PHOTO:井上雅行)